スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


激安2千円以下の自転車用ヘルメット購入、有名ブランドとの違いは?

さて、最近手に入れた中古ロードバイク、そろそろ外に出て試乗したいところ。

 

  snep1000.hatenablog.com

 

ロードバイクを乗るにあたり必要不可欠ともいえるのがヘルメットである。ロードバイクに限らず、本当のところはママチャリでも被った方が良いが、あまり見たことはない。しかし、ロードバイクでは装着率100%といっていいだろう。

 

てなわけで、当方も自転車用ヘルメットを購入した。

最初は実店舗でOGKカブトか同等品で7千円前後の物を試着して購入するつもりだったのだが、緊急出費で予算が無くなった為、ネットで2千円前後の激安品を探すことにした。

価格の縛りがきついので散々悩んだあげく、以下の品を購入した。

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価格1,890円と、2千円以下の激安品であるが、旧モデルの在庫処分セールで最大70%OFFという事なので、定価であればそこそこの品であると判断、購入に踏み切った。

最大70%OFFなので、50%か30%という事も考えられるが(不当価格表示?)、70%であれば元は6,300円なので、それならばカブトの低価格品とあまり違いがないという判断である。

OGK KABUTO(オージーケーカブト) ヘルメット FIGO G-1マットブラック M/L (頭囲 57cm~60cm未満)
 

 

実際入手してみると、2千円以下ではあるが、なかなかしっかりしたヘルメットで安心した。

販売サイトでも強くアピールしているが、ロードバイク先進国ヨーロッパの安全基準をクリアしていることを示す「CE」シールが貼られており、安全面の不安を感じさせない。

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ただし、日本国内の自転車レース、イベントに参加する際に不可欠の日本自転車競技連盟(JCF)公認シールは貼られていない。

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しかしながら、同じ店で全く同じ仕様と思われるヘルメットが、JCF公認品として400円程高い値段で売られている。レビューを見ると、それはシールが添付されているだけで、自分で帽体に貼り付けるとの事。公認の為に品質検査を厳しくしていて、B級品が非公認タイプとして売られている可能性もあるが、JCF公認に準拠するだけのポテンシャルがあるヘルメットともいえるだろう。

まあ、自分は競技に出るつもりは全くないので、僅かな差といえども安い方を選択したのである。

 

上のJCFシールの写真だが、ネットのどこかで拾った物ではなく、自分で撮影した写真だ。実はうちに自分の持ち物ではないが、JCF公認の有名ブランドヘルメットが有って、そこから写真を拝借したのである。

 

f:id:mfigure:20180220171135j:plainそのヘルメットと比較写真を撮ってみた。

手前右が自分の激安ヘルメット、奥側左がイタリア有名ブランドKASK(カスク)のヘルメットだ。

大きさは自分のはLだが、KASKはMサイズで小さい。

 

このKASKはAmazonの現在価格で1万7千円以上、自分の激安品とは 1万5千円以上も差がある高級ヘルメットである。

元エンジン付きバイク乗りの自分はOGKやBELLは良く知っていたが、2004年創業という事で知らなかった名前である。しかしながら自転車乗りには有名らしく、値段が高い事でも知られる高級ブランドだ。

 

とはいえ、斜め正面からの写真では、そう大きな違いは感じられない。KASKの4文字にひれ伏す人は居るかもしれないがw

 

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斜め後ろからの写真。自分の激安ヘルメットはカラーリングが黒でよく見えないが、一応後ろ側も硬質プラスチックの外殻で覆われていて、ぱっと見KASKのヘルメットとの形状的違いはあまり感じられない。

実は激安ヘルメットで、品質の違いが大きいのが後ろ側である。

安物では、この部分が硬質の外殻で覆われていなくて、内装材の発泡スチロールだけが露出している場合が多いのである。

 

これなどが典型的な例で、前から見ると丈夫そうなヘルメットに見えるが、後頭部は発泡スチロールだけなのだ。

これは製法が違っていて、安物は発泡スチロールの上に接着剤で硬質プラの外殻を貼り付けるが、複雑な形状だと外殻がハマらないので、後頭部は外殻無しなのである。

まともな高級品は、貼り付けではなく外殻の硬質プラの中に発泡剤を充填して一体成型とするので、後頭部も外殻で覆われているのである。

安全性という点では、自転車用ヘルメットは外殻の強度はあまり高くなく、衝撃の殆どは発泡スチロールがつぶれて変形することで吸収される為、大きく違う事はないように思われる。しかし、それしかないというのは見た目的に気分の良いものではない。

 

さて、外側の良く見える部分では、あまり違いが感じられず、これはなかなか良い買い物だったと思いたいのであるが、価格差が1万5千円もあって違わないわけはなく……

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ヘルメットをひっくり返すと、その差は歴然だった。

帽体の縁の部分が大違いである。

 KASKの方は縁も硬質プラスチックで覆われているが、自分の激安ヘルメットは発泡スチロールが露出している。

また、内装にパッドが貼られているが、KASKは全面メッシュ生地で覆われているのに対し、激安品は一部の狭い部分にパッドがあるだけだ。

あご紐もKASKは一部に皮素材が使われスタイリッシュだが、激安品はただのナイロンベルトである。

 

という具合で、見る人が見れば違いはあるのであるが、自分にはこれで十分である。

大体KASKがいくら高級だとしても……

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所詮は自転車用ヘルメット、エンジン付きバイクのフルフェイスヘルメットと比較したらおもちゃのような物である。安全性を追求したら大きく重くならざるを得ず、あくまで妥協の産物、限定的な安全性と考えるべきだ。

だから、ヘルメットの予算をケチるなんて、とんでもないと思われるかもしれないが、CEマークが付いているとか最低限の基準をクリアしているのなら、自分は全然激安品でも構わないと思う。

それに加え、ヘルメットには約3年という寿命がある。時間が経つと発泡スチロールが劣化して潰れたり崩れてしまい、いざというとき衝撃を吸収しなくなってしまうからだ。

値段の高い高級ヘルメットを買っても、一生モノとして使う事は出来ないのだ。どんなヘルメットも最大3年で買い替えなくてはならない。高級品を買い替えないで使い続けるより、安物を定期的に買い換えた方が安全なのだ。

 

最後に、ネットで買ったので心配だった装着感。

人によって違うと思うが、日本人の頭に合わせた幅広設計という事で、バッチリフィットした。アジャスターの作りが安っぽいというレビューもあったが、その部分も自分は問題には感じなかった。

自分の頭のサイズは60㎝でLサイズを選んだが、少し余裕があり62㎝でもいけそうな感じ。かといってゆるゆるでもなく、アジャスターとあご紐でしっかり固定できる。

ただ、自分はSHOEIのバイクヘルメットは合うがAraiは合わない典型的幅広日本人頭だからフィットしたが、Araiの方が合う欧米人頭の人は幅が広すぎるかもしれない。

そういう人はKASKのような西欧ブランドヘルメットでないと合わないかも。

 

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装着写真。汚い顔のオッサンだが、キノコ感は少ないと思う。

最初、ロードバイクの色に合わせて赤黒グラフィックにしようと思ったが、結局オッサンの白髪交じりの頭にはグレーが合っているようだ。

 

以上ヘルメットを購入して、ようやく5㎞程離れた公園まで試乗ができた。

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向かい風が強いとか、ギアの調整が悪くてチェーンが外れたり歯飛びしたりとか、道ががたがたで砂が浮いてるとか、色々最低だったが。

しかし、サドルがハンドルより低くてロードバイクらしくないorz