一昨日になるが、ネットサービス「はてな」のアノニマスダイアリー通称「増田」にて以下のエントリーが投じられ、ホットエントリーとして話題となった。
更にそれを受けた昨日のエントリーも、より以上のブックマークを集め話題となった。
どちらも過去はてなに限らず幾度となく繰り返されてきた話であるし、今更とも思う。また、エントリーを上げた者もブクマを付ける者も、議論というには遠い雑な意見だなと感じるところである。
しかしながら、現在実際に軽自動車を足に使っている身からすれば、無視できるような話でもない。
というわけで、雑な意見には、こちらも雑に述べるといった感じで、何のエビデンスも持たない一個人の感想でしかないが、雑感としてここに記したい。
まず、軽自動車に乗っているやつって馬鹿じゃないの?だが、こちらとしては好き好んで軽自動車に乗っている訳でなく、色々生活の中で条件が有って、仕方なくそれを選んでいる人間が大多数だと思う。
命が一番大事な条件だ、というのは簡単だが、それが通用する世の中であれば、世の大半の事故は起きていないだろう。
あえて危険な職業に身を投じる人もいるのだし、それに対して「馬鹿」というのであれば失礼というものである。
増田は「これで自己責任論持ち出すつもりは毛頭ない」といっているが、仕方なく選んだ者に対して「馬鹿」呼ばわりするのは、自己責任論でなくて何なのか?
百歩譲って、自家用車として選んだ者は「馬鹿」だとしても、仕事車として社用車が軽自動車の場合は如何なのだ?郵便配達の軽貨物に乗る者は馬鹿なのか?宅配便の軽貨物に乗る者は馬鹿なのか?そんな仕事を選んだ者は馬鹿なのか?
それらの車が普通車に替わって、コストが送料に反映されたら、増田は喜んで金を払うのか?
大体、このエントリーは以下のブログを受けて書かれた物だろう。
被害者の乗っている車はワゴンタイプのものだ。商用車ではないが、この手の物は、仕事車としても使われることが多い。社用車である場合は少ないが、自営の場合は訪問先の道や駐車スペースの都合、積載物の関係もあり、こうした車が自家用兼仕事車として使われることは少なくない。
そうした条件をすっ飛ばして、金を積めばインプレッサやゴルフを買えるというのが、正しい意見か?
さらにいえば、増田のエントリーはセカンドレイプのようなものである。はてなでは、派手な格好で夜道を歩いてレイプされた女性に対し、派手な格好をするのが悪いとか、夜道を歩くのが悪いといった意見をいえば、セカンドレイプ案件として駆逐されるのが常となったが、対象が別の物に替わると同様のロジックで被害者を叩く事例が多々あり、結局「はてなー」はダブスタと思わずにはいられない。
このエントリーも、一番悪いのは加害者といいながら、軽に乗っていた被害者を叩くものであり、セカンドレイプ案件と同様である。
いささか極端な感想ではあるが、
軽自動車に乗っているやつって馬鹿じゃないの?
- [自動車]
こういう考えのドライバーって自分の過失で相手が死んでも、死ぬようなしょぼい車に乗ってるから悪いって思っていそうで怖い。
2018/08/21 23:09
とさえ思う。「なんだよ、軽だからお前が死んで、俺殺人犯になったじゃん」とか思っていて、いざという時反省しないんじゃないかという疑念だ。本当にいそうで怖い。
昔から、普通車以上を選ぶ者の意見として「相手が軽なら自分は助かる」というのがあるが、自分が助かれば相手は死んでも平気なのか?と疑問を持たざるを得ない。
自分は、普通車以上に衝突すれば多分こちらは死亡するだろうという危険度の高い古い軽を足にしているが、相手が助かって自分が死ぬなら、そっちの方が良いと思う。
相手に死なれて、遺族に恨まれて生きていくなら、自分が死んだ方がマシと思うからだ。相手が死んでも自分が助かった方が良いという心理が良く分からない。
愛する家族がいるから、護る者があるから、そう思うのか?
軽に乗っている側からすれば、何とも不思議である。
こういうと、自殺志向で危険といわれるかもしれないが、そうではない。他人を傷付けたくはないのであって、ぶつからずに済むならそっちの方が良い。無敵の人になろうという話ではない。
また、幅が大きい普通車以上であれば、狭い道で歩行者や自転車を轢くリスクも大きくなるのではないのか。トラックならなおの事である。
さて、軽自動車は本当に危ないのか?についても述べたいが、すっかり長くなってしまったので、こちらは後編に分けたい。
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