先日はてなブックマークの新着記事をチェックしていると気になるブログがあった。
部屋が寒くなって、エアコンのスイッチを入れようとしたが、動作しない。壊れたかと思ったが、テレビのリモコンも効かなかったので、もしかしたら原因はリモコンと気付いたそうだ。そこで、とりあえずリモコンの電池をはめ直してみたら動作したとか。
調べてみたところ、冬場は低温によってリモコンのゴムの部分が硬くなってしまい、
電気の通りが悪くなってしまうことがあるようだ。
それゆえに冬場はリモコンが効きにくくなりがちなのだとか。
リモコンが効かなくなった時は接触を見直してあげると良い。
どうやら、ブログの御本人は接触不良が原因と納得したようであるが、リモコンが冬場の低温で効かなくなった理由には、別の原因もあると思う。
それは、リモコンに使われている電池が低温で弱って、必要な電力が足りなくなってしまった可能性だ。
そもそも乾電池は、化学反応を利用しているので、温度が下がれば起電力が落ちてしまう。
上のグラフでは、その差はわずかのようにも見えるが、動くか動かないかのギリギリでリモコンが動作していたなら、低温が原因で動作しなくなったとしても不思議ではない。
また、充電池ではない一般的な乾電池であるマンガン電池、およびその高性能版であるアルカリ電池の放電特性は、時間経過に合わせてなだらかに電圧が落ちていくといわれている。つまり、長時間ほったらかしになるリモコンでは、時間がたてば徐々に効かなくなる可能性が増えていく。
これは当たり前のように感じるかもしれないが、充電式のニッケル水素電池では、長時間でも一定の電圧を横ばいに保って、ある一定の時間を過ぎると急激にストンと電圧が落ちるのである。
つまり充電式電池の方が普通の乾電池よりも、長期間安定した動作が期待できるのだ。
充電式のニッケル水素電池のトップブランドして人気なのがエネループである。
【そこが知りたい家電の新技術】開発者に聞く、ニッケル水素電池「eneloop」がやっぱりスゴい理由 - 家電 Watch
上記の記事では、繰り返し利用回数が多いというエネループの特徴と共に低温特性が良いこともアピールされている。
意外だったのが、(3)の「優れた低温性能」だ。これは、普段の暮らしの中ではあまり気づきにくい。なぜなら、気温が0℃未満になることはほとんどないので、気づく機会がない。
「エネループの特徴として低温での性能も安定しているというのがあります。常温で使用するより劣りますが、マイナス20℃でも性能を発揮できるんです」
先に挙げたブログの人の場合、日中は暖房を切って仕事で部屋を空け、帰ってくると冷え切った部屋で、エアコンの暖房を求めリモコンを操作するという。リモコンの電池も部屋の気温同様に冷え切っていることだろう。低温で安定した動作を求めるなら、リモコンの電池もエネループにするのが良いと思う。
エネループには使用目的に合わせ色々な種類がラインナップされている。
リモコンに適しているのは、水色のパッケージが目印のエネループ ライトである。
低温特性に優れ寒い場所でも性能を発揮
メーカーの商品ページでも低温特性を謳っている。
今後、冬に向かって増々寒くなっていくが、リモコンの電池も冬支度しては如何だろうか。
パナソニック エネループ 単4形充電池 2本パック お手軽モデル BK-4LCC/2
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- メディア: エレクトロニクス
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パナソニック eneloop 単3形充電池 2本パック お手軽モデル BK-3LCC/2
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