久しぶりのロードバイク記事。
約一月前にヤフオクでビンディングシューズを手に入れ、6月9日に初走行、ビンディングデビューした。
ビンディングとは、足裏に特殊な留め具が付いているシューズで、専用のペダルと合わせる事によって、自転車のクランクと足を一体化する仕組みである。これによって、通常左右交互に踏む事でしか回せないクランクを、片足でも回せる事になり、足のパワーを無駄なく利用できるといわれている。
その為上級者のロードバイク乗りは、ほぼ全員がビンディングシューズを履いていて、脱初心者的アイテムでもある。
しかし、ビンディングシューズは一万円前後と、普段3,4千円の安物スニーカーを履いている自分にとっては高価な代物であり、もっと先送りするつもりだった。
とはいえ、興味がないわけでなく、機会があれば是非とも試したいと思っていたのだが、そこにはある障害があった。
それは、自分の場合は足のサイズが特殊で、男子ながら23.5㎝程しかなく、いつか買うにしても、合うシューズがあるのか?どのサイズで買えば合うのか不安だった。何しろ、Amazonなどを見ても、男物でそのサイズはない。レディースの場合は細身に作られている場合もあるようなので、いきなり買って合うとは思えない。また、自転車用品の実店舗に行っても、田舎だからか23.5㎝前後の在庫はなく試着は出来なかった。
そのため、安い中古で良いので、取りあえずお試しで履けそうなサイズのシューズを入手してみる事にしたのだった。
入手したビンディングシューズはシマノのSH-M088LEというもので、シマノで2種類あるビンディング規格のうち「SPD」と呼ばれる方のシューズである。
現行品ではなく、2012~14年頃の製品である。
SHIMANO SH-M088 - シューズ - CBN Bike Product Review
ビンディングの規格は、シマノ以外にも多数あるが、メジャーなのはやはり自転車部品最大手のシマノであり、一つが「SPD」、もう一方が「SPD-SL」というものである。
ロードバイクであれば、ロードバイク専用規格である「SPD-SL」を付ける上級者が多いのだが、自分は初心者である事と、歩きやすさを考慮して「SPD」を選んだ。
「SPD」は本来MTB向けの規格だが、初心者向けの「クリッカー」というバネが弱くて着脱しやすいシリーズがある。
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また、留め具がシューズ底の溝に埋まっているため、普通の靴とあまり変わらず歩くことが出来る。「SPD-SL」の場合は留め具の端に僅かにゴムが付いていて、そこだけで接地する為長距離を歩くことは困難である。ロードバイクに乗りっぱなしなら良いが、有名な「しまなみ街道」の佐田岬のように、駐車場から岬の先端まで長距離歩かなければならない場合も多々あるわけで、レース志向のないホビーライダーとしては「SPD」の方が都合が良い。
1500円という格安で落札したため、サイズ確認のお試しにしかならないボロ靴である事も覚悟したが、意外と程度は良く、肝心のサイズもジャストだった。その為、SPD規格のペダルも購入して使用することにした。
SPDペダルも値段はピンからキリまであるが、貧乏人としては現行品最安であるPD-M520を選択。初心者向けのクリッカーではないが、このペダルで始める人も多いようだ。

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また、余計な枠が付いていなくて比較的軽量、両面装着タイプで表裏を確かめる必要がないのも気に入った。
色はシルバーと黒があるが、黒は塗装が剥がれてみっともなくなるのが確実であり、シルバーを選ぶのが賢明だろう。
こちらも、一応中古品をあたったが、美品で安い出品がなく、新品を購入した。
シューズは比較的見た目きれいであるものの、中古は中古である。水虫になっては嫌なので、消毒スプレーとファブリーズで処置する。
臭いは、いわゆる足の臭いはなかったものの、実は開封した時から、箱も含めてタバコ臭(?)があって参った。
出品者は子供が使用していた物といっていたが、とんだ誤算である。
ファブリーズだけでなく、イオン空気清浄機能のあるエアコンの風に3日ほど当てる事でマシになった。
そんなリスクもあるから、普通の人は中古靴には手を出さないのだろう。形に変な癖が付いている場合もあるし。格安といったが、競合もなく落札できたのはそういう理由もある。
だから、今回は実用に回しているが、中古のシューズはあくまでお試しであって、最初から実用品として狙うのは自分もお勧めしない。
中古でも、一回履いたきりで、サイズが合わずに出品したと思われる新品同様の品もあるが、そちらは人気が出てライバルが現れたり、強気の価格だったりするところが難しい。
重さが気になったので、取りあえず量ってみる。
シューズ片足344g
比較に今まで履いていたダンロップ(笑)のスニーカー
192g
何と、片足150g以上も重い。
中古の格安でサイズ的に履けそうな物を狙っているので、重さ云々選べるわけもないが、何とも残念である。
これが、ロード専用の「SPD-SL」用シューズであれば200g程度の軽量なシューズもあるのだろうが、MTB用でごついソールパターンの「SPD」シューズだと重くなってしまう。
上で書いたように、理由があるので「SPD-SL」にするわけにはいかないが、「SPD」でも街歩き風の「クリッカーシューズ」を選んだ方が軽くて良いのかもしれない。
ペダルの方も量ってみる。
PD-M520は188g
iこれまで付けていたフラットペダル wellgo LU-933 が154g
こっちも34g重いが、体感できるほどの差はない。
フラットペダルは一部プラスチックの安物だから、全金属性の高級品だともっと重い場合もあるだろう。安物ペダルだが、自分でベアリングの調整をしてクルクル軽く回るので、これはこれで気に入っていた。
重量ばかりでなく、手で試しにペダルを回してみると、ゴリゴリしてはいないが回転は重い。乗り続ければ軽くなると思われるが、これも心配である。
専用工具がないとペアリングの調整が出来ないのだが、場合によってはそれが必要になるかも。
最後にビンディングペダルを取り付けたクランクの写真。
ビンディングシューズ裏の小さな金具を固定する部分だけで、周りに余計な枠が付いていないので非常にコンパクトである。
余計な枠ではない、必要な枠だという意見もあるだろうが、自分としては余計という認識である。それについて語るのは別の機会に譲りたい。
実際に乗って走った感想は、また後日。