スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


玄関呼鈴が自室から聞こえない不具合を解決した話

長年悩んでいた家の不具合が最近解決した。

何に悩んでいたかというと、宅配便が送られてきても呼鈴が聞こえず、在宅なのに不在通知を置いて帰ってしまう事が度々あった。

うちでは、ファミマのメロディーが流れる乾電池式チャイムを一階の食堂の前の廊下と二階の階段を上がったところに設置しているのだが、どうした事か玄関脇のすぐ隣にある自室にいると全く聞こえないのだ。

もちろん電池切れというわけではない。

元々自室はオーディオルームのようなもので、ピアノやステレオコンポが置かれていた事もあり遮音性が高い。仕方なく扉を半開きにしていたのだが、それでも余程注意していないと鳴った事が気付かない。

だいたい、扉を半開きでは夏はまだしも、これから訪れる冬は寒くて困る。昨年までは今年他界した家族が自分の代わりに来客に対応することもあったが、もう当てにできない。呼鈴が聞こえる部屋にて待機するのも居心地が悪い。

また、単に宅配便の受け取りであれば宅配ボックスの設置も考えられるが、デイサービスに預けている家族の帰宅に対応したりするので、呼鈴が聞こえないのは都合が悪い。

玄関脇にある部屋なので、窓のカーテン越しに人の気配を感じて出ることもあったが、窓からの冷気の進入が酷く厚めのカーテンを新調して締め切る予定である為、それも今後はダメである。

といった具合で、ほとほと困っていた。

 

とにかく、このまま何もしないわけにはいかず、何とか自室内に呼鈴を追加する方法を考えるしかない。

 

一番シンプルな解決方法はワイヤレスチャイムに変更する事だ。

玄関に設置するボタンは一つでも、受信機は工事不要で何台でも追加可能である。普通の家ならこれで一件落着だろう。

 

ただ、うちに関しては少々問題があって、自分は家族関係で肩身が狭いというか、間借り人のような地位であるので、家の備品を堂々と変更できる立場にない。相談すれば何とかならない事もないが、説明が面倒で気が進まないのだ。

また、玄関のボタンが

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このように壁に埋め込まれていて、ボタンを変更するとこれまで慣れていた来客が戸惑う恐れがある。普通の家はドア枠かその横にボタンが貼り付いている形が多いと思うのだが、この場合はどうすればいいのか?

穴のない飾り蓋に変更して、その上に発信機のボタンを貼り付ければ良いのか?それとも「ボタン位置を変更しました」と張り紙をして、ドア枠に発信機を貼り付けるか?

つまんない悩みといえば、その通りだが、それさえも考えるのが面倒くさい。

というか、うちの家族は保守的であり、ボタンを押すという単純な習慣を変える事に抵抗があったりする。だから面倒くさい。

チャイムの音も慣れたファミマ入店音でなくなるわけだし。

 

となると、やはり現状のチャイムを変更せずに、自室に呼鈴を追加するしかないのである。Panasonicのサイトを調べてみると、同型のチャイムであれば並列結線で何台でも追加可能のようである。ただし、うちにあるのはEC522という型番で、現行品はEC5227という型番になっている。姿形はそっくりだが、互換品として使用できるのかどうか?

試しに1台買ってみて、鳴れば良し、鳴らないなら3台購入して取り換えるか?

そうするにしても、旧来の有線式だから配線が面倒である。家族から苦情が出ない様に目立たず配線するのは難しい。古い家なので天井に入って配線するというのも勘弁願いたい。自室は上で説明したように玄関脇で、ボタンの裏側が自室の壁である。自室の壁に穴を開ければアクセスできそうだが……

 

うじうじ悩んでいても仕方がないので、取りあえずファミマチャイムを1台買う事を決意、考えが変わらないうちに行動ということで、ホームセンターに向かう。

 

しかし……置いてなかった。「次は電器屋に行くか」と思うと、ワイヤレスチャイムの陳列の中に自分の知識にない商品があった。

 

人感センサーチャイムという物である。

これもワイヤレスチャイムの一種であるが、発信機は通常の呼鈴ボタンではなく、人感センサーに置き換えた物だ。

つまり、既に設置してあるボタンを変える必要がない。

ボタンを押そうとしている人物を人感センサーが捉えれば、自室に置いてある受信機が鳴る筈である。

 

これだ!!これこそが自分の求めていたものだ!

 

てなわけで、ネットの評判や価格調査もせず、その場で即買い求めて家に戻った。後で調べるとアマゾンの方が遥かに安かった訳だが、まあ仕方ない。

 

結果は素晴らしいもので、タイトルの通りとなった次第。

 

何で、こんな良い物知らないで、何年も悩んでいたんだというくらいである。

 

アマゾンレビューには誤作動が多くて使い物にならないというのもあるが、よくある説明書も見ないで使っている人に違いない。人感センサーの設置はある程度シビアに検討する必要がある。上手く調整すれば、ちゃんと役に立つ商品だ。

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写真が分かりにくいが、こんな具合に目立たない様に軒の下にぶら下げて設置した。向かいの壁にある呼鈴のボタンを押そうとする人物の肩から上が検知範囲に入る設定である。

あまり下に向けると、猫のような小動物に反応してしまうので、高い所を狙うと良いらしい。

また、何かとうるさい家族の目にも、今のところ気付かれていないようだ。気付かれたとしても、防犯センサーを付けたと言えば理解されるだろう。

 

とにかく、つまらない事に注意しなくても確実に来客を知らせてくれるので有難い。ラジオや音楽を聴いていても、手元でチャイムが鳴るので気付かない事がなく、在宅でいながら再配達という面倒が完全になくなった。

あまり同じ悩みを抱える人はいないと思うが、そういう人がもしいるなら即買うべきである。

それくらい素晴らしい。