「死ね」をNG言葉として、絶対に使わない、使ったヤツを許さない、コメントの削除対象等としている人は非常に多いようだ。
だが、自分が最も傷付く言葉は「氏ね」ではない。
それよりも、「キモイ」「ゴミ」「終わりだ」もしくはそれを意味する類語*1の方がよりショックが大きい。
何故なら、「氏ね」は「ばか」や「あほ」と同等の抽象的罵倒語として使われる事が多く、単に「俺のこと嫌いなのね」程度に受け流す事も可能だからだ。
「氏ね」と言っても、普通は本当にそうなるとは思わないわけで、たちの悪い冗談的にカジュアルに口にする人がいるというのは、そう不思議でもない。
ところが、「キモイ」「ゴミ」「終わりだ」になると、より具体的に攻撃しているわけで、それがコンプレックスを持っている部分にヒットしたなら、とても無視などできる物ではない。
身体がガクガクと震え、時には涙を流して落ち込む事になるのだ。
自分などは、過去これらの言葉で罵倒され、人生を変えるほどの衝撃を受けた事は、十指で足りないほどだ。
特に「お前の人生は終わりだ」と何度も言われた事が悔しくて堪らない。
それに反発して、もがいて来たつもりだったが、結局覆す事が出来ず、それこそが人生最大の屈辱と言っても過言ではない。
過激な表現も多い中で最も強烈な響きを携えているのは「死ね」という言葉です。
だから、「氏ね」が最も強烈などと言っている、この星井七億というライターは、まだ若いというか、何も分かっていないという印象だ。
そんな汎用的な罵倒語よりも、相手によっては、激しく傷付く具体性のある言葉があるのだ。
その程度の認識だから、この人は、こんなろくでもないことを言って炎上した。
勿論、この文章を書いている自分自身だって、過去、不注意に吐いた言葉で相手を怒らせた事も、一度や二度ではない。その報いが「キモイ」「ゴミ」「終わりだ」という形で返ってきた事もあるだろう。
だから「はてなブックマーク」のコメントで、まるで聖人君子であるかのように、「氏ね」を使う者を批判している人たちも、もっと気軽に「キモイ」「ゴミ」「終わりだ」を使っていないか全く信用できない。
賞賛語(ほめことば)・罵倒語(けなしことば)辞典 (実用辞典シリーズ)
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*1:ここで上げた言葉はあくまで一例であって、メンヘルや精神病なども場合によっては含まれる