スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


福井駅発サイクリングルートマップ一周50㎞を逆回りでリベンジ

先週の土曜日の話になるが、以前挑戦したものの失敗した福井駅発サイクリングルートマップ一周50㎞に再チャレンジした。

 

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とはいえ全く同じルートではなく、今度は逆回りで最初に一乗谷方面へ向かい、そこから山越えして永平寺、再び福井駅近辺に戻ってくる計画である。

前回は山越えがルートの後半になってしまった為、それまでに体力を消耗しきってしまい、戦意喪失で失敗した。ペース配分を間違えたともいえるが。

前回と同じルートで前半のペースを抑え体力を温存する作戦も考えられるが、むしろ逆回りで体力に余裕のある前半に山越えをしてしまえば成功率が高まるだろうという魂胆である。

 

結果を先にいうと、目論見通り何とか山越えに成功してリベンジとなった。

詳しいルートマップは以下の通り

 

※福井駅発というが、実際は駅からほど近い幸橋北詰からの発着である。また、一乗谷方面へ向かうが朝倉氏遺跡までは行っていない。 

 

山越え部分だけのルートマップはこちら

 

山越え開始地点の国道364号線越前高田駅前から峠のトンネル宇坂隧道までは 、平均斜度6.0%と大した坂ではないようだが、峠の頂上に近づくにつれ坂は険しくなり、部分的には30%を超える部分もある。

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この写真は越前高田駅から距離1.6㎞地点の宇坂大谷の集落であるが、ここまでは平均斜度3.5%ほどであるが、この集落の中で坂が急にキツくなり、そこから峠のトンネルまでは平均斜度7.8%となる。

特にトンネル手前550mほどの地点では斜度30%を超える激坂である。

自転車を降りて押して上がる事まではやらずに済んだが、自分の貧脚と機材では真っ直ぐ走れず、ジグザグ走行で何とかクリアした。交通量の少ない3桁国道だからできたが、車が多かったらアウトだ。

自転車を押してはいないが、もちろんノンストップとはいかず、越前高田とトンネルまでの途中で3回小休止をとった。そのうちの1回が上の写真である。

 

そんなこんなで何とか峠のトンネル宇坂隧道に到着。

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ここでクライマー適性のある人は達成感の喜びを感じるのだろうが、そんなものは何も感じなかった。自分はやっぱり楽なほうが良い。

 

ルートラボの標高グラフではトンネル内も若干登りだが平地も同然で、あとは下るだけである。

ノーブレーキだと50㎞/hを超えるのだろうが、ヘアピンカーブで危険なのでおとなしく30㎞/h程度にブレーキングしながら下って、あっという間に永平寺に到着。

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ここまでで、出発地点から約20㎞だ。

エネルギーを使ったので、うちから持参したカロリーバランス2本と、自販機で100円のリンゴジュースで補給。

ヘテパシフィック カロリーバランス メープル 4本×10箱

ヘテパシフィック カロリーバランス メープル 4本×10箱

 

メープル味は初めて買ったが、おいしかったのでリピートだな。

 

その後の行程は34kmだが、緩い下りと平地なので普通に走って無事帰宅した。

出かける時に履歴をメモリー出来ない安物サイコンをリセットするのを忘れてしまい、正確なデータが分からないがアベレージは21㎞/h程度だったと思う。

 

逆回りだが一応完走して自信が付いたので、今度はペース配分に注意して失敗した時計回りのルートに再挑戦したい。

福井県坂井市春江町ゆりの里公園の春バラ

2日前の月曜日に福井県坂井市春江町のゆりの里公園に、春バラ目当てで出かけた。

ゆりの里公園 ユリーム春江 | 公式ホームページ アクセスご案内

ここのメインはゆりの里の名の通り百合畑であるが、昨年7月に訪れたとき、脇になかなか立派なバラ園があるのに気付いた。

 

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今年は色々な種類の花の開花が早く、東京とか大阪とかで5月の初めにバラの写真を載せているブログを見かけたので、もしかしてと、慌てて一度訪れていたが、その時は全然だったので再訪した。

 

以下10枚の写真。

IMGP2758

IMGP2754

IMGP2766

IMGP2777

IMGP2778

IMGP2779

IMGP2793

IMGP2801

IMGP2807

IMGP2824

 

例によってカメラはPENTAX K-30

レンズは上の写真1~3枚目までが SIGMA 18-50mm F3.5-5.6 DC

その他は smc PENTAX-DA L 50-200mm F4-5.6 ED WR

を使用した。

 

ほぼ最盛期といったバラの開花状況であるが、まだまだ蕾も見られるので、来月になってもしばらくは楽しめそうである。

また、ここのメインである百合だが、さすがにまだ早い。とはいえ去年は遅すぎて失敗したので、開花を逃さないよう注意したい。

 

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ロードバイクのチェーンリングを交換した(50-39T→46-34T)

前々から、自分のロードバイクのギアは全体的に重すぎると感じていたので、チェーンリングを交換した。

 

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ちなみにチェーンリングとは、クランク周りにある前側のギアの事で、後ろ側のギアはスプロケットと呼ばれる。

ギアの重さはこれらの前後の組み合わせで決まり、前後のギアの歯数の比率が大きければ重く、小さければ軽いという事になる。

つまり前側のチェーンリングの歯数が多ければギアは重くなり、逆に後ろ側のスプロケットは歯数が小さくなると重くなる。

軽くするには、チェーンリングの歯数を少なくするか、スプロケットの歯数を多くするかである。

ロードバイクには前後のギアにそれぞれ変速機が付いていて、機種によるが前は2~3速、後ろは7~12速のギアをそれぞれ選択できる。しかしながら、自分のロードバイクは全体的に重めの組み合わせで、坂は辛いは、平地でも一番重いギア(=スピードは一番速く出せる)は重過ぎてなかなか使えない状態だった。

 

前は2~3速、後ろは7~12速というが、自分のバイクの場合は前2速・後8速で、

前50-39T

後12-25T(12・13・15・17・19・21・23・25)

という組み合わせである。※Tとはギアの歯数である

 

最近の前2速・後8速の入門車はギアの上下の範囲が広くなっていて(ワイドレンジという、逆はクロスレシオ)

前50-34T

後は11-32Tもしくは11-34T

というパターンが多い。

しかし、自分のバイクは旧型の変速機である為、後32Tや34Tといった歯数が多く直径の大きいスプロケットは使用できず、最大26Tという制限がある。

 

先にも述べたように、ギアを軽くするには、前の歯数を少なくするか、後ろの歯数を多くするかの2通りの手段がある。

しかしながら、自分の場合は変速機の制限があるので、後ろのスプロケットを替える手段は使わず、今回は前のチェーンリングを交換することで対応する。

 

ただし、単純に歯数の少ないチェーンリングに交換するといっても、選べる選択肢は少ない。

後8速のスプロケットに対応するチェーンリングはやはり8速用の物を選ばなくてはいけない。高級車に使用されている11速用のチェーンリングは使用できないのである。

また、8速用であっても取り付けるクランクのネジ穴の数や穴の位置同士の間隔があっている必要がある。

 

元の50-39Tより小さい唯一選べる組み合わせが46-34Tである。

 

SHIMANO(シマノ) スパイク付チェーンリング 46T-F シルバー Y1P298040
 
SHIMANO(シマノ) FC-2450-S 34T Y1P234000

SHIMANO(シマノ) FC-2450-S 34T Y1P234000

 

 

交換には、チェーンリングをクランクに取り付けている5本のボルトナットを外して行う。

使用ツールは5㎜の六角レンチだ。

f:id:mfigure:20180517215457j:plainしかしながら、一般的な短いレンチでは固くて回せない。

苦肉の策で、ペダルレンチの柄側に開いた穴に6角レンチの持ち手側を差し込んで、テコの長さを延長して緩めた。

自分はある程度経験があるから良いが、道具が滑ってケガをしたりパーツを痛めてしまう事があるので、良い子は真似しないほうが良い。

 

パークツール(ParkTool) ホームメカニックペダルレンチ 口部サイズ:15mm PW-5

パークツール(ParkTool) ホームメカニックペダルレンチ 口部サイズ:15mm PW-5

 

 

 良い子はちゃんとしたロングの六角レンチを使おう。

KTC(ケーテーシー) ボールポイント L型 ロング六角棒レンチ セット HL259SP

KTC(ケーテーシー) ボールポイント L型 ロング六角棒レンチ セット HL259SP

 

 

また、緩めるだけなら六角レンチだけで良いが、締める時には裏側のナットを固定しないと、表側のボルトと一緒に回ってしまって、全然きつく締まらない。

ここのナットは特殊形状なので、専用ツールが必要である。

 

シマノ TL-FC21 ペグスパナ Y13009700

シマノ TL-FC21 ペグスパナ Y13009700

 

自分は悪い子なので、マイナスドライバーで適当に押さえて誤魔化した。

 

 

てな感じで、完成。

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しかし、チェーンリングの歯数が減ったので、直径が小さくなりフロント・ディレーラーとの間隔が広がったので、調整して位置を下げると……

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ディレーラーの取り付けバンドで隠れていたフレームに傷がorz

 

また、ちゃんと変速するか確かめるが、な何と!

 

変速しない。

 

というのは嘘で、ちゃんと変速したのだが、シマノのチェーンリングの取り付けマニュアルをダウンロードして確かめると、インナーリング(小さい方)は刻印がある方を裏返しにして取り付けるという説明。自分は刻印を表にしていたので、間違えたと思って付け直すと、これが逆効果で全く変速しなくなってしまった。*1

 

どうやらクランクがシマノの純正ではない為、取り付け部の厚みが微妙に違うようである。リングの表裏で歯の部分の出っ張り方が変わるので、変速出来たり出来なかったりするようだ。

それほどデリケートな部品なのである。

だから、先ほどいったように、後8速の場合は8速用のチェーンリングでないと互換性がない。11速用や9速用のリングは使えないのである。それらは、ギアの厚みが8速用より薄く、使用するチェーンの幅も狭い。取り付けの裏表で変速しないくらい微妙なのだから互換性が無くて当然である。

 

参考にまで重さを量ってみる。選択肢がないので知ったところでどうにもならないのだが。

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アウターリングが202g、インナーリングが75g、計277gである。
鉄製なので非常に重い。

11速用や9速用のチェーンリングの方が、材質がアルミ合金だったりして軽量なので、使える物なら使ってみたいところなのだが、互換性がないのでは仕方がない。

 

ちなみに外した方は

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アウター182g、インナー100g、計282g。

微妙な差であるが、重くならなかっただけでも良かった。

 

 

 部品交換自体は成功したが、何はともあれ走ってみない事には何とも言えない。

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いつもの練習コースへ行ったところ、坂道は僅かであるが楽になった。

平地での25-30km/h程度の巡航もトップギアまで全部使えるので、微妙な変速が出来て楽になった。

……ような気がする。

感触は良くても、アベレージは変わっていない。

下りでの最高速は、3,4㎞/hやはり下がってしまった。

軽くなる分回転数で稼げばよいと思っていたが、そうはいかないようだ。

練習を積めばそうなるかもしれないが、今はそういう結果だ。

 

アベレージもギアチェンジのタイミングが全く変わってしまったので、慣れてくると良くなる可能性はある。

 

結論を出すには、まだ時間が必要である。

*1:ここでの変速しないというのはインナーリングからアウターリングへシフトアップする場合。アウターからインナーへの変速は比較的容易である。小さい方から大きい方にチェーンを上げる動作が変速性能の差としてあらわれる。

enkeeo パンク修理キットのレビューと携行したい追加装備

既に気が付いている方もいると思うが、自分のロードバイクのフレームには、変な形のバッグが取り付けてある。

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それは、ENKEEOという中華系スポーツブランドのパンク修理キットである。

 

 

ロードバイクの携行品として必須といえるのがパンク修理キットと、応急用のツールセットである。

コンパクトにまとめたツールセットやそれを収納するバッグが各種販売されている。

一般的に人気が高いのは、サドルバッグやツールボトルである。

 

TOPEAK(トピーク) エアロ ウェッジ パック(ストラップ マウント) M

TOPEAK(トピーク) エアロ ウェッジ パック(ストラップ マウント) M

 

 

しかし、自分のロードバイクはサドル高が低いのでサドルバッグを取り付けるためのタイヤとのクリアランスが十分ではない。ツールボトルにしても、普通シートチューブに取り付ける第二のボトルケージに収納するが、フレームサイズが小さすぎて高さが十分ない為、ケージ取付用の穴さえ開いていないので使えない。

そんな理由で、フレームのトップチューブから吊り下げるバッグを探していた。

 

しかしスペースが限られているため、どんなフレームバッグでもいいという訳ではない。

例えば上記のバッグの場合、トップチューブとシートチューブが交わる角度が直角であればピッタリフィットするが、自分のバイクは110°位に開いている為合いそうにない。

 

このようなフレームの前の方に取り付けるバッグも現在付いているボトルケージが使用できなくなるのでバッドである。

 

そのような条件をクリアして見つけたのが、enkeeo パンク修理キットという訳である。

当初バッグと中に入れる修理用ツールは別々に購入するつもりだった。

特に携帯用の空気入れは使い勝手の良さそうな以下の物に目を付けていた。

ブランド名は違っているが、写真をよく比較すると全く同じ空気入れに見える。それも、enkeeo パンク修理キットを購入した大きな理由である。

 

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バッグと内容物全ての写真。

充実した内容に見えるが、役に立つ物ばかりではない。あとで詳しく述べる。

 

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キットの総重量は575g

 

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ロゴとジッパーが付いている面の反対側は、スマホなどの薄い小物が入れられるメッシュポケットがあって便利である。

 

f:id:mfigure:20180323175341j:plainフレームへのバッグの固定はベルクロ留めのベルトで行うが、ここの使い勝手が良くない。

ベルクロは上の写真1番と2番の質感の違う布が合わさって貼り付くが、取り付けてみると1番の布同士が向かい合ってしまい貼り付かない。

仕方がないので若干ベルトを緩め、ぎりぎり2番の布が1センチほど重なるようにして固定している。

フレームがもっと太ければ良いのだろうが、1番の布がもっと長ければしっかり固定出来るはずで、非常に残念な作りである。

 

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またベルクロが一部分でしか貼り付いていない為、ベルトの端が浮き上がってしまう。浮き上がってしまったベルクロテープはカギ状の引っ掛かりがある布である為、ここが内股に擦れて履いているパンツの布地を痛めてしまう。

 

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どうにも具合が悪いので、ベルトに輪ゴムを通して浮かないように固定した。

 

自分はフレームバッグとして自転車に取り付けたが、本来はサドルバッグとして使用するのが正解なのかもしれない。それならばこのベルトの作りでも内股に干渉しないわけだから。

そのうち別のフレームバッグを求める事になるかもしれない。

 

さて、内容物の件だが、空気入れについては思った通り、使い勝手が良く重宝している。

 

携帯ポンプは何回もポンピングしないと空気が入らないとかいうが、このポンプは適度な大きさである為、それほど苦労しなくても空気が入る。

取りあえずロードバイクを走らせるのに必要十分な空気圧である80PSIにするには腕の力だけで入るし、自分のバイクのタイヤで最高気圧の100PSIは、地面にポンプの底を押し当てて、体重をかけてプッシュ。

そういう使い方ができるのはホースが付いているからである。一部のポンプはホースが付いていないが、自由な持ち方が出来ないので力が入らないし、体重をかけて押し込むことも不可能だ。

携帯ポンプは絶対にホース付きでないとダメだと思う。

 

おまけに見やすい圧力ゲージがついているので、勘でなく空気圧が分かる。

 

自分は家に置いておく大きな空気入れも持っているが、最近はもっぱらこの空気入ればかり使っている。その位使い勝手が良い。

 

空気入れについては、ハンドポンプではなくCO2インフレーターを使う人もいるが自分は懐疑的である。

 

TNI(ティーエヌアイ) CO2 ボンベセット (バルブタイプ)  2600462

TNI(ティーエヌアイ) CO2 ボンベセット (バルブタイプ) 2600462

 

まず、大きさに騙されるが意外と重い。上のセットで190gである。ボンベ1本が約60gで2本で120g、のこり70gがバルブやウレタンパッドの重さである。

ボンベを一本にしても130gとなる。

 

対して、自分の空気入れの重さは実測146gだった。大して違いがない。労力についても、先に述べた通りで全然問題ではない。

 

CO2インフレーターはボンベ一本にしてしまうと、失敗した時に空気不足となってしまう不安がある。結局ボンベを2本持つか、別の超小型の空気入れを持つことになる。

そうなると、重量的にはハンドポンプより重くなってしまう。

 

またボンベは使い捨てなので、毎回余計なコストがかかってしまうことも大きい。

CO2インフレーターのメリットは、重量はともかく大きさがコンパクトなので、全てを容積の限られるツールボトルに収納可能である点だろう。

 

空気入れについては満足できる物だったが、他のツールはお世辞にも良い物とは言えない。

パンク修理のもう一つの要であるパッチだが、しっかり貼り付けても空気を充填していくとある所で、ブシューと音がして空気が入らなくなってしまう。

穴の開いていしまったチューブで3回試したがダメである。開けてみると、パッチの一部が剥がれてしまっている。

ある所というのは、丁度空気圧60PSIである。

60PSIでは、ママチャリやマウンテンバイクの場合なら十分であるが、細くて圧力が必要なロードバイクのタイヤでは不足である。応急用で低圧で我慢するにしても、転がり抵抗が増えてスピードを上げられないし、再度パンクする可能性も増える。

説明書には圧力制限があるとは記載されていないが、地元のスポーツDEPOに同様のパッチが単品で売られており、その説明にはやはり60PSI以下で使用との注意書きがあったので間違いない。

 

タイヤを外すためのツールであるタイヤレバーもいただけない。ロードバイクに使われているアルミやカーボンのリムを傷付けてしまう恐れがある金属製である。

 単品で売られている同様の空気入れに付属しているタイヤレバーはプラスチック製だったのに何故か金属製に変更されてしまっている。これは全然よくない。

 

十徳ナイフのような16-in-1の折り畳み式の携帯ツールセットも全然ダメな代物である。

6角レンチの金属が全く焼き入れされていないヤワな代物で、力を入れると容易にたわんでくる。

それに大体、ロードバイクの修理に使うツールとしては全く必要のないツールが多数含まれていて、必要以上に重いだけである。ボックスレンチなど付いていても使用する場所がない。

 

Amazonのレビューでは良いものが付いているかのように書くレビューアーもいるが全く嘘っぱちである。評価できるのは空気入れのみだ。バッグも難はあるが一応は使えるといっていいか。

 

以上の理由で携帯ツールセットとして全く頼りないので、一部は変更、その他是非とも携帯したい物を別途追加装備した。

 

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タイヤレバーはダイソーで買ったパンク修理キットに入っていたプラスチック製と交換した。これでも現在のタイヤでは問題なく使用できた。パナレーサーやシュワルベ製のレバーが人気の定番品だが、余裕があるときにでも買い換えれば良いだろう。

 

パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL

パナレーサー タイヤレバー 3本セット PTL

 

 

タイヤパッチはCBあさひで買ったゴムのり不要のパッチと交換した。一応テストで100PSIにも耐える事は確認したが、応急修理用で一晩経つと半分ほど空気が抜けていた。

この種のゴムのり不要のパッチとしてはパナレーサーやパークツールが有名だが、それらもあくまで応急用と割り切るべきである。

 

パナレーサー パンク修理  イージーパッチキット   RK-EASY

パナレーサー パンク修理 イージーパッチキット RK-EASY

 

 一部で完全修理になるという声もあるが、パナレーサーのパッチは一度使ってしまうと剥がして再修理がしにくい物である為、結果的にそのまま使い続けて洩れなかったというだけである。直らず洩れてしまったという例も多数あるので、過剰な期待はしない方が良い。

あさひで買ったパッチは応急用だが、剥がしてゴムのりを塗って貼るパッチで再修理する事は可能な物の様である。

そういう意味ではどちらを使っても一長一短である。

 

という事で、これらのパッチはメインのパンク修理材ではなく、応急用であり、保険、もしくはお守りのような物である。

ロードバイクのパンク修理において、一番確実なのは穴の開いたチューブを修理して使うのではなく、新品のチューブと交換する事だ。

こちらのチューブ一本を箱から出してジップロックのビニール袋に入れている。裸で入れていると擦れて新品なのに穴が開く悲劇が起こるので必ず袋に入れよう。自分はバルブの長さ48㎜の物で足りるが、ディープリムのホイールの場合は60㎜や80㎜が必要だ。

 

チューブはかさばるので一本しか持てないが、万が一、2回目のパンクがあった場合の為に応急用のパッチを持つのである。

 

折り畳みツールは不必要に重いので、バラの6角レンチ3本(6・5・4㎜)と+-差し替えのドライバーに置き換えた。通常出先で触る可能性のあるネジはこれだけである。

そして、携帯すべき専用工具としてチェーンカッターを追加した。

TOPEAK(トピーク) ユニバーサル チェーン ツール
 

 

ロードバイクのトラブルでパンクの次に多いのが、チェーン切れとディレーラーハンガーの破損であるとか。

チェーンカッターはそれらに対応するためのツールだ。

チェーンが切れた場合はチェーンを数コマ詰めて繋ぎ直す。少々短くなっても、チェーンリングのインナー側のみを使うなど、ある程度変速可能で走行継続できる。

ディレーラーハンガーの破損は予備のハンガーを持っていれば理想的ではある。しかし、最低でもチェーンカッターがあれば、変速機をスルーしてチェーンを適当な位置のスプロケットに掛け、シングルスピードのバイクとして運用すれば走行可能となる。

 

上記6角レンチ3本とドライバーとチェーンカッターの重さを合計すると184gになった。

対して使えない折り畳みツールセットの重さは204gである。こんな糞ツールより、バラで揃えたツールの方が有用で軽量なのである。

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自分が購入したTOPEAKのユニバーサルチェーンツールより軽量で小さいチェーンカッターや、チェーンカッターが付属している折り畳みツールセットもあるが、小さすぎて使いにくかったり、耐久性がなく一回で使用不能になる信頼性のない物もある。

ほどほどの大きさと重さで使い勝手もいいので、このチェーンカッターがお勧めだ。

非常用でなく一般整備用としても使えるクオリティである。

また、別売りの8速用のチェーンピンも2本、持ち手の中に収納している。

 

その他、バッグの中には布ガムテープを小さく巻いたもの少々、結束バンド5本(タイラップ・インシュロック)、ワイヤーロック2本、ペーパータオル少々が入っている。

 

布ガムテープはタイヤが裂けて穴が開いた時の補修用や何かを固定するなどに使用。

結束バンドも何かの固定用。

ワイヤーロックは、別にメインの鍵として丈夫なチェーンロックも携行しているが、その補助用である。

ペーパータオルはチェーンが外れたのを直す時に手が汚れるので、それを拭う為である。薄いティッシュでは拭き難いし、ウェットティッシュのパックはかさばるので。完全には綺麗にならないが、運転に支障がない程度に拭えれば構わない。

 

これだけ揃えれば大方のトラブルには対処できるだろう。欲をいえば、ニップル回しやディレーラーハンガーのスペアも持ちたいが、既に全部を合わせると730gにもなるので、あまり物を増やしたくないところだ。それよりも輪行バッグを携行した方が有用かもしれない。

全然使用しないサブブレーキレバーを撤去、バーテープを巻き直した

自分のロードバイク momentum iWant2.1f-E はバリバリの初心者向け入門車なので、サブブレーキレバー=補助ブレーキレバーが取り付けてある。

ドロップハンドルの前傾姿勢に慣れてない人は、上ハンの水平部分を握ることが多くなるが、通常ここにはブレーキレバーがなく、とっさにブレーキが掛けられないので、危険がないように補助となる小さなブレーキレバーが追加されているのだ。

ところが当方、最初の2,3回は使用した記憶があるが、このところ全く使用していない。

というのも、どこかのブログで補助ブレーキレバーを使用すると下手になるとか、上達が遅くなるというのを見てしまい、常に使わないことを心がけていたからだ。

といっても、上ハンを持っていてブレーキが掛けられないのでは危険だから、上ハンを持つ機会が殆どないという事である。乗り始めて約2か月であるが、既にブラケットポジションが当たり前である。

要らない物をいつまでも付けているのはダサいし、多少の軽量化にもなる筈なので、撤去したいところだ。

 

また、サブブレーキレバーを撤去するとなると、同時にハンドルのバーテープも巻き直しとなってしまうが、こちらも中古だったので古くなってボロボロで、左側など緩んで動く為、こちらも新品に交換する良い機会である。

 

自分でやると結構面倒な作業になるのだが、この際思い切ってサブブレーキレバーの撤去に挑戦した。

f:id:mfigure:20180506134509j:plainBefore

f:id:mfigure:20180506194829j:plainAfter

少しはカッコよくなったか?

 

以下作業手順だが、最初に大事なポイントの説明。

バーテープを巻く方向について。

f:id:mfigure:20180506134550j:plain

このロードバイクは中古で購入したのだが、バーテープを巻く方向が間違っていた。

上の写真の赤い矢印方向に巻かれているのだが、通常ハンドルに手を掛けると青い矢印方向のように手前側に引っ張りながら力を込める事になるので、このバーテープは緩んでしまいかねない。

ここぞという時に思いっきりハンドルを引っ張ったら、ズルっとバーテープが緩んで手が滑ってしまう訳で、危険ですらある。

つまりバーテープは青い矢印と同じ向きに巻く必要があるのだ。

 

そういう意味では、サブブレーキレバーの撤去より、バーテープの巻き直しの方が緊急度が高かったといえるかもしれない。

 

それでは以下作業開始。

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古いバーテープを剥がす。ずれるので両面テープで固定しないタイプのバーテープだと思っていたのだが、そうではなかった。両面テープを剥がした後の掃除が面倒くさい。

 

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サブレバーを外すためには、ブレーキからワイヤーを抜く必要がある。ワイヤーの末端にはホツレ止めのキャップが取り付けてあるが、このままでは引っ掛かって抜けないためワイヤーをカットして外す。

ワイヤーのカットはニッパーではなく、専用のワイヤーカッターを使用する。

 

自分の使用しているワイヤーカッターはこの種の物としては安物だが、十分使える。既に10回前後ブレーキインナーワイヤーやアウターをカットしているが、刃こぼれはなく確実にカットできる。

 

カットする前にワイヤーに瞬間接着剤を付けておくと、その後もホツレを防止できる。ホツレてしまうとワイヤーが再利用できず、新品を買わなくてはいけなくなる。

 

f:id:mfigure:20180506142448j:plainブレーキからインナーワイヤーを抜くと、ホース状のアウターワイヤーが外れ、ブレーキワイヤーの中間地点に通してあるサブブレーキレバーもようやく撤去できる。

外したサブブレーキレバーは綺麗な状態なら、ヤフオクなどで売ることも可能だが、パカパカ動かして遊んでいたら、錆びていたバネが折れてしまった。こうなったら、ただのゴミである。

 

インナーワイヤーは再利用するが、アウターワイヤーはサブブレーキレバーの位置で2分割されているので、撤去後は新品に交換である。

ALLIGATOR(アリゲーター) ブレーキ用アウターケーブル Φ5×1800mm LY-220UB グレー

ALLIGATOR(アリゲーター) ブレーキ用アウターケーブル Φ5×1800mm LY-220UB グレー

 

グレーのブレーキアウターだが、シフトケーブルはブラックなので色違い。実はシフトケーブルも元はグレーで、グレーにしたかったのだが、何故かシフトケーブルのグレーはブレーキケーブルの倍の値段で、仕方なく安いブラックを選択。既にブレーキケーブルはグレーを買ってしまっていたので、今回はそれを使用するのだ。

ブラックとグレーならそんなに違和感はないだろう。

 

f:id:mfigure:20180506143039j:plainバーテープを剥がした後の跡が汚いのでクリーニングする。

CRC5-56を吹き付けてウェスで拭えば比較的楽に綺麗になる。ただし5-56は樹脂に悪影響があるのでSTIレバーの基部には掛からないように注意する。

だいたい綺麗になったら、油分を除去するためにアルコールを含んだウェットティッシュで拭く。

 

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ブレーキのアウターケーブルを適切な長さに合わせてカット。これもワイヤーカッターを使用するが、断面はつぶれてインナーワイヤーが通らなくなってしまう。

 

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アウターワイヤーの断面に千枚通しのような物を差し込み、グリグリして穴を修正する。

インナーワイヤーは通せるようになるが、周囲にバリが残るので、このままではインナーワイヤーが引っ掛かって切れる恐れがある。

 

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手動のヤスリでバリを削っても良いが、面倒くさいので電池式のルーターに回転ヤスリを取り付けて、アウターワイヤーの断面を研磨する。

火花が飛ぶので、燃えやすい物に注意。目にゴーグルもした方が良い。

 

浦和工業 刀TOOLS マイクログラインダーHD10黒 51001

浦和工業 刀TOOLS マイクログラインダーHD10黒 51001

 

 

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アウターワイヤーにインナーワイヤーを通し直し、元通りブレーキに取り付ける。

STIレバーに差し込む部分のアウターにはキャップを取り付けないように注意。付けるとアウターワイヤーが抜けなくなる恐れがある。

ブレーキ側にはアウターワイヤーキャップを付けるが、シマノ製ブレーキの場合は不要な場合もあるようだ(自信なし、要調査)。

アウターワイヤーの長さは前ブレーキは最低限の長さで、後ろブレーキはハンドルを左右にいっぱいいっぱい切っても引きつらない余裕を持たせた長さにする。

意味もなく長くするとブレーキの引きの重さに影響する。

 

ブレーキに取り付けたインナーワイヤーが長すぎれば調整してカット。

先端にホツレ止のインナーワイヤーキャップを被せ、ニッパー等で挟んでカシメる。

自分は電工用の圧着ペンチでカシメたが、自転車整備のカリスマ「サイクルメンテナンス飯倉氏」の動画を見るとニッパーで2か所を挟むだけで良いらしい。

 

ブレーキワイヤーをハンドルに沿わせビニールテープを巻いて固定する。

テープは糊がべたべたしない高級品もあるが、自分は普通のビニールテープである。

どうせ隠れて見えないし、剥がす時にべたついたら5-56で綺麗にすればいいだけだ。

 

 

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 最後にバーテープを巻き直して仕上げである。

元は黒一色だったが、洒落っ気を出して赤黒のマーブル柄にしてみた。

テープの裏に両面テープは付いていないタイプで、多少の失敗は巻き直して修正が効くので、この方が初心者には使いやすいだろう。

テープ本体以外にバーエンドキャップと最後を留めるテープが付いているだけのシンプルな商品である。

 

 ※現時点では赤黒は品切れで表示されないようだ

 

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最初に少し端を切り取ってSTIレバーの基部に両面テープでU字型に貼り付けておく。

 

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ハンドルのバーエンドから巻き始めるが、テープの最初を固定するために両面テープを少し貼る。

バーエンドからテープの半分程度をはみ出させて巻き始めるが、巻く方向は最初に注意した通りである。

テープの幅1/3程度が斜めに薄くなるように加工されているので、幅1/3を重ね合わせるようにテープを引っ張りながら巻いていく。

STIレバーの基部は何も準備してない場合は複雑な巻き方をしないといけないが、切れ端が貼ってあれば素直に巻いていくだけで簡単だと思う。

カーブの部分は外側を1/3の幅で重ねて巻く。

最後は適当な場所で、テープの端を斜めにハサミで切って巻き終わり、付属のテープで端を固定する。

巻き始めのテープをパイプの内側に折り込みバーエンドキャップを差し込んで完成だ。

 

バーテープを巻いている間は両手を使っていて、カメラを操作する余裕がなく写真がないが容赦されたし。

 

結局苦労した割に軽量化としては、たったこれだけである。

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94g。100gにも満たない。

この後乗っても全く体感できなかった。目の前が多少スッキリした位である。

見た目が素人臭くなくなって良かった位の効果、自己満足といったところか。