スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


中華スパイダーサドルに交換、お尻は痛くないがポジションはイマイチ

ロードバイクのサドルを中華スパイダーサドルに交換した。

先日の大転倒で、穴が開いてしまい応急修理したサドルだったが、見た目が大分汚くなっているし、重量級の安ロードバイクを少しでも軽量化したいからだ。

 

snep1000.hatenablog.com

 

中華スパイダーというのは、要するにパチモノで元ネタはTIOGAというアメリカのメーカーのサドルである。

本物は安いバージョンでも7千円以上する高価なサドルだが、偽物は何と!数百円という激安である。

偽物を積極的に買う行為は褒められたものではないが、サドルというものは案外高い物で、数百円で買えるというのは画期的である。

おそらく、世界で最も安く買えるサドルといっても良いだろう。

あまり気は進まないが、怪我の治療やら、ヘルメットの買い替えなど、財布はとっくに空っぽなので背に腹はかえられない。

(選べるカラー) ロードバイク 軽量 メッシュ サドル / 自転車 (並行輸入品) (黒)

とにかく買ってみた。

先ずは目的の一つの軽量化の確認である。

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元のサドルは301.6g

中華スパイダーサドルは193.4gである。

差し引き108.2gの軽量化だ。

本物のカタログ値は190gなので、こんなものだろうが、偽物メーカーのカタログ値は175gである。Amazonレビューでも180g台の数字もあるので、これはハズレ個体か。

しかし、ロードバイク用のサドルで200gを下回る商品はあまりなく、あっても大半はカーボンを用いたもので、中華カーボンと呼ばれる廉価品でも、このサドルよりは遥かに高い値段である。

値段を考えれば、十分満足できる数値だ。

 

ということで、サクッと取り付けて試走したいが、取り付け前にひと手間掛けてやる必要がある。

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先ず、飾りでサドル上面にCCAV-S(?)TAIWANというシールが付いているが、カッコ悪いというか、既に端がめくれていたので、剥がしてしまう。

また買った人のレビューでは、バリがあってレーパンに引っ掛かって穴が開くとのことなので、バリをヤスリで削り落とす。幸い改良されたのか、自分の個体では大したことはなく、ダイヤヤスリを軽く当てるだけで済んだ。

 

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自分のロードバイクに装着するとこんな感じ。

プラスチック丸出しの安っぽい材質だが、薄くシュッとしたルックスは、なかなか悪くない。

 

 

てな感じで、いつもの練習コースで試乗。

肝心の乗り心地だが、クッションが全くないプラスチック丸出しの座面だが、全くお尻が痛くなることはなかった。ただし、これは個人の感想で、元々このロードバイクに最初乗り始めた時から、サドルが固いと感じたことはなく、このサドルについても変わりがなかったという事に過ぎない。

自分の場合、ゆるポタは殆どしたことがなく、遅いながらも常に全開に近い状態で漕いでいるので、体重がハンドル・ペダル・サドルの3点に分散されている為、痛みを感じないのだろう。

 

しかし、ポジション的にはあまりいい感じではなくイマイチといったところである。

最初の試乗では、サドルの角度を少し前傾させていたのだが、これは失敗だった。自分は、スピードを出す時は上体の前傾を深くするのと同時に腰を後ろに下げるのだが、このサドルは後端が跳ね上がっていて腰を後ろに下げにくいのだ。

 

この後日、2回目のライドでは、サドルの取り付け角度を水平にしたので、腰を後ろに下げやすくなったのだが、今度は前端が少し上向きになり、停車から発車時に、フレームの上からサドルの上に腰を移動する時、レーパンがサドル前端に引っ掛かりやすくなってしまった。

この時は距離は約70キロを走ったが、尻の痛みについては問題なかった。

 

ポジションがイマイチなのは、サドルの上面の形状が、平面でなく後ろに跳ね上がっているからである。自分のライディングスタイルだと、前端から後端まで真っ直ぐな形状の方が都合が良い。

まあ、買う前からそんな気がしていたのだが、安さに釣られて買っては見たものの、やはり合わなかったという事になる。

それで、改めてパクリの原型のTIOGAサドルの写真を見てみると、こちらの方は上面がほぼ平らの形状である。少なくとも後端が跳ね上がってはいない。オリジナルのままの形状だったら良かったのにと思わずにはいられない。完全に形をコピーしてしまうと偽物として不味い事になるので変えたのだろうか?

座面の形状以外にも、金属のレール部分もオリジナルとは全く違う形状である。その為前後位置の調整範囲が狭く2㎝程度しか動かせない。自分としては、ここもあと5㎜程後ろに下げたいのだが無理である。

 

という訳で、全然使えない事も無いのだが、気に入らないので早めに別のサドルに替える事になるだろう。

形状的には良さそうな物もあるのだが、重さが元のサドルと変わらないので、軽量化の夢は捨てないとダメだ。

かといって、超軽量の中華カーボンは、後が跳ね上がる形状でポジション的に面白くない。固さは多分大丈夫なので試す価値はあると思うが。

 

本当はフィジークのアリオネ・バーサス辺りを試したいのだが、貧乏人が買えるような代物ではない。

ある程度方向性が見えているので、沼にハマるつもりはないが、困ったものだ。