先日見つけた三秀公園の藤の花だが、実は別の目的でこの場所を訪れた。
隣接する福井市営三秀プールの廃墟を撮影するためである。
1949年に作られ、各種水泳競技の会場として使用された。68年の第23回国民体育大会開催の為に運動公園の水泳場が作られた後も、水深が2mを超す深さを生かして、水球の会場としてよく使われた場所でもある。
しかしながら、老朽化の為、浄水設備への送水管に水漏れがあることが発覚。修理費と、その費用を回収する目途が立たないため、ついに2014年6月閉鎖となってしまった。
その後荒れ果てた姿をさらすままだったが、今年6月から解体工事が始まるとの事である。
メインの50m競泳プール。水深2m以上あり、県内のプールとしては最も深い事で有名だった。福井運動公園のプールよりも近所にあるため、小中学生の頃、よく遊びに来たが、絶対に足が付かない深さは恐怖の対象でもあった。
左奥に見える錆び錆びのタンクが、浄水システム。この設備にプールの水を送り込むパイプが漏水している事が発覚。パイプはプールの底に埋設されている為、多額の修理費が掛るとされ、プール閉鎖が決まった。
競泳用プール送水管の漏水が発覚後も、閉鎖まで暫く営業が続けられた幼児用プール。
中央の噴水のデザインがオシャレだった。
錆び錆びボロボロのタンクとバルブ。廃墟マニアには堪らない魅力がある。
って、いつから廃墟マニアになったのかw
プールサイドのトロピカルムードを醸し出すシュロと、水銀灯。
水泳大会の応援席兼甲羅干し会場の裏側。
落書きならぬ注意書き。住宅街の中央で、近隣住民の監視の目が厳しいのか?グラフィティの様な落書きは見あたらない。
入場券購入口の跡。こうしてジグザグの柵で列を誘導しなければいけないほど、賑わったのだろうが、今は昔としか言いようがない。
再建を望む市民の声も高いが、果たしてどうなる事やら。