今まで使用してきたデジタル一眼レフカメラPENTAX K200Dに不満が募ってきたため、より性能が高いカメラを購入した。
K200Dは3月の購入で半年満たずにメインカメラの座を退く事になるが、1万円に満たない値段で、このブログのネタとして十分元を取れる活躍をしてくれたので、後悔はない。
新カメラは、同じPENTAXのデジタル一眼レフK-30である。
例によって予算が十分ではなく中古品である。年式も新しい物ではなく、2012年6月発売なので約5年落ちとなる。K200Dは10年となるので、それよりはマシだ。
K-30 | RICOH IMAGING (メーカーサイト)
予算は3万円以内で、レンズなしボディの付属品(CD、充電器、バッテリー、その他)付でなかなかの美品を購入できた。
やや擦れ気味だったK200Dと比べると、雲泥の差である。
予算3万円で比較検討した機種はPENTAXのK-5(II、IIsを含む)、K-30、K-50である。
何れも有効画素数1628万画素機というのがミソである。
もう少し予算を積めばK-1以前にハイエンド機だったK-3にも届くのだが、有効画素数が2435万画素と、今の環境より大幅に増えてしまう為断念した。
というのは、今持っているSDカードの容量が8GBしかなく、PCのHDDの容量も残り少ない為である。単に解像度重視であれば魅力的だが、高画素化は記憶容量の増加となるわけで、今の自分の環境では対応不能の恐れがある。
同様に、現行機を新品で買う場合においても、ミラーレスのエントリー機であっても、もはや2400万画素というのは当たり前となっており、単にカメラ本体だけを購入するに十分な予算があっても、すぐには無理なのである。
1600万画素でも、今の1000万の1.6倍で、相当苦しくなってしまうが、他の性能との兼ね合いで、この辺が妥協点である。
さて、K-5(II、IIsを含む)、K-30、K-50のどれを選ぶか?これも結構悩ましい。
K-5は、これも過去ハイエンド機だったわけで、性能、操作感、所有欲という意味ではベターである。ただ一つ、問題は電源が専用リチウムイオンバッテリーのみで、単3電池は使用できない。
今更、単3電池を電源とする一眼レフは皆無であり、拘る必要も無いように思えるが、個人的には外せないポイントである。
K-30、K-50は単3電池と専用リチウムイオンバッテリーの両方に対応している。
長らく単3電池対応一眼レフカメラを製造してきたPENTAXだが、K-50を最後に単3電池対応機は姿を消した。K-50は最後の単3対応機として価値がある。
残るK-30、K-50の二者だが、これらは姉妹機といっていいほど仕様が似ている。K-50の方が後の発売で新しいのだが、K-30のマイナーチェンジ版といっていいほどで、単純に本体だけを比較するなら、最高感度がISO25600>51200対応で、デザインが鋭角的から丸みを帯びたものに変わったくらいだ。
また電源が、どちらも単3電池と専用リチウムイオンバッテリーの両方に対応ではあるが、K-30は専用リチウムイオンバッテリーと充電器が付属し、単3電池を使用するための電池ホルダーは別売り。K-50は逆に単3電池ホルダーは付属するが、リチウム電池と充電器は別売りである。
自分的には、K200Dを見限った主な理由が高感度性能だし、単3電池を使用したいわけだから、K-50の方が魅力を感じる。デザイン的にもK-50の方がPENTAXとしては一般的なスタイルで好ましく感じる。
K-50で決まりと思われたのだが……
K-30はK-50にない意外な優位点があったのだ。
それは付属のCDである。これの内容が違うのだ。
そんなの必要ないではないか?
大体、中古で付属CDが付いていない場合は多いし、実際K200Dは付属品が全くないボディのみの中古品を入手している。
単に普通の写真を撮るだけなら、付属CDは必要がない。
問題はRAW現像である。
現在K200Dは主にRAW撮影で、現像はPhotoshop Elements 8.0で行っている。このソフトはバージョンが古い為、新しいカメラのRAW現像に対応していないのだ。
そのため、K-30やK-50で撮影したRAWファイルを現像できる新しいソフトもまた入手しなくてはならないのである。
一般的にはPhotoshop LightroomのCC版を入手すればよいのだが、ライセンス制で毎年1万円以上の出費となる。稼げているブロガーなら経費に含める事も出来るし、大した出費ではないだろう。
だが、自分は稼げているブロガーではないので、ここで更に出費がかさむのは痛い。
そこで、付属CDが付いている中古品を探す事にしたのだ。付属CDには通常そのカメラ対応のRAW現像ソフトが入っているのである。
付属CDが付いている中古品は高めの値段になるが、その差は大きくなく、LightroomのCC版よりは遥かに安くなる。
ところが、K-50の付属CDのRAW現像ソフトは機能制限のある簡易版で、K-30はフル機能のSILKYPIXだというのだ。SILKYPIXとはPENTAXのCDに付属するRAW現像ソフトである。
元々SILKYPIXは市川ソフトラボラトリーが発売しているソフトで、 Lightroom同様の高機能の現像ソフトなのだ。
また良く調べると、高感度性能がISO51200対応といっても、実際は実用的な物ではなく、それ以下の感度ではK-30とK-50の差はなく、ほぼ同等という事も分かった。
電池ホルダーも純正品は約3000円だが、代替品が1000円ほどで入手可能と分かった。
電池ホルダーより、RAW現像ソフトの差の方が重要で、最終的にK-30の購入に至ったのである。

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