突然だが、先日の5月14日新ロードバイクが納車された(細かいが”納車した”はお店の人が使う言葉だから間違えないように!)。
赤いフレームに拘り、いわば3倍速いロードバイク2号機であるw
1号機はヤフオクで落札した2013年型の中古車で、アルミフレームで年数も経っておりグレードも低い事から、以前から新車納車を検討していた。
一説によるとロードバイクの寿命はアルミ3年・カーボン5年・クロモリ半永久であるという。3年というのは極端に思えるが、乗れなくなるほどではないにしろ初期の乗り味が持続するのがそれくらいで、いずれにせよ他の素材に比べて劣化は早いものらしい。
また、この趣味にどっぷりハマった廃人ともなると、複数の車体を持つのが当たり前である。何故なら、この手の自転車は頻繁にメンテナンスを繰り返さなければ性能を維持できない。しかしメンテナンスをすればその間その車体は乗る事が出来ない。毎日のように乗る廃人は、メンテナンス中に乗る為の代車が必要になるという訳だ。
自分は毎日乗るほどの廃人ではないが、チェーン洗浄をまじめにやると2日間乗れなくなるので(洗浄液を完全乾燥させるのに1日、オイルを浸透させるのに1日取るのが理想的)、是非とも2台目が欲しいと思っていた。
とはいえ、先立つものがなければどうにもならないが、給付金ではなく、このほど小金が降ってきた。
実はしばらく前に親を亡くしたのである。
まだ相続税も払っていないし、片親が残っているとはいえ年金も当てに出来なくなるので、無限に使い込めるわけもないが、まともなロードバイクとして推奨されている最低限の範囲である10万~20万円を出すには十分な資金を得た。
それでも、当初はこんなご時世なので急ぐつもりはなく
俺、このコロナ戦争が収まったら新ロードバイク買うんだ。
— mfigure (@mfigure_jp) April 20, 2020
フラグ立ててしまった。
呑気にこんな事をつぶやいていたのだが、よくよく調べてみると新型コロナの収束を待っていたのでは遅い事に気が付いた。
というのは、自分が欲しいバイクの小さいサイズがどんどん売り切れになって買えなくなってしまうのである。
最初検討していたのはFELTのVR40である。
これの最小サイズ430㎜が欲しかったが、既にどの通販サイトを調べても完売となっていた。470㎜でも乗車はギリギリ可能だが、ジオメトリ的にヘッドチューブが長く、1号機がそうであるように前傾姿勢を取る為に角度の付いたステムを逆付けする不自然なスタイルになってしまう。
それで、さあ困ったと別の車種を探し始めるのだが、そもそも赤いロードバイクというのが少なく、海外ではそうでもないのだが、ここ日本においては黒が圧倒的人気で、次いで青といった具合である。好きな人には悪いが、そんなに忍者が良いのかと、ウンザリしてしまう。
同じFELTではFR60があるが
これはグレードが低く1号機とあまり差のない物になってしまう.
TREK Emonda ALR4やSCOTT SPEEDSTAR 20、GIANT CONTEND SL2なども魅力的だったが、もう一つ自分には縛りがあって、STRAVAで絡んでもらっている元競輪選手の営む自転車店で買うと決めていて、そこで取り扱いのないブランドは諦めた。
その店で扱うブランドではCinelli Experienceがアルミでありながらツーリング向けの設定でデザインもイタリア的で魅力的だが、これは2020のカタログに載っているとはいえ旧モデルで在庫切れの可能性が高い。
後はMERIDA Scultura700
か
Raleigh Carlton-F
位しか選択肢がない。
ともかくも在庫がなくては話にならないので、まだ外出自粛要請が続く中コッソリと1号機に乗って自転車店に向かう。
結局Cinelliは在庫なく、1号機のサイズを測った結果、Raleigh Carlton-Fの420㎜サイズが合っているとの結論。在庫確認をすると後数台しか残っていないという事で滑り込みセーフである。
店主によると例年自転車のフレームは小さいサイズから早く無くなるという。新年度モデルは普通前年の秋頃から発表されて予約が始まるから4月でも既に半年過ぎている事になる。在庫がなくなるというのは当然かもしれない。売れ筋のサイズならともかく需要のないサイズを沢山作る訳はない。
秋まで待って次年度モデルという手もあるが、毎年フレームのカラーリングは変わるから赤に拘ると、次の年は本当に黒ばかりで全く赤がないという可能性もある。
AnchorやPanasonicはカラーオーダーできるが、この店では取り扱いがない。CHERUBIMの代理店なので50万円以上積めば好きなようにフルオーダーできるが、さすがにそれは無理である。
そんなこんなでRaleigh Carlton-Fの420㎜ マルーンレッドが納車された。
当初はオールラウンドに使える現代的なディスクブレーキ仕様のFELT VR40を検討したが、フル105仕様とはいえ古典的なリムブレーキのロードバイクになってしまった。
クロモリで重く、持ち上げてみると1号機との差をあまり感じないが、自分は軽量化にあまり興味がないので問題ない。
420㎜は他のサイズにあるシートチューブのボトル台座がなく、シートステーにあるキャリア用のダボ穴もないので、荷物を満載してのツーリングに使えるかどうか怪しいが、まだ片親の介護を続けなくてはいけないので、そんな事が出来るのは当分先の話だ。
最初に書いたように耐久性という意味ではアルミのVR40より、こちらの方が長持ちするという利点もある。乗り心地もクロモリの方がアルミより良いといわれているが、少し乗った感じではそんなに劇的に良いとは感じなかった。まあ、長距離乗ると疲れ方に違いが出てくるのかもしれないが。
自分の体格、趣味の問題もあって、決して理想とはいえないが、基礎のフレーム以外は結構どうにでも出来るのがロードバイクである。少しずつ弄りながら永く付き合っていきたい。