さて、前回前々回とシマノの最新鉄下駄WH-RS100にホイール交換した理由を述べてきたが、実際に走ってみた印象はどうか?
ホイール交換後今日まで、いつもの練習コース3回、国見岳裏コース1回、計約150㎞走ってきた。
国見岳の方はスプロケを12-25Tから13-26Tに替える前との比較になるので、厳密にホイールだけの差とはいえないが、いつもの練習コースではスプロケに体感できるほどの差を感じていないので、問題ないだろう。
あくまで、個人的印象だし。
結論を先ず簡単にいうと、
- 速さと軽さは多少の向上は感じる
- 乗り心地はかなり良くなった
- コーナリングの安定感が大幅に向上
という感じ。
速さと軽さは元のホイールより前後で400g軽いので、相当向上すると思っていたのだが、期待が大きすぎたのか物足りなかった。
全然という訳ではないが、ちょっとだけ軽くなったかな、加速が少し良くなったかなという程度。国見岳の激坂で楽になったかと思えば全然で、軽く失望。
スプロケよりは、体感があっただけマシ。
冷静に考えれば、所詮並みの鉄下駄だし、400g軽いといっても、最外周のリムが軽ければ効果があるが、スポークの本数が元よりだいぶ減っているし*1、ハブも軽くなっているのだろう。
空力的にも、元のホイールはリムの高さが30㎜だったが、RS-100は24㎜で、ワイドホイールの25Cタイヤで段差がないという効果はリムの高さで相殺されてしまい、35㎞以上の速度の伸びは変わらないという印象。
乗り心地は何が効いているのかよく分からないが、かなりソフトになった。
軽くなっているので、バネはないのだが、車でいうところのバネ下荷重が減って路面追従性が良くなったともいえるし、スポークの張りが元のホイールより柔らかめであるのも原因かもしれない。
洗濯板みたいな路面の荒れを感じるところで、後輪がバタバタ暴れる感じが大分落ち着いて跳ねにくくなった。
コーナリングの安定感は、感動できるレベルで良くなった。23Cのタイヤについては分からないが、元のホイールに25Cタイヤの組み合わせでは、車体を倒し込むときに急にグラリと倒れ込むような怖さを感じたのだが、スッと自然に寝かせる事が出来て怖くなくなった。調子に乗ると大けがをするので、ほどほどにしなければならないが、峠の下りが楽しい。ワイドホイールの効果を非常に感じる。
あと気になるのは、乗り心地の件でもいったが、スポークの張りが弱くて剛性がないのか、激坂で踏み込むと左右に撚れる感じがある。元のホイールでも感じたが、ブレーキシューに当たる音がする。元のホイールではリアブレーキのシューの左右の間隔を調整すると鳴り方が変わったので、撚れて当たっているのは間違いないと思う。
自分はブレーキの遊びを狭くするのが好みだが、広げるか、スポークをきつめに張るか……
せっかくブレがない状態で農林されているので、素人が下手にいじるのは止めた方が良いだろう。
話の順番が全然逆で、書き忘れたが、通販で工場直送の状態で納輪された。理想的には通販でなく、実績のあるロードバイクの店頭で購入した方が、良いという話である。通販の場合は、ブレブレでゴリゴリの外れを引く可能性もあるというのだが、まともな店の販売なら振れ取りや玉当たりの調整をやった上で売られるからだ。しかし、自分の場合全く問題はなく、振れもなければ、回転も適度な重さでスムーズだった。
まあ、この種の安ホイールに剛性を求めるのは土台無理な話で、せめて一つ上のWH-RS300のようなストレートスポークのホイールでないとダメなのだろう。

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リアだけでもRS300に替えたりして。
とはいえ、路面状況が悪くて23Cタイヤを諦めワイドホイールを選んだわけなので、乗り心地が良くなったのは、悪くない結果である。
*1:元は前後とも28本、RS-100は前20本後24本