前回ハードオフで買ってきた千円(税込み1080円)のジャンク一眼レフ用交換レンズだが、僅かなクリーニングで全然普通に使用できた。
はてなブックマークでは、修理記事に期待するコメントも戴いたが、期待を裏切ってしまって、すみません。
ジャンク扱いの理由は、値札に書かれた「カビ」だと思うが、実は店で確かめた時点で、この程度なら撮影に影響ないかも?と思っていた。
確かに、絞りを開いて光にかざして後ろから覗くと、レンズ全面に粒々のカビ(?)というか汚れが見られ、繊維状の埃も1本ヒョロっと見えるという状態。
普通の人の感覚だと驚いて、こりゃダメだと思って不思議でない。
まあ、自分が普通じゃないんだろうw
自分がダメだと思うカビのパターンは、菌糸が広がって白く曇って向こう側が透けて見えない状態である。
今回はそれに該当せず、汚れは見えるけど、透明度が無くなっている訳ではなかったので。
取り合えず、外から触れるレンズの前と後の玉だけ、クリーニングペーパーで磨いて試し撮りしてみる。
保存していないので写真は載せないが、部屋の中で何枚か撮ってみた。
ファインダーは良く見えるし、全く普通に写った。Tamron 472Dの絞り不具合で苦しんだので、絞りも確かめたが問題なかった。AFも勿論問題なし。
これで、終わったらネタとして面白くないので、一応「カビ」とやらのクリーニングにも挑戦する。
とはいえ、バラバラに分解するのはリスクが高いので、最低限の処置で終わらないか検討する。
光にかざして絞りを開閉すると、どうやら汚れは絞りより後ろのレンズに付着しているようだ。
レンズの前面を観察しても、絞りより前のレンズには汚れは見あたらない。
絞りを含むレンズブロックは、鏡筒の横からネジで留められていると思われる。通常そのネジは鏡筒に巻かれたリング状の滑り止めゴムの下に隠されている。
ところが、困った事に滑り止めゴムは接着されているのか?簡単にめくれない。
その問題は後で考える事にして、取り合えずレンズ後ろのマウントを外してみた。
すると都合のいいことに、絞りを開閉するレバーの部分に切り欠きがあって、そこから中のレンズの掃除が出来るかもしれないと気付いた。
手持ちの模型塗装に使う極細綿棒を、折り曲げて「J 」型に加工する。
絞りを動かすレバーの横から、先ほど加工した綿棒を突っ込んで、絞りのすぐ後ろ側にあるレンズを拭き拭きすると、汚れが取れるのである。
綿棒の先に無水エタノールを含ませ、何度か取り換えて作業を繰り返すと、粒々汚れは粗方クリーニング出来た。
隅の方に若干薄い拭き残しがあるが、殆ど影響はないだろう。この状態でも、やはりカビていた Tamron 472D よりも全然マシである。
逆にいえば、この部分に隙間があるので外からの汚れが侵入してしまったとも考えられる。
ともあれ、比較的簡単にレンズ内部のクリーニングが終わってラッキーである。
外に出て、家の周りに咲いているドクダミを撮ってみた。
SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DC というこのレンズは、最短撮影距離が25㎝と短く、特別な操作をしなくても被写体に接近することが出来る。
ネットの評判では全然ボケないという話だが、望遠側の50㎜であれば、この程度のボケはあり、全然使えないレンズではない。
比較的新しいAPS-C専用デジタル対応レンズである為、描写もシャープだ。
一眼レフ本体とセットで売られている標準ズームキットレンズと同様である為、普通は見向きもされないレンズだが、自分は持っていなかった。だから、こんなに安く良品が入手出来てラッキーという他ない。
これだから、ハードオフのジャンクあさりは止められないw
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