スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


月間1000㎞が見えてきた!ロードバイク2020年ライド総括

さっきまでローラー台を回していたので、ようやく2020年のライド総括を上げられる。

例によってライディング結果は全てSTRAVAに上げているので、スマホのスクリーンショットを以下に貼り付ける。

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総走行距離は8,147kmになった。

2019年は5,331.8 kmだった。

snep1000.hatenablog.com

順調に距離を伸ばしたといえるが、前年に希望していた150㎞以上のロングライドに出掛ける事は、残念ながら家庭環境の変化もあり叶わなかった。

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せいぜい140㎞である。今後もしばらくはこの状況が続く。

 

その代わり、週に走る回数を増やした。

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230日の出走なので、週にすると4.41……4~5回は毎週乗っていた事になる。
前年はせいぜい週3回くらいだったと思う。

 

そして月間走行距離は

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今月963,7kmに達した。

もうひと踏ん張りすれば1,000㎞である。

 

5月に新車を購入してから、実は月間600㎞以上のノルマを課していて、5~12月までのすべてでそれをクリアしていた。

STRAVAには毎月のチャレンジ企画がいくつか設定されていて、今年になって現れたのが600㎞チャレンジだったのだ。それでやってみたのだが、案外簡単にクリアしてしまい700㎞や800㎞を余裕で走ってしまう月もあった。

そこでもっと上を狙おうという訳である。

 

距離が伸びたのはそれだけではない。11月の半ばからLSDトレーニングを導入したからだ。

ある峠のヒルクライムで足が攣って途中バイクを押しながら上るという屈辱を味わってしまい、根本的に何かが足りないと思い直したからだ。

LSDというのは比較的低負荷で長い距離を一定のペースで走り込むトレーニングで、持久力向上の効果があるとされる。負荷としては軽いのだが、長時間、最低でも1時間以上は走らないと効果がない。

それで、現在は一回2時間以上、距離で50㎞以上をローラー台で回している。目標としてはそれを週3回である。計算上は週に150㎞、月にそれだけで600㎞となる。

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まあ、実際は一回の距離が50㎞に満たなかったり、週に2回しか出来なかったりするのだが。

だいぶ慣れてきたので、来月にはキッチリやり切ることができるだろう。

オフシーズンなので実走は出来ないが、LSD以外にSSTというパターンのトレーニングもしている。SSTは距離にして現在32㎞くらい。これも3回やると96㎞。計算上はLSDとSSTを合わせると週250㎞になる。月にすれば1000㎞だ。

 

てな感じで、2021年は月間1000㎞以上を目標に頑張りたい。

 

ハンドルがグネグネしてダンシング出来ない人はステムが短いかも

ネットではあまり見かけない自転車の知識。

それは、ステムの長さとハンドリングの関係。

 

新車のRaleig Carlton-Fに乗り換えてずっと感じていた違和感が先日やっと解決した。

ステムを長い物に交換したのだ。

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ステムの長さというと、ポジションに不満があったのか?と思われるが、そうではない。一応ポジションも不満が無いわけではなかったが、違和感を感じていたのは別の問題だった。

 

ハンドル操作が敏感過ぎて安定感がなく、乗りにくいのだ。

 

特にダンシングしようとすると、初め10m位は進めるが、20mも進むとハンドルが左右にグネグネと激しく揺れ始めてバランスを崩しそうになり、諦めてシッティングに戻るといった具合だった。

 

自分が何の知識もない初心者だったら

「ロードバイクは普通の自転車より安定感がなくハンドルの切れも鋭いらしいから、そういう物なんだろう。上手く乗れないのは自分が下手糞なだけ」

と思い込んでいるところだ。

 

しかし自慢ではないが、知識だけはロードバイクに乗る前からしこたま蓄えてきた事もあって、違和感の原因がそうではない事に、すぐ気付いた。

 

それが上記のステムの長さとハンドリングの関係である。

 

当たり前のことだが、自転車の操舵システムは非常に単純で、ギアなどを介さず前輪を左右に回転させる軸から横に伸びた棒(これがステム)に左右に渡したハンドルが付いている。

それぞれの棒の長さが長ければ、軸に対する回転半径は長くなり、短ければ回転半径も短くなる。半径が長ければ円周方向の移動量も長くなるし、短ければその逆である。

単純な話だ。

つまり前輪を左右に同じ角度で切った場合、回転半径が長ければ長いほど、円周方向の操作量は大きくなる。

逆に円周方向の操作量が同じ場合、回転半径が長い方は短い方に比べて前輪の角度の変化は小さくなる。

回転半径はステムとハンドルの長さによって決まるものだから、仮に同じハンドルを使ってステムの長さだけを変えた場合、当然長いステムは短いステムよりも回転半径が長くなる。

長々と書いてしまったが、要はテコの棒が長いか短いかというだけの話。

長ければ力は要らないがダルになり、短ければ力は要るが素早く動く。

 

物は自転車のハンドルだから、重い軽いはあまり関係ない。

問題なのは反応が怠いか鋭いかである。

 

ロードバイクは乗り手の身長に合わせて選択が出来るように、複数のフレームサイズが用意されている。XS,S,M,L,XLなどという具合である。

そして、単純にフレームが違うだけでなく、対応身長によってステムとハンドルの長さも変えられている場合が殆どである。

Raleig Carlton-Fの場合は、自分の420㎜というフレームサイズではステム長70㎜でハンドル幅は380㎜、510㎜のフレームはステム90㎜ハンドル400㎜、540㎜のフレームはステム100㎜ハンドル420㎜の組み合わせである。

www.raleigh.jp

 

他のメーカーのロードバイクも似たようなもので、フレームが小さければステムやハンドルの長さも詰められているのである。

こうした組み合わせなのは、身長が低ければ腕のリーチが短く肩幅も狭いというポジション上の都合から来るものであるが、ハンドリングという観点で考えると、身長によってハンドルの切れが鋭かったり怠くなったりするという事になる。

これを指摘する人をあまり見かけないが、自分の様にこの事が大問題となっている場合がないとはいえないだろう。

 

ロードバイクを嗜む人の平均的な体格が身長170㎝前後で、その場合はハンドリング的には自然な感覚が得られるステム長90㎜ハンドル幅400㎜であるから、殆ど語る人がいない様に思える。

 

ということで、156㎝でチビの自分のフレームサイズではステム長70㎜ハンドル幅380㎜であるから、テコの長さは平均的体格の人の乗るロードバイクより随分と短く、それ故ハンドリングも鋭すぎる嫌いがあるという訳だ。

ハンドリングが鋭すぎるから、ダンシングで左右に車体を振った時にハンドルでバランスを取るタイミングにずれが生じて、グネグネ激しく蛇行してしまう。

ダンシングでゆらゆら蛇行するのは自然な挙動ではあるが、あくまでペダリングに合わせてゆっくり動かないと長く続かない。

 

そんな感じでRaleigに乗り始めてからすぐにステムを変えたくなったのだが、φ31.8mmのハンドル対応でシルバー、尚且つアングル17°の適当なステムが見つからない。通販で探すのだが、長さはともかくアングル角が明記されていない場合が多く非常に困る。

純正ステム同等品のKALLOY AS-007Nで検索しても7°の物か、アングル角が書かれていないサイトがヒットする。いちいち角度を問い合わせるのも面倒だ。

現在のステムは17°だから7°になると角度が立って、ポジションも上に立ってしまう。

※これはアングル7°である。

 

しょうがないので、自転車を買った店で同じRaleig Carlton-Fの大きいフレームに付いている純正ステムを取り寄せてもらった。

長さは90㎜と100㎜で迷ったが、いきなり100㎜はポジション的に前傾がきつくなるので、妥協して90㎜とした。

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分かりにくいがビフォーアフター。

実は買った店で100㎜アングル7°のステムの中古品が転がっていたので、それも無償で提供してもらい試していた。 

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こちらでハンドリングの改善を確認したが、ポジションが気に入らないので90㎜17°のステムを取り寄せてもらった。コラムスペーサーを抜いてハンドルを下げる事も可能だが、トップチューブバッグのコラムに巻くベルトが着けられなくなるので、その手は使いたくないのである。

 

ともかく目論見通りの結果で、ダンシングをしても不自然に左右にハンドルがブレる事なくコントロール出来るようになった。

 

本来ならユーザーがカスタマイズを行わなくても適正なハンドリングが得られるようにステム長を決めたりフレームジオメトリが設定されるべきだと考えるが、欧米ブランドなどは小さいフレーム自体が無いこともあるし、雑誌編集者や選手などの自転車インフルエンサーも普通の体格の男子だったりするから、こうした問題はなおざりにされていると感じる。

もし、あなたが低身長で小さいフレームのロードバイクを購入する場合は、単に体格的に適正なポジションとする前に、ステムの長さにも注意すべきだ。

ハンドルが遠いからとコラムに直接クランプがくっ付いているような極端に短いステムを使っている人も見かけるが、ステムを短くするよりハンドル位置を高くする事で対応すべきである。

ステム 31.8 × 45mm Mutte 自転車 ステム ロードバイク ステム ハンドルステム に適用する マウンテン バイ ク, BMX, MTB (アルミ 合金製, ブラック)

ハンドルとサドルの落差がないとスタイル的には格好悪いが、ハンドリングが敏感過ぎて乗りにくいよりは全然マシである。ハンドルの高さは、体幹を鍛えて前傾姿勢に慣れてくれば後でいくらでも下げる事は可能だ。しかし、短いステムに合わせて最初からハンドルを下げてコラムカットしてしまうと、ハンドルを上げる事は不可能になってしまう。十分注意されたい。

玄関呼鈴が自室から聞こえない不具合を解決した話

長年悩んでいた家の不具合が最近解決した。

何に悩んでいたかというと、宅配便が送られてきても呼鈴が聞こえず、在宅なのに不在通知を置いて帰ってしまう事が度々あった。

うちでは、ファミマのメロディーが流れる乾電池式チャイムを一階の食堂の前の廊下と二階の階段を上がったところに設置しているのだが、どうした事か玄関脇のすぐ隣にある自室にいると全く聞こえないのだ。

もちろん電池切れというわけではない。

元々自室はオーディオルームのようなもので、ピアノやステレオコンポが置かれていた事もあり遮音性が高い。仕方なく扉を半開きにしていたのだが、それでも余程注意していないと鳴った事が気付かない。

だいたい、扉を半開きでは夏はまだしも、これから訪れる冬は寒くて困る。昨年までは今年他界した家族が自分の代わりに来客に対応することもあったが、もう当てにできない。呼鈴が聞こえる部屋にて待機するのも居心地が悪い。

また、単に宅配便の受け取りであれば宅配ボックスの設置も考えられるが、デイサービスに預けている家族の帰宅に対応したりするので、呼鈴が聞こえないのは都合が悪い。

玄関脇にある部屋なので、窓のカーテン越しに人の気配を感じて出ることもあったが、窓からの冷気の進入が酷く厚めのカーテンを新調して締め切る予定である為、それも今後はダメである。

といった具合で、ほとほと困っていた。

 

とにかく、このまま何もしないわけにはいかず、何とか自室内に呼鈴を追加する方法を考えるしかない。

 

一番シンプルな解決方法はワイヤレスチャイムに変更する事だ。

玄関に設置するボタンは一つでも、受信機は工事不要で何台でも追加可能である。普通の家ならこれで一件落着だろう。

 

ただ、うちに関しては少々問題があって、自分は家族関係で肩身が狭いというか、間借り人のような地位であるので、家の備品を堂々と変更できる立場にない。相談すれば何とかならない事もないが、説明が面倒で気が進まないのだ。

また、玄関のボタンが

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このように壁に埋め込まれていて、ボタンを変更するとこれまで慣れていた来客が戸惑う恐れがある。普通の家はドア枠かその横にボタンが貼り付いている形が多いと思うのだが、この場合はどうすればいいのか?

穴のない飾り蓋に変更して、その上に発信機のボタンを貼り付ければ良いのか?それとも「ボタン位置を変更しました」と張り紙をして、ドア枠に発信機を貼り付けるか?

つまんない悩みといえば、その通りだが、それさえも考えるのが面倒くさい。

というか、うちの家族は保守的であり、ボタンを押すという単純な習慣を変える事に抵抗があったりする。だから面倒くさい。

チャイムの音も慣れたファミマ入店音でなくなるわけだし。

 

となると、やはり現状のチャイムを変更せずに、自室に呼鈴を追加するしかないのである。Panasonicのサイトを調べてみると、同型のチャイムであれば並列結線で何台でも追加可能のようである。ただし、うちにあるのはEC522という型番で、現行品はEC5227という型番になっている。姿形はそっくりだが、互換品として使用できるのかどうか?

試しに1台買ってみて、鳴れば良し、鳴らないなら3台購入して取り換えるか?

そうするにしても、旧来の有線式だから配線が面倒である。家族から苦情が出ない様に目立たず配線するのは難しい。古い家なので天井に入って配線するというのも勘弁願いたい。自室は上で説明したように玄関脇で、ボタンの裏側が自室の壁である。自室の壁に穴を開ければアクセスできそうだが……

 

うじうじ悩んでいても仕方がないので、取りあえずファミマチャイムを1台買う事を決意、考えが変わらないうちに行動ということで、ホームセンターに向かう。

 

しかし……置いてなかった。「次は電器屋に行くか」と思うと、ワイヤレスチャイムの陳列の中に自分の知識にない商品があった。

 

人感センサーチャイムという物である。

これもワイヤレスチャイムの一種であるが、発信機は通常の呼鈴ボタンではなく、人感センサーに置き換えた物だ。

つまり、既に設置してあるボタンを変える必要がない。

ボタンを押そうとしている人物を人感センサーが捉えれば、自室に置いてある受信機が鳴る筈である。

 

これだ!!これこそが自分の求めていたものだ!

 

てなわけで、ネットの評判や価格調査もせず、その場で即買い求めて家に戻った。後で調べるとアマゾンの方が遥かに安かった訳だが、まあ仕方ない。

 

結果は素晴らしいもので、タイトルの通りとなった次第。

 

何で、こんな良い物知らないで、何年も悩んでいたんだというくらいである。

 

アマゾンレビューには誤作動が多くて使い物にならないというのもあるが、よくある説明書も見ないで使っている人に違いない。人感センサーの設置はある程度シビアに検討する必要がある。上手く調整すれば、ちゃんと役に立つ商品だ。

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写真が分かりにくいが、こんな具合に目立たない様に軒の下にぶら下げて設置した。向かいの壁にある呼鈴のボタンを押そうとする人物の肩から上が検知範囲に入る設定である。

あまり下に向けると、猫のような小動物に反応してしまうので、高い所を狙うと良いらしい。

また、何かとうるさい家族の目にも、今のところ気付かれていないようだ。気付かれたとしても、防犯センサーを付けたと言えば理解されるだろう。

 

とにかく、つまらない事に注意しなくても確実に来客を知らせてくれるので有難い。ラジオや音楽を聴いていても、手元でチャイムが鳴るので気付かない事がなく、在宅でいながら再配達という面倒が完全になくなった。

あまり同じ悩みを抱える人はいないと思うが、そういう人がもしいるなら即買うべきである。

それくらい素晴らしい。

Raleigh CRF 2020 420㎜ MY 2ndレビュー

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ついに8月はブログ更新無しという体たらく。その間Raleigh CRF Carlton-Fを乗り回し、総距離は2000㎞を超えた。

 

snep1000.hatenablog.com

 

そんだけ乗っていれば、前回と違う印象を色々書けそうだが、いまだによく分からないというのが正直なところである。

前回も触れたが、比較対象となる車種が色々あれば、その分違いをいえるのだが、旧車のmomentumさえ最近は乗っておらず乗り味を忘れつつある。

 

そんなわけで、以下書くことには今回も全く自信がないのだが……

 

やはり本格ロードバイク、速度の伸びが半端ない。

 

前回は値段が高いばかりで大したことない、ルック車と馬鹿にされることもある旧車のmomentumとあまり変わらないとガッガリしていたところもあったのだが、それは早計だった。

前回まではヒルクライム中心で速度域が低く、平地でも30㎞/h前後のスピードであったため違いが分からなかったのだが、このところの強烈な熱波で疲れるヒルクライムをする気が起きず、平地中心のライドに切替えたところ差に気付いた。

平地で風向きが良く路面の状態も良い状態であれば、特に意識していなくても35㎞/hが出るのである。以前はこんな事はなかった。35km/hは出せなくはないが相当頑張らないと出なかった。

そして、意識してペダルを回していくと簡単に40km/hを超えていく。

しかも、それが100m、200m、500mと維持できてしまう。

 

以前はスプリント的に踏み込んで、瞬間的に出せるかどうかのスピードだ。

何が違うのか?フレームのジオメトリーなのか、しなりなのか、分からない。

丸パイプでエアロフレームでもなく、上の写真を見ればわかる通りハンドルにバッグが下がっているから空力が良い筈はない。ホイールだってリムハイトの低い鉄下駄である。

この点ではやはり5万そこらのバイクとは格が違うのだろう。

 

証拠といっては何だが、地元のとある区間タイムで1位を記録する程になってしまった。同タイムが3人いるが、年齢的には一番年寄りだから上々の結果である。

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こんな調子で、他にも平坦タイムトライアル区間で10位以内を狙って年甲斐もなくイキっているところだ。

 

まあ、以前云ったように最終目標はキャンプツーリングなので、車体の軽量化やエアロ化には興味が無く単なる遊びである。

Raleigh CRF 2020 420㎜ MYファーストレビュー

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前回の記事から1ヶ月半のブログ放置だが、その間約2日に一回のペースで新車を乗り回していた。距離にすると760㎞程。まとまった時間を取れない状況なので一回のライドで走れる距離は長くても50㎞程度なのだが……

そんな感じで、取りあえずRaleigh CRF Carlton-F 420㎜の私的第一印象を書いてみる。

 

snep1000.hatenablog.com

 

最初にぶっちゃけると、正直いって全然分からないw

1号車を2年乗り回しているので

「ロードバイクすげー、すぐに30㎞/h以上出る~」とか

「サドル固くて、お尻が氏ぬー」

みたいな全くの初心者感想をいうわきゃないが、比較する物は1号車の momentum iWant2.1f-E しかない。

前回いったように、体格のハンデがあるので試乗車や友達のバイクをとっかえひっかえ乗り回した事もない。

いいたくないが、極めて乏しい経験しかない。その前提でのレビューだ。

 

仕方ないので、分かる範囲の事をいう。

 

先ず乗り始めてすぐに感じたのは、乗り心地が良さそうなのでクロモリにしたのに、全く柔らかな乗り味でなく、大いに失望した。

「クロモリは振動吸収が良くて優しい乗り味」

などと評しているのをよく見かけるが、ちょっと乗ってみた感じでは、全くアルミ製の1号車と乗り心地が変わらない。凸凹の荒れた道をいつものように走ると、相変わらず激しくハンドルとサドルに突き上げるような振動が伝わってくる。

何度か年配のサイクリストと話を交わした事があるが、彼らを自分の1号車を見て先ず言うのが

「これはアルミですか?アルミは硬いんですよね」

そして二言目には

「年寄りにはクロモリが優しくて乗りやすい……」

というのだが、これは一体何なんだ?!

 

「クロモリはフレームのしなりを使ってペダリングするとよく進む」などという話も見たことがあるが、むしろガチガチの剛性感を感じるフレームで、しなりなど感じようもない。

 

つまりクロモリだから柔らかいという説は大嘘だと判明した。

 

厳密な事をいうと、このRaleigh CRFのフレーム素材はレイノルズ631という物で、クロームモリブデン鋼ではなく、マンガンモリブデン鋼である。だからクロモリではないのだが、スチール素材という意味ではクロモリの仲間といっていいし、マンモリとクロモリは全然違うという話も訊かない。

それ以前に、一口にクロモリといっても、コロンバス・タンゲ・カイセイ等複数の素材メーカーが様々なグレードのパイプを生産しており、フレームメーカーはそれらを独自のノウハウで組み合わせ溶接しているので、クロモリだから全部同様の乗り味になる筈もない。

アルミのほうだって、7000系のアルミと6000系では剛性が違ってくるし、パイプの径や形状、組み合わせで全然違ったフレームになるのであって、こちらも一様に硬いというのはおかしな話だ。

1号車の momentum はアルミ素材としては低価格で柔らかい6000系の筈だから、逆にアルミバイクとしては意外と乗り心地は良い部類だったのかもしれない。

 

そんなわけで、かなりガッカリしたが、前回いったように他に選択肢があるわけでもなく、これはこのまま付き合っていくしか無かろう。

見方を変えれは、クロモリだからといって乗り方を変える必要がなく、1号車とあまり変わらない感覚で走れるのは良いともいえる。

 

フレーム素材の件はこのくらいにして、2番目に感じたのはハンドルがクイックでフラフラするという事。

1号車がロードバイクらしくない安定寄りのジオメトリだった所為かもしれないし、ステムが100㎜という長めの物だった所為かもしれない。初心者がロードバイクに初めて乗った時に同様の感想を漏らすそうなので、Raleigh CRFの方がまともなロードバイクというべきなのだろう。

しかしフレームサイズの小さい420㎜には70㎜のステムが採用されていて、ハンドリングの点では短すぎる印象だ。90㎜位の方が自然なハンドリングになるし、衝撃吸収の点でも長い方が有利だ。ここは変えてみたい。

ハンドルバーの長さも影響があるが、420㎜の場合は380㎜という狭めの幅である。1号車のハンドルは両端で400㎜となっているが、正面から見て八の字形状で肩の幅は380㎜なので同様と考えてよい。 

 

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次へ行こう。3番目の違い。

コンポが2400Clarisやら2300やらクランクだけ10速用だったりした基本的にリア8速仕様の1号車から、フル105のリア11速仕様に変わった訳だが……

やはりというか速さ自体は劇的に変わったりはしない。

今まで練習していたコースのいくつかでタイムを計り直してみたが、乗り慣れていないにしても殆ど変わらなかった。

スプロケが11-28Tから11-30Tになったので激坂での向上を期待したのだが、実感を含めて速くなっていないorz

じゃあ、操作感が劇的に良くなって楽になったかというと、これも自分的にはあまり変わんないという感想。人によっては

「105すげースムーズ。特にFDの変速は軽くてビックリ」とか

「ガッチャンコンポには戻れない」

などというが、そんなに違うか?という感じ。

105もそんな言うほど軽くないし、相変わらずガッチャンである。これは自分のコンポが調整悪くておかしいのか?と思ったが、プロ解説者の栗村修がYouTubeで最近語っていたのでは105はデュラやアルテと比較するとガッチャンだというので、そんなものなのだろう。ターニーやアルタスと比べれば大違いなんだろうが。

 

以上、ちょっと近所を乗り回した程度ではこんな感じ。

 

これだけだと、全然満足してないようにしか見えないが、全体の質感とか雰囲気は1号車よりグレードの高さを感じるし、もっと安い値段でコンペティティブなコスパの良い機種があるのも事実だけれど、損な買い物だとは思っていない。

 

付き合いは始まったばかりだ。