以前ラジカセ修理のエントリーで「商売として成り立ちそう」といったコメントをいただいたが、自分などは全然ビギナーレベルで、そんな大それた事は考えられない。
どんな分野でも同じであるが、知らないという事は恐ろしい物で、世の中には常人の想像の及ばない神レベルの達人が存在するのである。
今日は、自分が暇があると良く見に行くオーディオ修理の達人たちを紹介したい。
ジャンクオーディオ研究室
産業用電子機器の設計が本職のまさにプロのエンジニアの方の、趣味のページ。
ハードオフのジャンクコーナーであさったオーディオ機器の修理がメインで、たまに読者からの依頼品の修理も行っている模様。
電子機器に強いのは当然ながら、アンプ・チューナーばかりでなく、カセットデッキ・DAT等、メカを含むオーディオ機器も幅広く取り扱っている。
本格的な修理はただただ凄いとしか言いようがないが、たまにハードオフの店員の勘違いで故障していない物や、軽微の故障で簡単に直る例も載せられており、自分の様なビギナーにも大変参考になるサイト。
アンプとインプとの日々
タイトル通りオーディオアンプの修理の達人。こちらもあくまで趣味として行っていながら、度々依頼品の修理も請け負っている模様。
超高級品からエントリーレベルの物まで、アンプに関しては幅広く扱われている。
保護回路のリレーやスイッチの接点を消しゴムで磨くのがお約束。
故障までに至らない中古品の整備にも使える情報も多く、自分がヤフオクで落札したONKYO A-817GTRの、整備の参考にした。
BLUESS Laboratory
プロフィール欄に、電気電子の知識はないと書いておられるが、大嘘である。
主にチューナーを多く扱っている様子。チューナーはラジオの知識が必要で、それ専用の調整機器が必要となる分野。そうした機器を持たない自分は、ただただ憧れるばかりであるが、見ているだけでも楽しい。
今はもう生産されることのない、アナログ式のダイヤルを回して合わせるチューナーの名機が多く、レトロ趣味も満足できる。
ひろくんのホームページ
「ジャンクオーディオ研究室」以上に幅広い機器を扱っているサイト。ラジオ用の調整機器が必要なチューナーの修理もプロレベルで、やはりその筋の専門家ではないかと推察される。
一方、故障品でないがリサイクルショップで手に入れた掘り出し物や、古い低価格の普及品のレビューもあり、貧乏オーディオマニアには楽しいサイト。
まだまだ、神レベルの達人は多くいるが、とりあえず自分が良く見るサイトを挙げさせてもらった。
この分野はニッチではあるが、非常に奥が深い。
自分は比較的メカには強いのだが、電気に関しては素人同然である。特にラジオ・チューナーに関しては標準信号発生器やオシロスコープといった高価な調整機器が不可欠である。
カセットデッキでも、調整が大きくずれてしまったものに関しては、オシロが必要だ。
自分は調整機器といっても、写真の様な、中学生の時に小遣いを貯めて買った入門者向けのショボいアナログテスターしか持っていない。
最近は中華製で、パソコンにつなげることで使用できる低価格な標準信号発生器やオシロスコープがあるが、それでも必要な機器を揃えるには何万円も必要だ。

テスト機器PCベースのUSB2.0デジタルストレージオシロスコープ 任意波形発生器 4CH 250MHz 1GSa/s 8bits 64K
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長い間、それらを揃えることが憧れではあるが、実現に至っていないのが実情だ。
趣味としても不十分だし、とてもとても、商売に結び付くものではない。
特定の誰かを咎めるのではないが、世の中には一般人が知らない専門家というものが、ごまんといるものだし、少々器用でもドヤ顔でいたり、ましてや商売などと言っては鼻で笑われてしまう。
そういう意味で、自分の書いた記事も、自分ではあまり価値のない物として、書くべきか書かないでいるべきか、迷っていたものでもあるのだ。