スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


ST-2300をクラリス2400に交換、ブレーキはテクトロR540(笑

前回の続きの話。

 

snep1000.hatenablog.com

 

さて、中古のクラリスST-2400を何とか化粧直ししたので、いよいよ取付。

元のST-2300とシフトケーブルの取り回しも同じで、ポンつけ可能であるが、一つ問題がある。

それはブレーキの互換性問題である。

ST-2300はシマノNEWスーパーSLRのブレーキには互換性がなかった。以前、自分はシマノ105のBR-5800というブレーキを付けたいと思っていたのだが、これはNEWスーパーSLR対応ブレーキで、シマノの互換表では互換性がないので使えないとされていた。

クラリスST-2400はNEWスーパーSLR対応レバーで、BR-5800は使用可能である。

 

というわけで、念願かなってBR-5800を取付……

 

とはならなかったw

今回取り付ける事にしたブレーキは

 

テクトロR540

 

である。

よりによって、あのテクトロ、馬鹿じゃないのwwwとか、聞こえてきそうだ。

テクトロは効かないという噂がネットではまことしやかに語られているが、果たしてそれは正しいのか?

 

一応言っとくが、これまで付けていたのはプロマックスのRC-462というブレーキで、テクトロに並んで評判が悪い代物である。さすがに初期のシューでは効きが悪く、すぐにシマノ アルテグラ BR-6700用のシューに取り換えた。

BR-6700もNEWスーパーSLRであるが、シューはブレーキ本体に関係なく取り付け可能である。BR-5800のシューにもできるが、BR-6700の方がシューのゴムを取り付ける金具(マニアは船という)の作りが良く値段が安いからである。5800は世代が新しいR55C4というゴムが付いているが、6700の方のR55C3もAmazonレビューを見る限りでは評判は悪くない。

 

snep1000.hatenablog.com

 

そのブレーキをこれまで使用した感想だが、別に効かなくて困ったという事はなく、これで全然問題ないという感じだった。むしろ効きすぎてリアブレーキがすぐロックして困るほどである。多分ブレーキが悪いというより、タイヤが悪くてグリップしないのが原因で、このタイヤでこれ以上ブレーキを強力にしても意味がないという感じだ。

どうせ安物ルック車じゃ、ママチャリに毛の生えたようなスピードしか出ないのだろうという悪口も聞こえてきそうだが、自分は割とガチに飛ばす方で、峠の下りでは50㎞/h以上出してタイトコーナーの入り口でガツンと30km/hに減速して曲がるという事もあるが、全然不安がない。

そりゃ、ガチのレースで70とか80km/h、この前の福井しあわせ元気国体では雨天のレースにもかかわらず最高速は90km/hを超えたらしいが、そのレベルでテクトロやプロマックスが効かないというのなら当然だろう。普通は一般公道で60㎞/hも出すべきではないし、ブレーキ以前にタイヤも同時に強化しないとダメである。

 

そんな感じだったので、金も無いし(ここ重要)、BR-5800というか105に拘る事もないかというわけでテクトロである。

 

かといって、そんならプロマックスのまま替える必要ないかといえば、これもNOである。

先ほども書いたように、互換性があって、ST-2300にNEWスーパーSLRが使えなかったのと逆で、クラリスST-2400にNEWスーパーSLR非対応のブレーキを使うのもダメなのである。シマノ公式はレバーが対応でブレーキが非対応の場合は一応使えるとしているが、いきなりロックして転倒する危険がないだけ(互換性がない理由がこれである)で、制動力が低下して使えないのが実情なのである。

新レバーに旧アルテグラやデュラエースを使っても、制動力が低下して我慢できずに新105に替えたという話が沢山出てくる。公式が使えるといっていても、実はダメなのである。

そんなんだから、旧レバー2300に対応して不満を感じなかったプロマックスも、クラリスに替えたら効かなくなるのは確実である。

 

ところが、今現在販売されている10万円以下の入門車の場合、クラリスにNEWスーパーSLR非対応のプロマックスRC-462テクトロR312を付けている例が殆どである。

シマノの公式では、レバーがNEWスーパーSLR対応でブレーキが非対応の場合は一応使えるとしているので、そうしたロードバイクが販売されているのである。

その結果が、ネットでの「テクトロやプロマックスは効かない」の大合唱である。

非対応の旧アルテグラやデュラエースでも効かないのだから、それらが効かないのも当然なのだ。

 

そういう理由があるので、NEWスーパーSLR対応のブレーキとして用意したのが、

 

テクトロR540

 

なのである。

同じテクトロ社のブレーキでも型番が違えば、別のブレーキなのだ。

しつこいがR312はNEWスーパーSLR非対応R540はNEWスーパーSLR対応なのである。

 

それでもなお、105とテクトロR540を比較して、やっぱりテクトロはダメだと評する声が多いが、多くはシューはテクトロ純正のままである。テクトロのシューが使えないのは自分も同意する。シューを変えようとしない人は、シューに代金を使うくらいなら3千円足して本体ごと替えた方が良いという。たかが3千円というのだが、前後両方替えれば6千円である。自分のような貧乏人には安い金額ではないし、その差は海外通販のセールで安い時に購入した価格で、実際はもっと大きい。

シューを替えたテクトロR540と105を比較して、それでも105の方が全然良いという人もいるが、自分は程度問題だと思う。アームがふにゃる、剛性がないというのが、そんなに問題か?

プロマックスRC-462はテクトロR540以上にアームが弱くてふにゃふにゃだったが、レバーに伝わる感触がスポンジーなだけで、制動力自体は十分だった。感触の悪さがコントロール性を損なって、ロック寸前のコントロールに問題ありといえなくもないが、大きな問題とは感じなかった。そこを問題と感じるのがビギナーとベテランの差なのだと主張されたら、ああそうですかというしかないが。

 

とにかく、ネットでの不評を反映してテクトロのブレーキは安く入手できる。

 

自分が入手したテクトロR540は、中古のネット購入で前後合わせて1500円である。

105だと、ぎりぎりNEWスーパーSLRに対応している旧型のBR-5700でも5千円はする。

シューと本体の違いはたかが3千円という人と、お金の価値観が違うのだ。

 

105にしなかった理由は他にもある。105は重いのだ。

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自分が入手したテクトロR540の本体と、以前から使用していたアルテグラのシューを合わせて重さを量ると、329.8gだった。

105 BR-5800の前後重量のカタログ値は388gだ。

https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/105-5800/BR-5800.html

58gも重い。

新型のR7000でも379gだ。

https://bike.shimano.com/ja-JP/product/component/shimano105-r7000/BR-R7000.html

 

自分のバイクは安物らしく重いので、必要以上に強力なブレーキにするより軽くしたいのである。

ちなみにプロマックスRC-462は

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315.4gである。14.4g重くなってしまったが、致し方ない。

作りは全然テクトロR540の方がしっかりしていて、剛性も高い。105は剛性が高いというが、重さも重いのだ。自分的には程々の重さと、剛性があれば良い。

 

ついでにデュアルコントロールレバーの重量も量った。

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クラリスST-2400は493.8g

 

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ST-2300は436.7gである。

こちらも新しい方が57.1g重くなってしまったorz

レバーとブレーキ合わせて71.5gだ。どこか別のところを軽量化したいところだ。

 

取付は殆どポンつけである。

インナーワイヤーのインナーキャップをペンチで引き抜き、ワイヤー先端をばらけないように瞬間接着剤で固め、ブレーキ・ディレーラー・レバーからワイヤーを抜き取る。

アウターワイヤーはそのまま。ブレーキは交換。

バーテープを解いて、レバーも交換。

レバーにインナーワイヤーを通し→アウターワイヤー→バーテープ巻き直し。

ブレーキ・ディレーラー調整、インナーキャップ取り付け。

てな感じ。

 

完成したら試走。

ギアチェンジは目論見通り、全然使いやすくなった。

この日は、様子を見ているので速さにはつながらなかったが、慣れればいくらかスピードアップにも貢献するだろう。

ブレーキングも本気で使わず、峠の下りでも遅いクルマに付いて走ってしまったので、限界が分からないが、普通に使える。少なくともシューはアルテグラに替えているので、シュルシュルいうだけで止まらないなんて事はない。

剛性が以前より増しているので、ダイレクト感はある。105を推す者にすれば、これでもふにゃふにゃなのか?

バネが前より固くなったらしく、レバーの引きは重くなった。前はブラケットポジションで人差し指と中指の2本持ちだったが、少しきつい。薬指も加えれば楽になるが、2本指でも慣れれば問題なさそう。

その他、シューはまだ当たりが出ていないので、しばらくは注意をしないといけない。

 

どうせ、105以上のブレーキを使用していないビギナーのいう事だから、当てにならないというのなら、それでも良いが、上でもいっているようにタイヤがダメならブレーキが強力でも早くロックしてしまうし、体重が軽ければ重い人より有利だし、出せるスピードも違うのに、一律テクトロはダメ105以上でないと死ぬなどと脅すのはどうかしていると思う。

クルマで、ブレーキはブレンボが絶対で、曙やトキコじゃ死ぬといっているようなものだ。誰もがレースに出たりフェラーリに乗っている訳でなく、プリウスや軽のブレーキじゃ危険とでもいうのだろうか?そんなことをいう人は普通いない。

せいぜいシューだけはシマノのカートリッジタイプにしろなら同意するが、シューだけ替えるのはお勧めしないと吹聴するブログもあるから困り物である。