スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


ロードバイクのブレーキの握り方、手が小さい握力ない人は3本指で

当たり前というか、超初心者向けの話。

どうも、ロードバイクのクラスタでは機材の話は熱心だが、基本的な乗車テクニックについてなおざりにされている雰囲気を感じる。

ブレーキについても、テクトロはダメだとかいう前に、もっというべきことがあるだろう。

 

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という事で本題。

3本指というのは、上の写真のように、ブラケットポジションで握った時に、人差し指・中指・薬指の3本をレバーに掛けましょうという話。

 

これ気になったんで、いろいろネット検索してみたが、そもそもレバーの握り方自体情報が少なく、結局何が正解か分からなかった。図書館へ行って専門書をあさりたかったが、コロナウイルスの飛沫が付いてたらアレなんで回避。

そういうのが、機材偏重の糞ロードバイク界隈の実情である。

 

まあ、少ない情報を総合すると、体重を乗せないように軽く、かつギャップでハンドルを振られた時に手が離れない程度にしっかり握るという程度でしかなく、全く具体的ではない。

各人握りやすいように握れというのだろう。

 

そんなわけで、以下自分の経験で話を進めさせてもらう。
そんなの参考にならないというなら、ここで解散で結構だ。

 

さて、手が小さいという話だが、自分の愛用手袋はSサイズで、一番長い左の中指でも7㎝しかなく、間違いなく手が小さいクラスタに属しているといえよう。

握力も50代のアラカンで身長156㎝のチビだから、推して知るべしである。

 

そういう自分のブラケットポジションでのレバーの握り方が上の写真で、この通りにすればレバーの引きが重いテクトロだろうが何だろうがノープロブレムなのである。

ちなみに小指を加えた4本指は、小指は短すぎてレバーに掛からないので意味がなく、ハンドルを振られた時に最低でも小指を引っ掛けていないと手が離れてしまうので、これは宜しくない。

 

面倒くさいから、以上で話を終わりにしたら楽なのだが、以降長々と蛇足が付属する。

 

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じゃあ3本指じゃなく2本指だとどうなるか?
 

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写真を横並びにして比較すると、2本指では中指が辛うじてレバーの真ん中辺りに掛かっているが、3本指では薬指がレバーの3分の2より下に掛かっているのが分かるだろう。テコの原理からいって支点より離れた位置を握る方が大きな力を発揮するのが当然である。

手が大きい人・指の長い人は、2本でも十分レバーの端に指が掛かるが、我々はそうではない。

この辺りの事を、海外のロードレースの写真や動画などを見て、プロがやっているから2本指で握るのがカッコいいとか正しいとか思っちゃうと、ダメなのである。

その結果、105以上のブレーキだと軽く引いても利くけど、テクトロはバネがきつくて全然ダメなんて話になる。

でも105でもそんな握りだと、スピードコントロールで軽く引きずる程度には効くけれども、完全に停止させるにはそんな浅い握りじゃ不足だと思う。結局、自分が使ってみた結果では105でも3本の指で握り込む事が必要で、その意味ではテクトロと大した違いは感じなかった。

というのが、前回の記事の真相である。

snep1000.hatenablog.com

 

まあ、それでも105を評価する人は、コントロール性が良いとかいうわけだが、自分が使っていたテクトロR540に限っていえば、そう悪いものでもない。ローエンドのバイクに使われるR312は知らんけど。

 

それから、本題から外れるけど、本当にブレーキを効かせたいならブラケットポジションではなく下ハンでブレーキを握るべきだ。

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この位置なら確実にレバーの先端に指が掛かるから2本指でOKだ。

そんな事いわれなくても普通は知っているものだが、意外と下ハンを握れない人が多いようである。怖いとかいうそうだが、何の為にドロップハンドルのロードバイクに乗っているのか、はなはだ疑問である。

 

ファッションなのか?

 

怖いというが、下ハンでブレーキを握れない方が余程恐ろしい。下ハンが握れないなら一文字バーハンドルのクロスバイクか、フラットロードに乗って欲しい。

 

自分などは峠の下りはもちろん、平地でも向かい風が強いとか、ちょっと飛ばしたいと感じたらすぐに下ハンを持つから、乗車時間の3割は下ハンである。

もっとも、短足でサドルが低くて落差がないというのもあるが、せっかくロードバイクに乗っているなら積極的に下ハンを持ってほしいと思う。

 

そういえば、大事な事を忘れていた。上で下ハンなら確実にレバーの端に指が届くといったが、レバーのリーチ調整をしていない場合は届かない場合もある。

自分のロードバイクのレバーは旧型のクラリスだが、アジャストブロックというゴムのスペーサーをレバーの支点近くの隙間に挟む事でリーチ調整(=ハンドルとレバーとの間隔の調整)をする事ができる。標準で一枚スペーサーが付いているが、オプションで追加のスペーサーを買う事が出来る。このスペーサーが付いていなくて、レバーが遠いという人もいるようだ。

シマノ アジャストブロック 4°&8°(右用)
 
シマノ アジャストブロック 4°&8°(左用)
 

 

触覚のない新型のレバーではブラケットカバーのゴムの先端をめくるとリーチを調整するネジが表れるので、それを時計回りに締め込むとレバーがハンドル側に近付ける事が出来る。

それを知らなくて、下ハンではレバーが遠すぎて指が届かないから、ブレーキ掛けられなくて怖いから下ハンは持てませんという人がいるとかいないとか。

 

自分からすれば不勉強にも程があると思うのだが、そんなの誰かが教えないと分からないのが普通らしい。

例えば、地元の有名なプロショップで2年ほど前に購入したある人が、レバーのその調整ネジをつい最近まで知らなかったと呟いていて、ズッコケた事がある。やはりその人も下ハンが苦手だったそうだ。その店も説明しないとは大したことないなぁと思ったが、プロショップだから知ってて当然という感覚だったのかもしれない。

そんなんだから、この界隈、自分などは案外知ってて当然と思われることが、知られていないようだ。

だから、握力足りなくて握れないなら3本指で握れば良いという、ごくごく当たり前の事をあえていってみた次第である。

 

もっとも最近は、機材の値段の高さとメンテナンスの費用が払えるリッチマンには指一本で止まれるオイルディスクという選択もあるのだが。