スネップ仙人が毒吐くよ

50代ひきこもりの独白記


軽自動車の危険性を指摘する増田についての雑感(後編)

前回の続き

snep1000.hatenablog.com

 

今回はこちらの増田のエントリーについて

anond.hatelabo.jp

 

当方は数字については疎いので、確率とか統計とかはスルーする。

自分などが言わなくても既にその方面に詳しい増田が批判しているし。

anond.hatelabo.jp

 

自分がおかしいというか、不味いと思ったのは以下の点。

JNCAPの新安全性能評価でも軽はやはり弱い。だがホンダのN-BOXとN-WGNは別格で、普通車の平均並。

 

確かにN-BOXとN-WGNは国土交通省自動車アセスメントで優秀な成績を残している。

しかし、これでもって、N-BOXとN-WGNは安全であるというのは、半分正解で半分間違っている。

何故なら、すべてのN-BOXとN-WGNが安全性の点で同じ性能を持っているわけではないからだ。

同じ車名でも装備の違いで、様々なグレードが用意されているのが普通である。

N-BOXの場合であれば最高グレードは

Custom G スロープ L ターボ Honda SENSING

であり

最低グレードは

G

である。

Honda|クルマ|セルフ見積り(カスタマイズ)

その間にも様々なグレードが用意されているが、安全装備の面でグレード名にHonda SENSINGが付くものと無印では大きな違いがある。

Honda SENSINGが付くグレードでは、衝突抑制ブレーキや誤発進抑制機能等の予防安全性能を高める機能が装備される他、衝突安全性能を高めるサイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグが標準装備かオプションで装着可能であるが、無印グレードではそれらをオプションで追加することも不可能である。

つまり、N-BOXが安全だといっても、Honda SENSINGでない無印グレードを選んでしまうと安全性能は低いものとなってしまうのである。

これはN-WGNでも同様であるが、こちらはHonda SENSINGではなく、あんしんパッケージをオプションで選んだ場合のみサイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグが装備される。

いうまでもなく、軽自動車は左右幅が普通車より圧倒的に狭く、側面衝突には弱い。サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグ無しに普通車並みの安全性が確保できるとは考えられず、一部のグレードのみに装備される安全装置でN-BOXとN-WGNは普通車並みに安全というのは欺瞞である。

 

こちらのYouTubeを見ると分かるように、国交省の自動車アセスメントはサイドカーテンエアバッグ装着車でテストされており、未装備のN-BOXの安全性は不明である。

 

こうしたことは何もN-BOXとN-WGNだけの問題ではなく、自動車アセスメントで高評価を得た他の車種でも同様である。あくまで、その車種で最高の安全装備を備えたグレードの車をテストした結果であって、必ずしも全グレード同じ評価ではない事を留意する必要がある。

 

また、N-BOXとN-WGNは一部とはいえサイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグ装着車を選べるからマシであるが、殆どの軽自動車がそれらを装着する事が不可能である。

例えば、同じHondaでもN-VANの場合全てのグレードでサイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグ装着車はない。

N-VANは現時点でHondaの最新車種であり、アウトドアや自転車・バイクのトランスポーターに適したパッケージングと装備で注目を集めているので、自分も大いに興味をもったのだが、詳しく精査するとこのような手抜きがありガッカリである。

グレードにHonda SENSINGの名があるが、予防安全機能のみであり、衝突安全性能は並みの軽と同様なのである。グレード名に騙されないよう注意されたし。

こうしたHondaの営業方針は詐欺的手法と糾弾すべきであるが、悪いのはHondaだけでなく全てのメーカーが同じことをやっている。

スズキの場合は、ワゴンRスティングレーとスペーシアカスタムのターボエンジン搭載車とジムニーのみにサイドカーテンエアバッグが設定され、他のグレード・車種ではサイドエアバッグのみか何もない状態(フロントエアバッグは当然ある)だ。

ダイハツも同様である。

 

自分は今使っているボロ軽がそろそろ寿命を迎えており、来年の車検を更新せず新車にする予定なのだが、選びたい車種の安全装備が貧弱で悩んでいるところだ。自分自身は貧乏なのだが、一応、金は家で出すから好きなのを選べといわれている。

アウトドアに興味がありロードバイクに乗っているので、ワンボックスタイプで汚れ物を載せても気にならず税金の安い軽商用車を選びたいのだが、N-VANで述べた通りこれらのタイプでサイドエアバッグとカーテンエアバッグを備えた車種は皆無なのである。

使い勝手が多少劣り税金も高いN-BOXを選ぶべきか、自分の命は安い物と諦めて他の軽商用車を選ぶべきか、究極の選択である。

 

どうして、こんなバカな話になるのか?

買う側のユーザーがバカだからである。増田で「ホンダのN-BOXとN-WGNは別格で、普通車の平均並」と書かれてブコメで「そうかN-BOXとN-WGN」が良いのかと、安易に鵜呑みするバカが多いからだ。

ユーザーが勉強せず、営業マンの言いなりになっているから、メーカーは好き放題をやるのである。

かつてNHKが、輸出仕様車と国内向け仕様車とでは、ドア内部の補強が違っていて国内向けは危険である事を暴露するという事件があった。

実は、いまだに同様の手抜きをやるメーカーがあるのである。某S社(ばればれw)は西欧向けの車種で、欧州の安全審査で最高クラスの評価を得ているが、国内向けでは安全装備の多くを省略して値段を安くして売っているのである。

それなのに一部のブログでは欧州で最高評価という間違った情報を広げていたりする。

それほど、我が国の自動車ユーザーは馬鹿であり、メーカーに足元を見られているのである。

国内専用の軽自動車であれば尚のことである。

メーカーに舐められない賢いユーザーになりたいものである。