U-NEXT31日間無料トライアルの連載エントリ5回目は、トム・クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル」シリーズ1作目。
ちょっと疲れているので、肩肘張らずに観られる、お気楽作品がいいだろう、ってことでチョイス。
殆どの人は観ている気がするし、観てない人は、どうせ「お馬鹿な映画」なんでしょ、って感じでスルーしているんだと思う。
そんなわけで初めて観たが、想像通りの 映画だった(おいっ
昨日の「ラッシュ/プライドと友情」がリアリティの塊りなら、嘘で魅せるのが本作だ。
1996年公開のアメリカ映画。1960年代後半から70年代初頭にかけて流行ったTVドラマシリーズ(邦題「スパイ大作戦」)を原案に、舞台を20世紀末にアップデートして映画化。
監督は「キャリー」「アンタッチャブル」で知られる、ブライアン・デ・パルマである。
あらすじ
IMFとはCIA所属の特殊作戦部隊である。ジム・フェルプス率いるIMFスパイチームは、プラハで行われた作戦を何者かの密告により妨害され、主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)以外のメンバーは全員殺害されたものと思われた。
ところが、これはIMF内部に潜む裏切り者をあぶり出す為の作戦で、一人生き残ったイーサンは疑われ、CIAに追われる身となってしまう。
イーサンは敵のスパイと接触し、彼らが欲しているC!Aの秘密ファイルを盗み出し取引の材料にする事で、彼を罠にはめた密告者をおびき出す作戦を実行する。
果たしてイーサンは、裏切り者と敵スパイを捕らえることが出来るだろうか…。
見所・感想
全編緊迫感が連続する構成で、細かい設定に疑問を持たなければ、間違いなく楽しめる。
特に中盤のCIA本部に潜入して、ターミナル・ルームで秘密ファイルを盗み出すシーンは見ごたえがあるだろう。
ラストのフランス高速鉄道TGVの屋根の上で繰り広げられるアクションも、主人公が絶対勝つと分かっていても、ハラハラさせられる。
問題は、設定に嘘が多いことだ。それ故、実際にはありえない、まさに不可能なミッションになっている。だから、観客は馬鹿になって観るしかない。
これは本作に限らず、同じスパイ映画の「007」シリーズでも同様の事がいえると思う。
ありえないけど、おかしな点は忘れて楽しむが勝ち、なのだ。
以下、おかしな点を列挙する(文字白文字反転)
- 冒頭の失敗作戦は別のIMFチームが監視していたのに、裏切り者の自作自演を見破れないのはおかしい。
- 敵のスパイにメールを送った後、イーサンは怒りでMacBookを机にたたきつけている。ハードディスクが壊れるだろ。よくメールを受信出来たものだ。
- CIA本部のセキュリティがざる過ぎ。火災報知機がなっても、機密施設なのだから、外部の消防隊を呼ぶ前に内部で処理するはず。
- ターミナル・ルームのセキュリティもざる。何で温度センサーがあるのに、看視カメラがないのか理解できない。あほすぎる設定。
- ターミナル・ルーム入り口の暗証番号が6桁しかないって、マジか。
- TGVはロンドンからは出ていない。実際は最高速度160Kmのユーロスターである。
- 実際のTGVは架線のある電動車である。屋根の上に上がってのアクションは不可能。高圧電流の絶縁破壊で、線に触らなくても感電死する。
- ヘリがTGVのトンネル内に突入しているが、ローターの直径サイズぎりぎりで、なんとか飛べたとしても、すれ違うTGVを避けられるとは思えない。
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