前回ゴミPC HITACHI FLORA 270W NB9から取り外したCPU。
その行先だが、 NEC VersaPro VY17F/AG-Tである。
HITACHI FLORAはメモリ1.5GBで液晶解像度XGA(1024x768dot)だったが、こちらはメモリ2GBで液晶解像度SXGA+(1400x1050dot)と若干上のスペックで、Windows8.1をインストールしてある。
だが機種名のVY17F/AG-Tの名の通り、Pentium M740 1.73GHzと、HITACHI FLORAに付いていたPentium M760 2GHzよりワンランク下位のCPUである。
そこで、両者のCPUを入れ替えようというわけである。
まあ、今となってはこうしたところで、ゴミスペックではあるが、Windows8.1は先がまだ長いので、少しでも使えるようにしたいところだ。
ちなみに、NEC VersaPro VY17F/AG-TもWindows 10に無料アップグレードしたかったのだが、事前のハードウェアチェックでGPUの性能が足りないとして、アップグレード不可になってしまった。CPUの性能不足ではなくGPUというのが残念なところだ。
先に、CPU交換による性能の変化を書こう。
Crystal Mark 2004R3というベンチマークソフトでテストした。古いソフトだが、低スペックなので最新のベンチマークソフトではまともに動きそうにない。
あくまで目安だ。
Before
After
一応数値的には微増している。
体感的には殆ど分からないが、すぐ落ちるChromeが落ちにくくなったような気がする。
まあ、前より何らかがマシになっていればそれでよい。無料だからw
メモリも仕様上の上限だし、HDDをSSDにする手はあるが、速度の期待できないPATA接続だし、今更お金を掛けるのも無駄であろう。
USBメモリなら比較的安いので、あとやるとしたらReadyBoostぐらいかな?
以下、あまり需要がないと思うが、CPUの交換方法
電源と充電池を抜いた後、液晶パネルのヒンジを覆うプラスチックカバーを上に抜くようにして外す。
液晶パネルを開き、液晶のすぐ手前にある、VersaProの銘版と電源スイッチのある横長のプラスチックカバーをこじって外す。
※爪で止まっているだけなので、とにかく折らないように外すとしかいえない。しいていえば、真ん中を持ち上げると外しやすいというくらいか。
キーボードを奥から手前に起こすようにして外す。外れたら裏向きにして写真のように本体の上に置く。
本体奥左側のアルミパネルを止めているネジ4本を緩めて、パネルを外す。
上の写真右側の液晶パネルからの配線のコネクターを、上に引き抜く。
CPU冷却ファンの、液晶ヒンジ側に見える配線を止めている粘着テープを剥がす。
先にCPU冷却ファンを止めているネジ2本を緩め、ファンユニットを外す。
次にCPUヒートシンクを止めているネジ4本を、4321の番号順に外す。
CPUが露出するので、ソケットのロックネジを反時計回りに回してロック解除。
CPUを上に抜いて交換。グリスを塗り直し、後は逆の手順で組み付ける。
ヒートシンクの留めネジは1234の番号順に締める。
例によって、この機種自体は古いが、新しい機種でも大体似たような感じで、CPUを交換できるかもしれない。
例えば、客の要望に応じて仕様変更に対応するBTOパソコンメーカーの場合、同じベースの本体でCeleronだったりCore i7だったりすることがある。そのような場合は、予算不足で安いCPUの機種を買ってしまっても、後で高性能のCPUに交換出来る可能性が高い。
そのような時、参考になれば幸いである。