先日、修理が失敗したレトロラジカセ AIWA CS-J30 だが、ついに修理が成功した。
回転抵抗が小さいカセットテープでは再生ができるものの、一部の抵抗が重いテープではテープの終盤で回転が止まってしまい、テープをダメにしてしまう問題があった。
原因はある程度特定できているが、レトロラジカセであることと自分が無銭家であるため面倒な修理だ。
前回も書いたように、巻き取りリール台を駆動するゴムローラーに問題があると思われる。ゴムが経年劣化で硬くなりスリップして動力が伝わらないのだ。
硬くなっているので中心のプラスチック製プーリーから取り外すのが難しかったが、なんとか無事に外せた。
前回は無理に外すと破損すると思っていたので、代用品に取り換えるつもりだったのだが、一応無傷なので楽な修理方法を試すことにした。
プラスチック製プーリーにテープを貼って若干太らせ、再びゴムローラーを嵌め直す方法だ。
テープの長さや幅を決めるのに若干のコツがいるが上手く貼ることができた。
ゴムローラーが太くなるので前回リール台に巻いたテープは剥がしてしまう。そして、元通りにラジカセを組み直す。
早速前回ダメだったテープを試す。
ラジカセ、やっと直った。 pic.twitter.com/nIe8lJ0tKh
— mfigure (@mfigure_jp) 2016年12月29日
再生終了状態のテープの位置から、巻き戻しをして無録音部分をミュージックセンサー機能で頭出し、無事に再生が始まった。
大成功だ。
カセットテープの裏面でも試したが問題なかった。
このテープは買ってから40年近く経っていて、うちの中でも一番古い物の一つである。回転抵抗を減らすスリップシートがすり減っていて、リールの回転が重いのだ。これが無事に再生されるなら、他のテープも問題ないだろう。
ゴムローラーを自作するには、部屋の隅に片付けてある木工旋盤を取り出して、サイズを測りながらゴムを削る面倒くさい作業が必要だったので、これで直ったのは万々歳である。