スネップ仙人が毒吐くよ

50代ひきこもりの独白記


一眼レフ交換レンズの絞り不具合修理、ようやく完治したか

前回修理に再挑戦したものの結局完治しなかった、絞りに不具合がある一眼レフ交換レンズ Tamron 472D(PENTAXマウント)

snep1000.hatenablog.com

 

徹底的にやるか、やけっぱちになるかのどちらかである質なので、またしても分解である。

 

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絞りユニットは前回クリーニングしたので、今回は絞りユニットにつながる絞りレバーとリンクの分解調整をやってみる事にした。

マウント部のネジ4本を外すと、マウント部に付属する絞りレバーとリンクが一緒に外れる。

今回はこの部分だけの調整のつもりだったので、外れてしまうと取り付けが面倒になる絞りリングはテープで固定している(結局後で全部分解する羽目になるのだが)。

 

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外したマウント部を、エタノールクリーニングする為にバラバラにする。

写真が見難いが、ドライバーの先に小さなナイロン製のワッシャーが付いている。

リンクを固定していたネジ2本はロック剤で止めてあり、安易に分解してはいけない箇所だ。

リング状の絞りレバーの部品側は長孔で、ネジの固定位置はアジャストできるようになっていて、安易にバラしてしまうと調整がずれてしまうという訳である。

この写真では良く見えないが、位置の目安となるマーキングをしてから分解している。

 

後で分かった事だが、ネジは完全に外してしまわない方が良い。ここを外さないと、絞りレバーとリンクをマウントから外せないと思っていたのだが、緩めるだけで良かった。

ナイロンワッシャーは片側だけしか付いていないが、おそらく調整しやすくするための滑り止めであろう。

 

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クリーニングと調整が終わって、組み付け後の写真だが、絞りレバーとリンクを止めているネジの周囲3ヵ所にマーキングして位置を合わせた。

だが、実際は調整はシビアで、長孔の横方向の調整はマーキングの位置で良いのだが、縦方向でスライドのスムーズさが決まり神経を使った。

つまりマウントの内径にピッタリ密着させてしまうと、ガチガチでスライドしなくなってしまうし、ユルユルだと、マウント部の爪に当たってストッパーとして機能しなくなり、レールからポロっと部品が外れてしまうのである。

部品を落ちないようにするストッパーとしての機能を維持しつつ、スカスカ回転できるだけの丁度いい隙間を作る必要があるのだ。

 

というわけで、悪戦苦闘して絶妙な調整にしたのだが、結果は良くなかったorz

 

マウント部品単体だとスムーズに動くのに、絞りはやはり引っ掛かってしまったのだった。

 

となると、やはり絞りユニットそのものが怪しい。前回分解クリーニングで動きが良くなったと思っていたのは、気のせいだったのかも。

そこで、再び鏡筒から絞りユニットを取り外すことになる。

ちなみに先ほどテープで留めた絞りリングは、クリックストップの為に小さなベアリング球が1個はまっていて、不用意に外すとそれが転がって紛失する恐れがあるのだ。

 

外して精査すると、やはり縦に置いた時は絞りはスムーズに開閉するが、撮影時のレンズの向きと同様に横にすると、時々引っ掛かる事が分かった。

分解クリーニングだけではダメなようである。

かといって、下手に注油をするのも逆効果の恐れがある。どうしたものか……

 

 

身の回りで使えそうな物を探したところ、良さそうな物を見つける。

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フッ素樹脂スプレーである。

これは昔、自分がガレージキットフィギュアを作っていた頃の材料の一つで、シリコーン製のゴム型からパーツを取り外しやすいように塗布する離形用のスプレーだ。

フッ素樹脂とは分かりやすくいえば、テフロンである。

つるつるするので、型から出来たパーツが、スルッと外れるという訳だ。

また、オイルと違って乾くと表面はサラサラしていてベタつく事がないのも好都合である。

 

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フッ素樹脂スプレーを、絞りの部品の中で一番怪しそうなカム溝の付いたプレートに、薄く両面吹き付けてみた。

 

 

結果は、成功である。

 

散々苦労したが、ようやく完治した模様だ。

取り合えず絞りを最大値にして、30ショットほど試し撮りしたが、一枚も露出オーバーにならなかった。

天気が良くないので、まともな被写体はないがサンプルを2点ほど

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柵のピントが手前から奥まで合っているのが分かるだろうか?

絞りがきちんと絞られているので、ピントの合う範囲が広いのである。

 

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こちらの写真は手前の木と雲の両方ともクッキリ写したかった。

絞りが絞られていないと、どちらかだけにピントが合って、他方はボケてしまう。

 

 

前後のボケが大きいのが一眼レフの特徴とばかり思って、そういう写真ばかり撮るつもりなら良いが、時と場合によっては絞りが機能しないと困るのだ。

 

しかし、取り合えず30ショットは無事だったが、耐久性は未知数である。

フッ素樹脂は、滑りは良いのだが、素材への定着性は悪く直ぐ剥がれてしまうのも特徴なので。

どうせ、元々ジャンクで遠慮なく分解してきたから、再発したら、また分解するだけだ。

 

なお、一般的にはフッ素樹脂スプレーは防水スプレーとして入手可能だ。

 

使用上の注意として、屋内で使用して成分を肺に吸い込んで重篤な中毒に陥る事故が度々起きている。換気とマスクを必ず使用する必要がある。