スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


Qファクターを広げてビンディングペダルがハマらない問題解決

以前書いた、ビンディングペダルにしたけれど、なかなかハマらなくて苦労している話。

解決したので報告する。

 

snep1000.hatenablog.com

 

というわけで外す方は、意識さえ忘れなければ、そう問題でないのだが、逆にはめる方がハマんなくて未だに苦労している。

ロードバイクのビンディング使用1ヶ月の感想「シマノSPD」 - スネップ仙人が毒吐くよ

 

話が横道にそれたが、交差点内は取りあえず誤魔化して、過ぎたところでガチガチやってはめているという具合だ。 1ヶ月300㎞も走っていて、どんだけ鈍いんだよって話だが、理由は運動神経の無さとは違うところにあると、思っている。 というのは、そもそもペダル左右の間隔が狭すぎて、クリートの固定位置がしっくり来ないのだ。 だから、自分の感覚で本来踏みたい位置では固定出来ず、無理に内側に足をずらして位置を探るのだが、それがうまくいかない。 更にいうと、ペダリング自体も窮屈で、違和感を感じるのである。

ロードバイクのビンディング使用1ヶ月の感想「シマノSPD」 - スネップ仙人が毒吐くよ

 

やっぱり思った通りで、ペダルのポジションが自分には合っていなかったのである。

 

ペダルの左右の間隔を専門用語でQファクター*1というが、それが自分には狭すぎて、思った位置にペダルの受けがないのでハマらなかったのだ。

 

ペダルエクステンダー(ペダルスペーサー)というアダプターをペダルとクランクの間に取り付ける事で、ビンディングシューズが簡単にハマるようになった。

 

購入したペダルエクステンダーはこちら

 

これを以下のように、ビンディングペダルとクランクの間に挟んで取り付ける。

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これで片側15㎜、両側で30㎜ Qファクターを広げる事が出来る。

 

しかし、片側15㎜というのは広がりすぎで、自分の感覚ではもう少し狭い方が良い。片側10㎜のスペーサーがあれば理想的だったのだが、ペダルのネジの長さで制限されるので、そうした商品はないようだ。

数㎜広げるだけでよいなら、ワッシャーをペダルのネジに挟む方法もあるが、何枚も重ねるとネジの締りが甘くなる問題があるし、それでは足りない。

(STRAIGHT/ストレート) ドレンパッキン ホンダ用 10ピース M14 94109-14000 19-17012

(STRAIGHT/ストレート) ドレンパッキン ホンダ用 10ピース M14 94109-14000 19-17012

 

 

 

そこで、シューズに取り付けたクリートで調整した。

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クリートをシューズの外側いっぱいに寄せ、更に若干角度を付けて足先が「ハ」の字に広がるようにした。

 

以前はペダルの間隔が狭かったので、逆にクリートをシューズの内側に寄せていた。

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ペダルエクステンダーを取り付けたのは7月8日である。

 2週間余り経過したが、初めに書いたように調子が良い。

 

20%を超えるような坂道も、楽々とは言えないものの、ダンシングを併用して34-25Tのギアで登れるようになった。

 

一般的に、ロードバイクのQファクターは狭い方が良いといわれ続けてきた。その為、市販されているビンディングペダルもQファクターが狭くなるように作られているのであろう。

しかし自分の場合以前もいったように、自転車の教科書という本で書かれた「やまめ乗り」(もどきだけど)を実践しているので、Qファクターは広がる傾向にある。

自転車の教科書 (小学館文庫)

自転車の教科書 (小学館文庫)

 

 

また、重いギヤで力を加えて回す傾向のトルク型のペダリングの人もQファクターは広い方が力を出しやすいらしい。

やまめ乗りは教祖が「踏み込まずにクルクル回すペダリング」などと表現しているので勘違いしやすいが、よく読むと「テコを長くする」とか「坂道でギアを落とさずにガンガン回す」「クランクは長い方がトルクが掛けられて楽」などといっていて、実はトルク型のペダリングなんだと思う。

あの本は物理的におかしな言葉を使っていたり、矛盾した表現がしばしば表れるので、読む人を混乱させるが、肝心なのは身体の使い方と実践である。

そういう意味でもQファクターが広い方が都合が良いというか、そうでなければ成立しない。

 

この田舎ではガチ乗りしているローディーと出会う事はあまりないが、彼らを見ると多くが足を高速回転させるハイケイデンス走法である。自分などは心肺機能が劣っていることもあり、足を速く回すとすぐに息があがってしまい続かない。重いギアをゆっくり回す方がスピードが出せる。心肺機能も練習すれば多少は改善されるだろうが、他人は他人、自分は自分である。

 

てな感じで、やまめ乗りなんか知らない、自分はQファクターが狭くないと回せない、という一般ローディーには、全く関係ない話になってしまうのだが、自分の場合はペダルエクステンダーでQファクターを広げて正解、Qファクターを広げたらビンディングも自然にハマり易くなったという話である。

 

 

なお、取付方法に少々問題があった。

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ペダルエクステンダーのレンチを掛ける切込みの幅が狭すぎて、一般的な厚みのペダルレンチを使う事が出来ない。代わりにペダルレンチと同じ大きさに対応した15㎜のハブコーンレンチを使用した。2㎜程度の薄い厚さで使えるが、レンチの全長が全然短すぎてトルクが掛けられない。

パークツール(ParkTool) コーンレンチ 13×15mm DCW-4

パークツール(ParkTool) コーンレンチ 13×15mm DCW-4

 

その為ネジの締め込みが甘くなり、ペダルを一回転するごとにガタつきと異音を感じるトラブルも発生した。

手袋をはめて思いっきり体重を掛けて締める事で解決したが、今度はこのレンチでは緩められない恐れもあり何とかしたい。

厚さ2㎜のコーンレンチで全長が長いものがあると良さそうだ。

E-tool(イーツール) コーンレンチ 15mm 8650

E-tool(イーツール) コーンレンチ 15mm 8650

 

 

 

 

また、今回は予算がないこともあり、低価格のクロモリ製エクステンダーを購入した。乗ってペダルの重さを感じる事はないが、手で持つとズシリと重く感じるパーツである。余裕があれば、軽量なチタン製にしたい。

 

あと、自分が購入したビュラリーのペダルエクステンダーは台湾からの発送で時間が掛かった。すぐに入手したいなら、値段が高くなるが国内物もある。

*1:機械的にはクランクのペダル取付位置の左右の間隔、身体的には足裏の母指球の左右の間隔を呼ぶらしい