スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


【購入注意】3000円前後の格安スマートウォッチ使えません、ゴミです

前回からちょっと間が開いてしまって、まあ、面白くない事があって……

表題の通り、全く使えないスマートウォッチを買ってしまったのだ。

 

心拍計がまともに機能しない。

 

ゴミである。

 

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このところ、冬なんでサイクリングに出掛けないで家の中でローラー台を回している訳である。

 

それで、最初はいつもの練習コースをシミュレーションしたメニューを作って、それにそって回していた。

Start~1.5㎞(20㎞/h)~1.5㎞(30㎞/h)~0.5㎞(20㎞/h)~0.7㎞(25㎞/h)~1.8㎞(30㎞/h)~0.5㎞(25㎞/h) 1分休止 ~3.5㎞(28㎞/h)~0.8㎞(30㎞/h over)~0.9㎞(20㎞/h)ここまでローラー負荷ダイアル1
~1㎞(30㎞/h→25㎞/h)ローラー負荷ダイアル3
~1㎞(25㎞/h)ローラー負荷ダイアル2
~0.9km(20㎞/h)ローラー負荷ダイアル4
~0.3㎞(25㎞/h)ローラー負荷ダイアル2
~0.3㎞(20㎞/h)ローラー負荷ダイアル3
~2㎞(18㎞/h)ローラー負荷ダイアル5

てな具合で片道分。10分ほど休憩して、今度は下りのメニューで、ローラー負荷と速度を若干変更して同じ距離を回してフィニッシュ。

これを週2回のペースでやっていたのだが、効果が不明だし飽きてきた。

 

そこで、もっと科学的効率的にトレーニングしようと情報を集めてみたのだが、LSDとかメディオとかソリオとかいわれても素人にはチンプンカンプンでさっぱり分からない。専門書を買うべきなのだろうが、取り合えず分かったのは、身体への負荷を把握する為にパワーメーター心拍計が必要という事だ。

パワーメーターは人体の出力をw(ワット)として測れて理想的であるが、システム価格にすれば10万円を下らない高価な物である。それでも勝ち負けが最重要のアスリートには持っていて当然の装備で、ガチなトレーニング指導ではワット或いはFTPを基準とした話ばかりで、それ故理解不能という面もある。

【国内正規代理店商品】GARMIN ガーミン Vector 3

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パワーメーターが買えない貧乏トレーニーは、代わりに心拍計を用いる様だ。これでも運動強度を大雑把に把握可能で、何も無いよりはマシである。

 

そこで心拍計を買う事にした。

というか、もともと心拍計を買うつもりで、新しいサイコンも選んだのである。

 

snep1000.hatenablog.com

bryton Rider 10はBluetooth対応の心拍センサーと連携させることで、心拍数を表示・記録する事が可能である。

という訳でBluetooth対応の心拍センサーを買う事にしたのだが、パワーメーターほどではないが、これも貧乏人には決して安い代物ではない。

 

本体のサイコンを7500円で買ったというのに、純正オプションのセンサーがほぼ同額なのである。

Bluetooth対応であれば他社でも良いのだが、評価が良くて安い物でも5千円は下らない。

 

どうしたものかと悩んでいたところ、Amazonの「この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています」の欄に現れたのがこの商品。

3000円以下の格安であり、胸バンドの心拍センサーが付いている。

これだっ!

と、殆どボタンを押しかけたのだが……

待て待て、慌てるなよ、怪しくないかこれ?

レビューを吟味して、先ず怪しく感じたのが、胸バンド式なのにサイコンと連携して使った人がいない事。自分の場合サイコンからSTRAVAにデータを送って、後でグラフ化されたデータを見ながら、あれこれ反省の材料にしたいという目的がある。

だから、サイコンと連携するか、STRAVAに直接データを送れないと意味がない。

サイコンどころか、スマホと連携したというレビューも無い。

という事は、Bluetoothの機能自体が無いというのが濃厚である。つまり単なるスタンドアロンの心拍計くさい。

ネットでEZON T007というこのスポーツウォッチの情報を調べまわったところ、どこにもBluetoothであるという情報は見つからなかった。

残念これは使えない、ボツである。

 

さて、前置きがすっかり長くなったが、上記スポーツウォッチを検討している間、スマートウオッチが3000円前後で沢山売られているのに気付いた。

 

例えばこれである。Amazonベストセラー1位で、700件を超えるレビューが付いている。評価はおおむね好意的である。

心拍計が付いており、Bluetoothによってスマホと連携する。これであれば、心拍センサーとしてスマホとも連携可能なのではないか?

上記の物は3800円で3000円というより4000円であるが、同様に見えるスマートウォッチは下は1000円以下からあり、売れ筋は3000円前後に分布しているようである。

表示部がバンド幅とあまり変わりがなく、スマートウォッチというよりスマートブレスレットといった方が適当かも知れない。

 

そして、こちらのスマートウォッチでサイコンの心拍センサーとして使用できたというレビューを発見した。これこそ、まさに求めていた情報である。値段も2380円と格安である。

このレビューを信じて、このスマートウォッチを購入していれば良かったかもしれないのだが……

 

一応サイコンと繋がったのだが、ペアリングにやや癖があり、遅延があるなど難点も併記されていることが気になった。

先にもいったように、同様のスタイルの商品は多数あり、値段ももう少し高い方が良い物なのではないか?そうした考えから、別のスマートウオッチを検討する事にした。

 

ところが、どの商品のレビューを片っ端から読んでも、あいまいな事しか書かれておらず、どれも決め手に欠ける。あれこれ見ているうちに、どれが良いのかサッパリ分からなくなった。

どれも医療用具ではないので、心拍計として正確でないというのは分かるのだが、それも程度問題である。正確でなくても全く参考にならなくては話にならない。その程度が分からない。

1000円以下で、いつも同じ数字が表示されるという詐欺的な商品もあり、それでは全くダメだが、多少低い数字が出ると書かれていても、それが10なのか20なのか、具体的な表現が皆無だと判断のしようがない。

 

あとは機能の多少だとか、値段でしか判断できないが、それも商品の良し悪しと必ずしもリンクしていないだろう。

自分としては、サイコンと連携出来て心拍だけはある程度正確に測れれば満足で、むしろ余計な機能はいらないのである。

 

そんな感じで頭を抱えていると、通常2780円のところタイムセールで1780円になっているスマートウオッチがあった。 

機能は少なめだが、先ほどもいった様に必要なのは心拍計である。少なめの機能でありながら、サイコンと連携できたというスマートウオッチより通常価格は高いわけで、悪い筈はなかろうという、今思えばよく分からない理屈でボタンを押してしまった。

タイムセールで値段が下げられるという事は、価格はあってないようなもので、原価はどっちが上かわかりゃしないのだが。

 

 

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てな感じで格安スマートウオッチなる物が届いた。メールで日本語の説明書が間に合わなかったので添付ファイルを送るといってきたが、ちゃんと日本語の説明書が入っていた。

Bluetooth 4.0 BLE ワイヤレス接続とあるのだが……

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結局、サイコンとの接続は失敗だったorz

SYNCモードでHr(ハートレート)を選びSCANするが、心拍数が表示されない。何度やってもダメである。

大体、スマホのアプリと連携する時にスマートウオッチ本体に表示されるIDをアプリに入力させる方式で、サイコンにIDを入力する機能はないから無理なのだろう。

これではサイコンのデータを管理しているSTRAVAに心拍のデータを送る事が出来ない。

この時点で半分ゴミのようなものである。

 

まあ、それでもスマートウォッチ単体で心拍がまともに計測できるなら、まだ利用価値があるといえる。

しかし、この点でも此奴は使えない代物だった。

 

なぜなら、取り合えずローラー台をそれなりにキツイ強度で回してみて、息がハーハーいっているというのに全然心拍数が上がらないのである。

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左がサイコンのアプリ画面で、右がスマートウォッチのアプリ画面である。

ローラー台を回した時刻が2019-1-21 18:30:52~となっているのだが、その時間辺りの心拍数のグラフを見ると120bpmに達していない。

最大心拍数は年齢とともに低下する傾向があるが、50代とはいえハーハー息が上がるような運動で120bpm以下という事はありえないだろう。150bpm程度は無いとおかしい。

更におかしいのは、ローラー台を回したのは25分ほどで、19:00以降運動らしい運動はしていないのだが、22時頃に謎の心拍数上昇があり、それがその日の最大心拍数となった事である。

どこかの国がいうように「機械は嘘をつかない」というのなら、おかしいのは自分の心臓という事になるが、納得いかないデータだ。

 

ちなみに、心拍数測定は24時間検出といっているが、通常モードだとデフォで30分間隔で、アプリによる設定で10分間隔まで縮められるが、連続計測ではない。連続計測にするにはスポーツモードにする必要がある。もちろんスポーツモードに切り替えて、運動中に度々表示を見てみたが、120どころか100にも達しない始末であった。120近辺まで上がったのは、実は運動が終わった直後なのである。

 

これでは運動中に負荷の強度を確かめようにも、全く当てにならない。

 

というわけで、とんでもないハズレ商品を買ってしまった事になるのだが、衝撃はそれだけではない。

 

実は3000円前後の格安スマートウォッチを検討するきっかけとなった、上のAmazonベストセラー1位商品についても、同様に全く使い物にならない事が判明した。

www.rakuten.ne.jp

同じ商品を販売している代理店のブログと思われるが、

心拍数を測る場合は、心拍数の画面を出したまま、画面に数値が表示するまで動かず30秒ぐらいを待ってください。 

というのである。 

心拍数を測るには30秒動かずにいろというのである。

 

これでは運動中に測れないではないか!

 

ランニング中はいちいち立ち止まって測れというのだろうか?

自転車も当然ペダリングは停止という訳だw

スポーツモードとはいったいなんなのだろうか。

 

結局、ベストセラー商品で少々値段が高くても、その程度の代物なのである。どうやら自分が買った商品が外れなのでなく、この分野の商品全般が信用ならないと判断して良さそうである。

近頃のAmazonレビューは当てにならないというが、こうした3000円前後の格安スマートウォッチについても、それは当てはまるといっていいだろう。

その罠にまんまとハマってしまった。まさに安物買いの銭失いだ。

 

やはり、スマートウォッチが欲しいなら、それなりに値の張る物でないとダメという訳だ。

うちの家族がGARMINのランニングウォッチを持っているが、嫉妬しつつも、それが正しい選択なのは間違いない。

 

 くやしいのう、くやしいのうorz