スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


真冬は走る気無かったが越前水仙の里まで65kmのサイクリング

昨年の11月末に国見岳へ行った時あまりの寒さに辛い思いをして、その後ローラー台を入手したことで、もう春までサイクリングをするつもりはなかった。

 

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12月はいつもの練習コースへ3回行ったきりで、13日が外で走った最後。その時の気温が6℃位。

天気が良い日も何日かあった気がするが、天気予報の気温を見ては、走る気がしなかった。

 

ところが、先日新たにオモチャを入手してしまい、テストで極わずかな距離だが、外を走った。

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GPSで地図上に走行した軌跡が残るのが面白く、もっと長い距離を走ってみたくなった。

ネットを見ても、糞寒いのに天気が良ければライドに出かけるサイクリストが意外と多く羨ましかった。

こちとら冷え性だから無理とか、ローラーがあるから行かなくても平気だもんとか思いつつも、本音は羨ましいのである。

 

そんな感じで、天気予報を睨みつつ機会をうかがっていたのだが、成人の日の連休の日曜日に、意を決して出かけてきた。一昨日から天気が良く、当日も日中は晴れ。これならば、路面も乾いて走りやすいだろうという判断である。

この時期の当地は日中晴れたとしても、夜間は雨や雪の場合が多く、その場合は路面が濡れているので泥除けのないロードバイクでは走りたくないのである。 

気温も昼間は8℃位あるようなので、昨年12月の最後に走った日よりマシである。

 

コースは、この時期なので山へ向かうのは避けたい。とはいえ、当地福井の平野部は延々と田畑が広がるばかりで変化に乏しく面白みがない。平野部を経由して東尋坊方面の海へは、昨年の夏に行っているので、違うところへ行きたい。というか、途中の平野部は面白みがないというのが本音である。

結局、海へ向かう事にしたのだが、山越えルートを採る事にした。山といっても低山なので、雪があったり寒すぎる事はないだろう。

この時期当地の越前海岸では、水仙を栽培していて花のシーズンである。恒例の越前海岸水仙まつりも開催されているので、目的地を越前水仙の里とした。

コースプランを立てる為、出発前日にルートラボで線を引いた。

行きと帰りの道が違う周遊コースで約70㎞である。距離的には問題はないが、200m前後の山越えが2か所ある。平均斜度はきつい所で7%程度だ。行きは多分問題ないと思うが、貧脚なので帰りに苦労しそうである。帰りが厳しければ前半ルートの往復に変更すれば良いだろう。

 

当日、午前11時に出発する予定だったが、バタバタしているうちに11時30分になってしまった。結果からいうと、やはり最初の周遊コースは無理で、前半ルートの往復となった。

最初の4㎞ほどは河川敷のサイクリングコースを走る。前述したように路面が乾いていることを期待したが、残念ながら数か所水たまりがあり全開では走れなかった。序盤だからゆっくり目で良いが、楽に飛ばせるところは飛ばしたいところである。

5㎞からは完全に一般道となる。海岸までは県道を繋いで、海岸沿いは国道となる。

一部を除いて県道は狭いし、国道も3桁で十分な幅のある道とは言えない。後ろから抜きに来る車に十分注意して走ることになる。

まあ、都会程車の往来はないが、相変わらず当地の舗装状態は酷く、凹凸に注意しないとハンドルが取られてフラついたりすれば、接触事故の危険もありうる。前方、後方、路面確認の三方を常に注意しながらの走行は、視力と精神共に疲れる。

加えて、体力的にも辛いとなると、何が楽しくて走るのか?分からない人には分からないだろうが、ロードバイクを走らせることにだけ集中してアドレナリンを放出するのが楽しいのだろう。

さて、そろそろ上りに差し掛かる10㎞地点で、身体が蒸してきたので一旦止まってウィンドブレーカーを脱いだ。これは失敗で、少々寒いのは我慢してウィンドブレーカーを着ないで出発するべきだった。既に中のジャージが汗で濡れてしまい、以降冷たさを感じながら走る事になってしまった。

 

5%程度の上りは走りなれている筈だが、身体が冷えてしまったせいか調子が悪く、ペースが上がらない。斜度8%くらいの16㎞地点辺りでは10㎞/hを維持するのも辛い。

18.7㎞地点からは待望の下りである。身体が冷えているならウィンドブレーカーを着直した方が良いかもしれないが、風は震えるほど冷たくはなかったので、そのまま下りた。25㎞地点で海が見える。

あとは目的地の越前水仙の里公園まで6㎞ほどを海岸沿いの国道を走る。連休だけあって観光目的の車が多い。グループで走るロードバイクも見かけた。

 

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12時50分、越前水仙の里公園着。

ところが、周りを見回しても肝心の水仙の花が全く見当たらない。モニュメントとかレリーフの類の作り物はあるのだが、肝心の花がさっぱりである。

プランターに植えられた水仙もあったが、咲いていないw

奥の建物の中に温室があって、入場料300円を払うと、世界の様々な種類の水仙を見られるという施設なのだが、前庭には何もないというケチ臭さである。これで名所とか言われても、何だかなーである。

地方のダメな町おこしの典型である。

公園内にはロードバイク用のサイクルラックもないし、地球ロックできそうなポールの類も全くない。連休の休日で通りがかりに沢山見かけたロードバイクも、この公園内では自分以外に全くいなかった。

入場料300円は事前にわかっていたのだが、大事なロードバイクを停められる場所がないのでは、ゆっくり中を見るわけにはいかない。

 

しょうがないので、この場では水仙ではなく、綺麗な海の写真を撮った。

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水仙の里公園はガッカリ名所というか、観光施設の体をなしていないと思うのだが、この辺が水仙の花の名所というのは嘘ではなく、国道の周囲には水仙畑を見かけ、この地で沢山栽培されているのは本当である。 

海岸側の水仙の里公園の前の国道を挟んで反対側に山の上に向かう道があり、その上に越廼ふるさと資料館がある。そちらの方に何かあるかもしれないので上ってみる。

 

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資料館にはやはりロードバイクを安心して停めて置けるような場所ではなかったので、入らなかったが、周囲に水仙畑が有ったので写真を撮った。

昼時で家を出てから水以外口にしていないので、この場で携帯してきたエナジーバーを頬張る。

まともな観光客は海鮮食堂で名物の蟹などを食べるのだろうが、自分には無理である。

 

てな訳で、どこかで暖を取れれば良いが、目的地についてもずっと外にいて寒い。震えるほど寒くは無いし、むしろこの時期としては暖かいというべきだが、あまり長居はしないで、さっさと帰りたい。つまり最初のプランは無しでこのまま折り返しで帰る事にする。

距離的には6㎞しか違わないが、未知の山を上って帰るより、一度走った道を戻る方が気が楽である。

 

ところが、海岸沿いの国道は行きと違い向かい風で、来た時は30㎞/hだったのが20㎞/hしか出ない。北に向かうのだから北風で当然だ。これなら最初のプランのままの方が良かったか?

でも、山越えになれば斜度も高度もこちらの方が低いので楽な筈だ。

程なく海を後にして山となるが、大した斜度でない筈の山道がキツい。既に前半で足が終わってしまったようで、全然回らない。

いつものことだが、帰りはただひたすら家に戻りたいという思いだけである。

誰とは言わないが、いつも目的地に着くと帰りは輪行の人が羨ましい。

 

つらかったが、時間的には15時15分には家に戻ってきた。いつもはロードバイクを部屋に入れる前に雑巾で汚れを拭くだけだが、山間部で例によって凍結防止剤が撒かれていた為、車輪周りのフレームやブレーキにホースで水を掛けて洗ってから拭いた。その後、家で遅い昼食を掻き込んだ。

 

皆、冬でも乗っているからと出かけて見たものの、やはり冬のライドは自分には向いていないようだ。出かける人はそれなりに装備も立派なようであるし、グルメを楽しむ余裕もあるようだ。

透湿性の防寒ジャケットで、冬に美味しい海鮮を目当てにライドするのは楽しかろう。

自分にはそうした余裕はないだけであるorz

 

※昨年11月末国見岳へ行った時問題となった足先の冷えは、厚めの靴下を2枚重ねし、靴のマジックテープをゆるゆるに緩めて履き問題なかった。勿論シューズカバーも併用した。