スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


中古一眼レフPENTAX K200Dで撮った初めての夏「はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」

今週のお題「はてなブログ フォトコンテスト 2017夏」

毎年やっていた恒例行事だというのだけれど、カメラ性能の低い格安SIMフリースマホだったり、旧式かつ安物の古いコンデジだったりと、写真を撮る事を諦めていた自分には縁のない話という感じで、存在自体知らなかった。

写真については、諦めていただけで、元々嫌いではないのだが、興味を持ってしまうと、趣味で撮っている人の機材に当然目が行ってしまい、プロ級の人はともかく始めたばかりの初心者でも10万円を超えるのが当たり前で、嫉妬心で身もだえする事確実であり、距離を置いていたのだ。

 

しかしながら、こうしてブログを書いている以上写真と無縁ではいられず、特に去年の桜の時期に地元の桜のすばらしさを十分に伝えることが出来ず、心残りがあった。

せめて桜だけでも美しい写真が撮れたら良いと、一大決心して購入したのが、9年落ちの中古一眼レフPENTAX K200Dだった。

 

snep1000.hatenablog.com

 

最初は桜が綺麗に撮れれば良いと考えていたので、今まで使っていたコンデジCanon PowerShot A590 ISとほぼ同じ画角をカバーする中古ズームレンズ2本でいいと思っていたのだが、欲が出て何時の間にか購入レンズは5本に。

それでも程度が良いとは言えない中古品ばかりで、カメラ本体も含めて総額は3万円を超えてはいない。

 

PENTAX K200Dを使うようになって、PowerShot A590 ISの時には出来なかった、絞りをコントロールしての撮影やRAW現像が可能になって、写真を撮る事が俄然楽しくなった。

その一方で、先にも書いたように機材への嫉妬にも悩まされるようになってしまったのだが。

 

自分はデジタル一眼レフについて、このPENTAX K200Dが初めてであり、その意味では初心者であるが、写真については微妙に初心者ではない

 

物心ついた頃には、家には親父が毎月購読していた写真雑誌や専門書があり、親父が集めたフィルムカメラやレンズなどがあった。だが、それらはNikonやCanonの高級一眼レフではなく、PENTAXやフジカ、OLYMPUSやリコーなどの安っぽい大衆向け小型カメラが多かった。いくつかは中古で、駅前のカメラ屋で良い出物があったと、ニコニコしているのである。

親父はモノクロ写真の現像もやっていて、手伝ったこともある。

 

高校に行くと、写真部の連中は当時のベストセラーOLYMPUS OM-1やCanon AE-1などを使っていてブルジョワにはNikon F2フォトミックを使っている生徒もいた。

自分は親父のPENTAX SL(有名なSPの露出計無し廉価モデル)を時々借りて使うくらい。嫉妬してCanonやNikonは買わないのかと訊くと、自分で稼いで買えという。

大学は美術系へ行ったのだが、写真科もあるし、広告デザインと写真は切っても切れない関係であり、当然写真の授業もある。

うちの大学の写真科はハイレベルで、写真の授業もハイレベルだった。

スタジオ撮影実習や現像、プロしか使わない8X10の大型カメラも取り扱った。

自分のカメラは相変わらず借り物のPENTAX SLだったが、大学の備品貸し出しでNikon FM2が借りられたのは嬉しかった。

 

その後はまともな職に就くこともなく、自業自得とはいえ、ついにNikonやCanonの一眼レフを自分で稼いで買う事もなく今に至ると。

フィルムとデジタルでは違うし、全てがマニュアルの時代でオートフォーカスが当たり前の現代では通用しないのだろうが、そこそこ知識はあるのだ。

 

前置きが長くなってしまったが、そろそろ写真を貼ろう。

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5枚貼ったが、どれが一番か問われるなら、最後の標識と雲の写真だろうか。

 

どれも今年の7,8月中にブログ記事にした写真と同時に撮って、記事に使う写真のセレクトから漏れた物である。

記事のセレクト外であっても、記事の内容とは関係なく写真を撮っているから、良くない写真という訳でもない。

 

最後の写真は

 

snep1000.hatenablog.com

 

こちらの記事で貼った、標識と雲の写真と似ているのだが、記事に貼るのはどちらにしようか迷った物だ。

絵面的には上の記事で使った方がダイナミックな感じがあるのだが、画質が荒れていて美しくないのである。

次点は、電信柱と雲の写真。

当日は雲の湧き具合が絶妙で、いかにも夏を感じさせる風景だった。

これら雲の写真は、ISO感度の設定を間違ってしまって、画質が汚いのが残念である。

 

自分的3位は、一番上の木の隙間から太陽が照っている写真。目とセンサーを焼かないぎりぎりを狙って撮ったのだが、意図するほどギラギラ感が無くてイマイチ。

4位は滝。スローシャッターで綿のように見える滝の写真が流行っているが、個人的には水流が散った様子が見える力強い写真の方が好きだ。あれはあれで幻想的ではあるけれど。

5位は向日葵。これは数合わせで4枚では縁起が悪いのでw

 

いずれにしても、賞を狙えるような写真ではない。海外や国内の名所や、様々なイベントへ遊びに行って、楽しい思い出を作りながら撮った写真には、全く敵わないだろう。

技術的にもISO感度の設定が不味い*1など、全然誇れるものはない。

全く写真を撮らなかった去年よりマシというだけで、枚数的にも少なくて、何とか表に出せる写真を拾ったに過ぎない。

もっと色々な場所、例えば海などにも行って写真を撮りたかったが、叶わなかった。

 

写真は知識などより、良い場所に行ったり良い被写体に出会って沢山写真を撮る経験をした方が勝ちである。だから、自分はそこそこ知識はあっても、初心者に毛が生えた程度でしかないのだ。

 

憧れのカメラ、永遠に買えそうにない。

*1:最近の高性能なカメラなら全然問題がない感度なのだが、PENTAX K200DはISO800でもノイズが気になりだす。感度が高くできないとシャッタースピードを速くしたり絞りを十分に絞れないなど、表現上制限が生じる為、良いカメラで楽が出来る人達にどうしても嫉妬してしまう。