スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


Raleigh CRF 2020 420㎜ MY 2ndレビュー

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ついに8月はブログ更新無しという体たらく。その間Raleigh CRF Carlton-Fを乗り回し、総距離は2000㎞を超えた。

 

snep1000.hatenablog.com

 

そんだけ乗っていれば、前回と違う印象を色々書けそうだが、いまだによく分からないというのが正直なところである。

前回も触れたが、比較対象となる車種が色々あれば、その分違いをいえるのだが、旧車のmomentumさえ最近は乗っておらず乗り味を忘れつつある。

 

そんなわけで、以下書くことには今回も全く自信がないのだが……

 

やはり本格ロードバイク、速度の伸びが半端ない。

 

前回は値段が高いばかりで大したことない、ルック車と馬鹿にされることもある旧車のmomentumとあまり変わらないとガッガリしていたところもあったのだが、それは早計だった。

前回まではヒルクライム中心で速度域が低く、平地でも30㎞/h前後のスピードであったため違いが分からなかったのだが、このところの強烈な熱波で疲れるヒルクライムをする気が起きず、平地中心のライドに切替えたところ差に気付いた。

平地で風向きが良く路面の状態も良い状態であれば、特に意識していなくても35㎞/hが出るのである。以前はこんな事はなかった。35km/hは出せなくはないが相当頑張らないと出なかった。

そして、意識してペダルを回していくと簡単に40km/hを超えていく。

しかも、それが100m、200m、500mと維持できてしまう。

 

以前はスプリント的に踏み込んで、瞬間的に出せるかどうかのスピードだ。

何が違うのか?フレームのジオメトリーなのか、しなりなのか、分からない。

丸パイプでエアロフレームでもなく、上の写真を見ればわかる通りハンドルにバッグが下がっているから空力が良い筈はない。ホイールだってリムハイトの低い鉄下駄である。

この点ではやはり5万そこらのバイクとは格が違うのだろう。

 

証拠といっては何だが、地元のとある区間タイムで1位を記録する程になってしまった。同タイムが3人いるが、年齢的には一番年寄りだから上々の結果である。

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こんな調子で、他にも平坦タイムトライアル区間で10位以内を狙って年甲斐もなくイキっているところだ。

 

まあ、以前云ったように最終目標はキャンプツーリングなので、車体の軽量化やエアロ化には興味が無く単なる遊びである。

Raleigh CRF 2020 420㎜ MYファーストレビュー

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前回の記事から1ヶ月半のブログ放置だが、その間約2日に一回のペースで新車を乗り回していた。距離にすると760㎞程。まとまった時間を取れない状況なので一回のライドで走れる距離は長くても50㎞程度なのだが……

そんな感じで、取りあえずRaleigh CRF Carlton-F 420㎜の私的第一印象を書いてみる。

 

snep1000.hatenablog.com

 

最初にぶっちゃけると、正直いって全然分からないw

1号車を2年乗り回しているので

「ロードバイクすげー、すぐに30㎞/h以上出る~」とか

「サドル固くて、お尻が氏ぬー」

みたいな全くの初心者感想をいうわきゃないが、比較する物は1号車の momentum iWant2.1f-E しかない。

前回いったように、体格のハンデがあるので試乗車や友達のバイクをとっかえひっかえ乗り回した事もない。

いいたくないが、極めて乏しい経験しかない。その前提でのレビューだ。

 

仕方ないので、分かる範囲の事をいう。

 

先ず乗り始めてすぐに感じたのは、乗り心地が良さそうなのでクロモリにしたのに、全く柔らかな乗り味でなく、大いに失望した。

「クロモリは振動吸収が良くて優しい乗り味」

などと評しているのをよく見かけるが、ちょっと乗ってみた感じでは、全くアルミ製の1号車と乗り心地が変わらない。凸凹の荒れた道をいつものように走ると、相変わらず激しくハンドルとサドルに突き上げるような振動が伝わってくる。

何度か年配のサイクリストと話を交わした事があるが、彼らを自分の1号車を見て先ず言うのが

「これはアルミですか?アルミは硬いんですよね」

そして二言目には

「年寄りにはクロモリが優しくて乗りやすい……」

というのだが、これは一体何なんだ?!

 

「クロモリはフレームのしなりを使ってペダリングするとよく進む」などという話も見たことがあるが、むしろガチガチの剛性感を感じるフレームで、しなりなど感じようもない。

 

つまりクロモリだから柔らかいという説は大嘘だと判明した。

 

厳密な事をいうと、このRaleigh CRFのフレーム素材はレイノルズ631という物で、クロームモリブデン鋼ではなく、マンガンモリブデン鋼である。だからクロモリではないのだが、スチール素材という意味ではクロモリの仲間といっていいし、マンモリとクロモリは全然違うという話も訊かない。

それ以前に、一口にクロモリといっても、コロンバス・タンゲ・カイセイ等複数の素材メーカーが様々なグレードのパイプを生産しており、フレームメーカーはそれらを独自のノウハウで組み合わせ溶接しているので、クロモリだから全部同様の乗り味になる筈もない。

アルミのほうだって、7000系のアルミと6000系では剛性が違ってくるし、パイプの径や形状、組み合わせで全然違ったフレームになるのであって、こちらも一様に硬いというのはおかしな話だ。

1号車の momentum はアルミ素材としては低価格で柔らかい6000系の筈だから、逆にアルミバイクとしては意外と乗り心地は良い部類だったのかもしれない。

 

そんなわけで、かなりガッカリしたが、前回いったように他に選択肢があるわけでもなく、これはこのまま付き合っていくしか無かろう。

見方を変えれは、クロモリだからといって乗り方を変える必要がなく、1号車とあまり変わらない感覚で走れるのは良いともいえる。

 

フレーム素材の件はこのくらいにして、2番目に感じたのはハンドルがクイックでフラフラするという事。

1号車がロードバイクらしくない安定寄りのジオメトリだった所為かもしれないし、ステムが100㎜という長めの物だった所為かもしれない。初心者がロードバイクに初めて乗った時に同様の感想を漏らすそうなので、Raleigh CRFの方がまともなロードバイクというべきなのだろう。

しかしフレームサイズの小さい420㎜には70㎜のステムが採用されていて、ハンドリングの点では短すぎる印象だ。90㎜位の方が自然なハンドリングになるし、衝撃吸収の点でも長い方が有利だ。ここは変えてみたい。

ハンドルバーの長さも影響があるが、420㎜の場合は380㎜という狭めの幅である。1号車のハンドルは両端で400㎜となっているが、正面から見て八の字形状で肩の幅は380㎜なので同様と考えてよい。 

 

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次へ行こう。3番目の違い。

コンポが2400Clarisやら2300やらクランクだけ10速用だったりした基本的にリア8速仕様の1号車から、フル105のリア11速仕様に変わった訳だが……

やはりというか速さ自体は劇的に変わったりはしない。

今まで練習していたコースのいくつかでタイムを計り直してみたが、乗り慣れていないにしても殆ど変わらなかった。

スプロケが11-28Tから11-30Tになったので激坂での向上を期待したのだが、実感を含めて速くなっていないorz

じゃあ、操作感が劇的に良くなって楽になったかというと、これも自分的にはあまり変わんないという感想。人によっては

「105すげースムーズ。特にFDの変速は軽くてビックリ」とか

「ガッチャンコンポには戻れない」

などというが、そんなに違うか?という感じ。

105もそんな言うほど軽くないし、相変わらずガッチャンである。これは自分のコンポが調整悪くておかしいのか?と思ったが、プロ解説者の栗村修がYouTubeで最近語っていたのでは105はデュラやアルテと比較するとガッチャンだというので、そんなものなのだろう。ターニーやアルタスと比べれば大違いなんだろうが。

 

以上、ちょっと近所を乗り回した程度ではこんな感じ。

 

これだけだと、全然満足してないようにしか見えないが、全体の質感とか雰囲気は1号車よりグレードの高さを感じるし、もっと安い値段でコンペティティブなコスパの良い機種があるのも事実だけれど、損な買い物だとは思っていない。

 

付き合いは始まったばかりだ。

3倍速いロードバイク2号機納車

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突然だが、先日の5月14日新ロードバイクが納車された(細かいが”納車した”はお店の人が使う言葉だから間違えないように!)。

赤いフレームに拘り、いわば3倍速いロードバイク2号機であるw

 

1号機はヤフオクで落札した2013年型の中古車で、アルミフレームで年数も経っておりグレードも低い事から、以前から新車納車を検討していた。

一説によるとロードバイクの寿命はアルミ3年・カーボン5年・クロモリ半永久であるという。3年というのは極端に思えるが、乗れなくなるほどではないにしろ初期の乗り味が持続するのがそれくらいで、いずれにせよ他の素材に比べて劣化は早いものらしい。

また、この趣味にどっぷりハマった廃人ともなると、複数の車体を持つのが当たり前である。何故なら、この手の自転車は頻繁にメンテナンスを繰り返さなければ性能を維持できない。しかしメンテナンスをすればその間その車体は乗る事が出来ない。毎日のように乗る廃人は、メンテナンス中に乗る為の代車が必要になるという訳だ。

自分は毎日乗るほどの廃人ではないが、チェーン洗浄をまじめにやると2日間乗れなくなるので(洗浄液を完全乾燥させるのに1日、オイルを浸透させるのに1日取るのが理想的)、是非とも2台目が欲しいと思っていた。

 

とはいえ、先立つものがなければどうにもならないが、給付金ではなく、このほど小金が降ってきた。

実はしばらく前に親を亡くしたのである。

まだ相続税も払っていないし、片親が残っているとはいえ年金も当てに出来なくなるので、無限に使い込めるわけもないが、まともなロードバイクとして推奨されている最低限の範囲である10万~20万円を出すには十分な資金を得た。

 

それでも、当初はこんなご時世なので急ぐつもりはなく

呑気にこんな事をつぶやいていたのだが、よくよく調べてみると新型コロナの収束を待っていたのでは遅い事に気が付いた。

というのは、自分が欲しいバイクの小さいサイズがどんどん売り切れになって買えなくなってしまうのである。

最初検討していたのはFELTのVR40である。

これの最小サイズ430㎜が欲しかったが、既にどの通販サイトを調べても完売となっていた。470㎜でも乗車はギリギリ可能だが、ジオメトリ的にヘッドチューブが長く、1号機がそうであるように前傾姿勢を取る為に角度の付いたステムを逆付けする不自然なスタイルになってしまう。

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それで、さあ困ったと別の車種を探し始めるのだが、そもそも赤いロードバイクというのが少なく、海外ではそうでもないのだが、ここ日本においては黒が圧倒的人気で、次いで青といった具合である。好きな人には悪いが、そんなに忍者が良いのかと、ウンザリしてしまう。

同じFELTではFR60があるが

これはグレードが低く1号機とあまり差のない物になってしまう.

TREK Emonda ALR4やSCOTT SPEEDSTAR 20、GIANT CONTEND SL2なども魅力的だったが、もう一つ自分には縛りがあって、STRAVAで絡んでもらっている元競輪選手の営む自転車店で買うと決めていて、そこで取り扱いのないブランドは諦めた。

その店で扱うブランドではCinelli Experienceがアルミでありながらツーリング向けの設定でデザインもイタリア的で魅力的だが、これは2020のカタログに載っているとはいえ旧モデルで在庫切れの可能性が高い。

www.cinelli-iwaishokai.com

後はMERIDA Scultura700

Raleigh Carlton-F

位しか選択肢がない。

ともかくも在庫がなくては話にならないので、まだ外出自粛要請が続く中コッソリと1号機に乗って自転車店に向かう。

結局Cinelliは在庫なく、1号機のサイズを測った結果、Raleigh Carlton-Fの420㎜サイズが合っているとの結論。在庫確認をすると後数台しか残っていないという事で滑り込みセーフである。

店主によると例年自転車のフレームは小さいサイズから早く無くなるという。新年度モデルは普通前年の秋頃から発表されて予約が始まるから4月でも既に半年過ぎている事になる。在庫がなくなるというのは当然かもしれない。売れ筋のサイズならともかく需要のないサイズを沢山作る訳はない。

秋まで待って次年度モデルという手もあるが、毎年フレームのカラーリングは変わるから赤に拘ると、次の年は本当に黒ばかりで全く赤がないという可能性もある。

AnchorやPanasonicはカラーオーダーできるが、この店では取り扱いがない。CHERUBIMの代理店なので50万円以上積めば好きなようにフルオーダーできるが、さすがにそれは無理である。

 

そんなこんなでRaleigh Carlton-Fの420㎜ マルーンレッドが納車された。

当初はオールラウンドに使える現代的なディスクブレーキ仕様のFELT VR40を検討したが、フル105仕様とはいえ古典的なリムブレーキのロードバイクになってしまった。

クロモリで重く、持ち上げてみると1号機との差をあまり感じないが、自分は軽量化にあまり興味がないので問題ない。 

snep1000.hatenablog.com

 

420㎜は他のサイズにあるシートチューブのボトル台座がなく、シートステーにあるキャリア用のダボ穴もないので、荷物を満載してのツーリングに使えるかどうか怪しいが、まだ片親の介護を続けなくてはいけないので、そんな事が出来るのは当分先の話だ。

最初に書いたように耐久性という意味ではアルミのVR40より、こちらの方が長持ちするという利点もある。乗り心地もクロモリの方がアルミより良いといわれているが、少し乗った感じではそんなに劇的に良いとは感じなかった。まあ、長距離乗ると疲れ方に違いが出てくるのかもしれないが。

 

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自分の体格、趣味の問題もあって、決して理想とはいえないが、基礎のフレーム以外は結構どうにでも出来るのがロードバイクである。少しずつ弄りながら永く付き合っていきたい。 

 

ロードバイクのブレーキの握り方、手が小さい握力ない人は3本指で

当たり前というか、超初心者向けの話。

どうも、ロードバイクのクラスタでは機材の話は熱心だが、基本的な乗車テクニックについてなおざりにされている雰囲気を感じる。

ブレーキについても、テクトロはダメだとかいう前に、もっというべきことがあるだろう。

 

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という事で本題。

3本指というのは、上の写真のように、ブラケットポジションで握った時に、人差し指・中指・薬指の3本をレバーに掛けましょうという話。

 

これ気になったんで、いろいろネット検索してみたが、そもそもレバーの握り方自体情報が少なく、結局何が正解か分からなかった。図書館へ行って専門書をあさりたかったが、コロナウイルスの飛沫が付いてたらアレなんで回避。

そういうのが、機材偏重の糞ロードバイク界隈の実情である。

 

まあ、少ない情報を総合すると、体重を乗せないように軽く、かつギャップでハンドルを振られた時に手が離れない程度にしっかり握るという程度でしかなく、全く具体的ではない。

各人握りやすいように握れというのだろう。

 

そんなわけで、以下自分の経験で話を進めさせてもらう。
そんなの参考にならないというなら、ここで解散で結構だ。

 

さて、手が小さいという話だが、自分の愛用手袋はSサイズで、一番長い左の中指でも7㎝しかなく、間違いなく手が小さいクラスタに属しているといえよう。

握力も50代のアラカンで身長156㎝のチビだから、推して知るべしである。

 

そういう自分のブラケットポジションでのレバーの握り方が上の写真で、この通りにすればレバーの引きが重いテクトロだろうが何だろうがノープロブレムなのである。

ちなみに小指を加えた4本指は、小指は短すぎてレバーに掛からないので意味がなく、ハンドルを振られた時に最低でも小指を引っ掛けていないと手が離れてしまうので、これは宜しくない。

 

面倒くさいから、以上で話を終わりにしたら楽なのだが、以降長々と蛇足が付属する。

 

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じゃあ3本指じゃなく2本指だとどうなるか?
 

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写真を横並びにして比較すると、2本指では中指が辛うじてレバーの真ん中辺りに掛かっているが、3本指では薬指がレバーの3分の2より下に掛かっているのが分かるだろう。テコの原理からいって支点より離れた位置を握る方が大きな力を発揮するのが当然である。

手が大きい人・指の長い人は、2本でも十分レバーの端に指が掛かるが、我々はそうではない。

この辺りの事を、海外のロードレースの写真や動画などを見て、プロがやっているから2本指で握るのがカッコいいとか正しいとか思っちゃうと、ダメなのである。

その結果、105以上のブレーキだと軽く引いても利くけど、テクトロはバネがきつくて全然ダメなんて話になる。

でも105でもそんな握りだと、スピードコントロールで軽く引きずる程度には効くけれども、完全に停止させるにはそんな浅い握りじゃ不足だと思う。結局、自分が使ってみた結果では105でも3本の指で握り込む事が必要で、その意味ではテクトロと大した違いは感じなかった。

というのが、前回の記事の真相である。

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まあ、それでも105を評価する人は、コントロール性が良いとかいうわけだが、自分が使っていたテクトロR540に限っていえば、そう悪いものでもない。ローエンドのバイクに使われるR312は知らんけど。

 

それから、本題から外れるけど、本当にブレーキを効かせたいならブラケットポジションではなく下ハンでブレーキを握るべきだ。

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この位置なら確実にレバーの先端に指が掛かるから2本指でOKだ。

そんな事いわれなくても普通は知っているものだが、意外と下ハンを握れない人が多いようである。怖いとかいうそうだが、何の為にドロップハンドルのロードバイクに乗っているのか、はなはだ疑問である。

 

ファッションなのか?

 

怖いというが、下ハンでブレーキを握れない方が余程恐ろしい。下ハンが握れないなら一文字バーハンドルのクロスバイクか、フラットロードに乗って欲しい。

 

自分などは峠の下りはもちろん、平地でも向かい風が強いとか、ちょっと飛ばしたいと感じたらすぐに下ハンを持つから、乗車時間の3割は下ハンである。

もっとも、短足でサドルが低くて落差がないというのもあるが、せっかくロードバイクに乗っているなら積極的に下ハンを持ってほしいと思う。

 

そういえば、大事な事を忘れていた。上で下ハンなら確実にレバーの端に指が届くといったが、レバーのリーチ調整をしていない場合は届かない場合もある。

自分のロードバイクのレバーは旧型のクラリスだが、アジャストブロックというゴムのスペーサーをレバーの支点近くの隙間に挟む事でリーチ調整(=ハンドルとレバーとの間隔の調整)をする事ができる。標準で一枚スペーサーが付いているが、オプションで追加のスペーサーを買う事が出来る。このスペーサーが付いていなくて、レバーが遠いという人もいるようだ。

シマノ アジャストブロック 4°&8°(右用)
 
シマノ アジャストブロック 4°&8°(左用)
 

 

触覚のない新型のレバーではブラケットカバーのゴムの先端をめくるとリーチを調整するネジが表れるので、それを時計回りに締め込むとレバーがハンドル側に近付ける事が出来る。

それを知らなくて、下ハンではレバーが遠すぎて指が届かないから、ブレーキ掛けられなくて怖いから下ハンは持てませんという人がいるとかいないとか。

 

自分からすれば不勉強にも程があると思うのだが、そんなの誰かが教えないと分からないのが普通らしい。

例えば、地元の有名なプロショップで2年ほど前に購入したある人が、レバーのその調整ネジをつい最近まで知らなかったと呟いていて、ズッコケた事がある。やはりその人も下ハンが苦手だったそうだ。その店も説明しないとは大したことないなぁと思ったが、プロショップだから知ってて当然という感覚だったのかもしれない。

そんなんだから、この界隈、自分などは案外知ってて当然と思われることが、知られていないようだ。

だから、握力足りなくて握れないなら3本指で握れば良いという、ごくごく当たり前の事をあえていってみた次第である。

 

もっとも最近は、機材の値段の高さとメンテナンスの費用が払えるリッチマンには指一本で止まれるオイルディスクという選択もあるのだが。