スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


クランクとBBを憧れのホローテック2仕様に!ティアグラですが草

実は6月末に交換して既に2か月以上たっているのだが、我が安物ロードバイクのクランクとBBをホローテック2仕様にした。

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ただし本物のホローテックではなく、ティアグラ相当で、あくまでホローテック2仕様である。

詳しい人には説明不要だが、ホローテックというのはシマノの中空クランクをさす言葉で、ティアグラは中空ではないので、一応互換性がある仕様という意味である。

シマノのロードバイク用コンポーネントはご存じのように上から

  • デュラエース
  • アルテグラ
  • 105
  • ティアグラ
  • ソラ
  • クラリス

とグレード分けされている。

現在は全てのグレードがホローテック2仕様となったが、少し前まで最下位のクラリスはそうではなかった。

また現在でも、変速機はシマノ純正コンポーネントを使いながらも、クランクとBBはホローテック2ではない廉価なパーツを用いて組まれた、低価格車は数多い。

それ故、ホローテック2仕様は低価格ではない真っ当なパーツで組まれたロードバイク*1の証ともいえ、そうでないロードバイクもどきを持っている自分としては憧れだった。

 

とはいえ、自分がホローテック2を知ったのはそんなに昔の話ではなく最近である。

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左の水色のフレームのロードバイクは家族の持ち物で、先にそれが家に来て、後に自分もロードバイクが欲しくなり赤の方を手に入れた。

学生時代から複数の自転車を乗り継いでいるし、ドロップハンドルのスポーツ車も初めてではなく、STIレバーも( ´_ゝ`)フーンという感じだったが、家族のロードバイクを見て驚いたのが、このBB(=ボトムブラケット)である。

「クランクの根元にダイアルが付いてる!」

もちろんダイアルノブではなく、専用レンチを掛けて回すためのギザギザなのだが、それまで見てきた自転車のクランク周りとは全く異なるルックスで、これを回すと何かが可変すんのか?などと衝撃を感じた。

シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付 Y13098000

シマノ TL-FC36 ホローテックII BBユニット取付工具 オフセットタイプ グリップ付 Y13098000

 

種を知ってしまえば、可変機構でもなんでもなくベアリングケースだったのだが、その見た目のハッタリ感に憧れ続けてきた。

シマノ ボトムブラケット [BB-RS500B] 68mm BC1.37 EBBRS500B

シマノ ボトムブラケット [BB-RS500B] 68mm BC1.37 EBBRS500B

 

 

てなわけで、このほど例によって中古部品だが、念願かなってティアグラの旧型クランクFC-4650相当品を入手した。

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FC-R565 170㎜というクランクである。

クランクアームの部分はティアグラFC-4650と同様の仕様で、チェーンリングが癖のあるデザインで不評のティアグラとは違い一般的な5アーム用のデザインとなった物である。またTiagraのロゴの替りにShimanoと印刷されている。一般向けには市販されないアッセンブル品らしい。

クランク長の170㎜は、150㎝台の身長である自分には長過ぎるが、低身長向けの165㎜はあまり中古市場には出回らず割高なので、少々不安であるが試しに使ってみる事にした。

 

というか、そもそも何で10速コンポ用のティアグラなの?

という疑問があるだろう。

自分のロードバイクのコンポーネントは安物らしく8速である。本来は同じ段数のコンポでパーツを揃える必要があり、シマノ公式は互換性がないといっているし、ネットの有力サイトも同様に互換性はないという。

クランクをティアグラにするなら、ディレーラーやスプロケット等々全部10速仕様に変えないとダメだし、8速のままならクランクは現行クラリスのFC-R2000にするべきというのが定説である。 

SHIMANO(シマノ) FC-R2000 50X34T 165mm 8S EFCR2000AX04X

SHIMANO(シマノ) FC-R2000 50X34T 165mm 8S EFCR2000AX04X

 

ところが、今回は8速コンポという基本は変えずに、クランクだけを10速用のティアグラ相当にした。

 

その説明が長々と面倒くさい事になりそうだったので、この件をブログに書かずに放置したというのが、このところブログをさぼっていた理由の一つである。

という事で、今回はその説明はしないで、また別の機会としたい。

 

正規の組み合わせではないので、交換作業も全て自身で行っているが、その説明も長いので別の機会とする。

 

とにかく今回は8速コンポのままで、クランクだけティアグラ相当に替えたという報告のみである。

一応交換後の印象だけいうと、苦労した割には効果は少ない。剛性が上がって速くなるという話もあるが、交換前に記録したタイムを更新できない走路があったりして実感できない。本物のホローテックならともかく、ティアグラでは尚更である。

 

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重量は85g軽くなった。

アルミ合金製の10速用チェーンリングをそのまま使えれば大幅に軽くなるが、今回は元の鉄製8速用チェーンリングを取り付けたのでこの程度である。

これだけでは当然実感できる物ではないが、他のパーツの軽量化と合わせて積もり積もればといったところである。

 

見た目

f:id:mfigure:20190601153630j:plainBefore

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After

遠目には何の変化も無し。ハッタリも糞もないw

完全に自己満足である。

価格差が僅かなので、BBをティアグラより上位ランクの105相当であるBBR60にしたが、近寄ってみた時の目立ち度も逆に地味である。下位グレードで太くてシルバーのRS500の方が良かったか?

シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25

シマノ ボトムブラケット SM-BBR60 BSA 付属/TL-FC25

 

 

165㎜から170㎜になったクランク長だが、若干サドル位置を変えただけで、あまり違和感なく使えている。これは人によるだろう。あくまで自分の場合は使えるというだけである。

しかし、これが今回の一番の収穫かも知れない。

今後、もっと良い中古クランクにグレードアップする場合、入手が容易になるからだ。

*1:もちろんホローテック2登場以前に作られたロードバイクはそうでないし、現在でもあえてクラシック調のパーツで組まれた高級車もある。またシマノ以外のパーツメーカーでも同様の構造で異なる規格が存在しており、ツーピースクランク仕様と呼ぶのが正確である