スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


薔薇園にロードバイクで突入

すっかりブログ更新する熱意がなく、暇と天気と体調に相談しながら自転車転がす事しか考えていない今日この頃。

先月、5月23日の話ですけどね。

何処かのブログとかTwitterとかで綺麗な薔薇の花の写真が出回ってたので、自分も、って事で、地元の薔薇園に。

 

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園の中までロードバイクで突入しちゃったが、車椅子の人もいたし、薔薇の世話をしているお姉さんにも何も言われなかったので……

平日で一人だけだから大目にみてもらえたのかな?

 

以下、あまりやる気のない写真6枚。

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白い大砲携えて撮っている人もいたが、自分はそんなの無理。

機材は例によって

PENTAX K200D

Sigma 28-80mm F3.5-5.6 Macro

である。

 

ここには、また百合の花が咲いたら行くつもりだが、その時は人出も多いだろうし、ロードバイクの乗り入れは無理でしょ。

大体、駐輪場も無いし、どこに括り付けて置くんだという話。

 

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ロードバイクのハンドルを日東B105に交換

去年の3月頃からずっと変えたいと思っていたロードバイクのハンドルをようやく交換した。

 

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この記事で最後の方に書いているが、ハンドルのグリップ位置を下げたいので、デフォで付いているアナトミックシャローという今風のドロップハンドルではなく、クラシックなシャローというタイプ(丸ハン)に替えたかったのだ。

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下手な絵で図解すると、左がアナトミックシャローで右が丸ハンになる。

丸ハンというのは、アナトミックシャローに対し屈曲部のRが大きく曲率が一定となっているからである。

またレバーの取付位置の基本が違い、アナトミックシャローの場合はハンドルの上部とレバーのブラケットを一直線に揃えて水平となる位置、丸ハンの場合はバーエンドの直線部を水平にしてレバーの先端をその高さに合わせた位置となる。

その基本に沿ってポジションを調整すると、結果的に丸ハンの方がハンドルの握り位置が下がることになるのである。

 

実際はそれほど単純ではなく、ハンドル上部の前後の長さ(リーチ)や上下の高さ(ドロップ)が違う様々な種類のハンドルがあり、適当な物を選ばないと希望のポジションが得られるとは限らない。

しかし、アジャスタブルな測定装置を持たない限り、最適な位置など分かる筈もなく、何かしら買って付けて見ない事には何も分からないという、悩ましい代物である。

 

そういう訳で、必ずしも合うとは限らないのだが、一応丸ハンの定番品として、何十年も昔から作られている日東のB105を手に入れたいと思っていた。

 

アルミのハンドルなんて安いだろうと思われているし、実際そんなに高価な物でもないが、貧乏過ぎて他にも優先するべき物があって伸び伸びとなってしまった。

最近になってヤフオクで安く落札できそうな汚いB105を見つけ、競り合う事なく入手に成功した。

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見た目は悪いが、両面テープの跡は簡単にクリーニングできるし、汗による腐食も見られたが、どうせバーテープを巻くのでノープロブレムだ。

むしろ大事なのは変形がない事で、巻き尺を当てて各部の寸法を測ってみたが、仕様表通りのサイズで大丈夫そうだ。

ちなみにB105は長く使うと変形するという噂があり、本当は新品を買うべきだが、自分は体重も軽いし、ハンドルを強く握ってダンシングする事もあまりないので、取りあえずは中古でもいいだろうという判断である。

 

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両面テープの跡を消すにはCRC 5-56を吹き付けて暫く待った後、ウェスで拭き取れば簡単に除去できる。エタノールやパーツクリーナーは揮発が早すぎてすぐ乾いてしまうが、5-56はゆっくり揮発するので糊を溶かすのに都合が良いのだ。

 

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あまり参考にならない写真だが、上の比較的光沢がある方がデフォで付いてたハンドル。下の汚いのがB105である。

パースが付いているので見え方がおかしいが、上のハンドルは上部とバーエンドの幅が同じでパイプの芯ー芯の間隔が400㎜である。

B105の方もバーエンドの芯ー芯の間隔が400㎜の物を入手したが、ハンドル上部の幅はやや狭くなっていて380㎜ほどになっているハの字形状である。

デフォのハンドルはSTIレバーを使用する前提の新しい物なのでブレーキワイヤーを這わせる為の溝がある。しかしB105は上方にワイヤーが伸びる昔のブレーキレバーの時代に発売された物なので、ワイヤーを這わせる溝はない。

別に溝がなくてもビニールテープでグルグルに巻けばワイヤーは固定可能だし、這わせたところが平たく前後に長くなるが、翼型断面のエアロハンドルに似た形になるだけなので、これも問題はない。

 

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重さを量ってみると嬉しい事に大幅な軽量化となった。これまでのハンドルが485g、B105は305gで、180gの軽量化である。

一応これまで何度かバーテープを巻き直した時にパイプの断面の厚みを見て重そうだなと感じていたので、 結構軽くなるかもと思っていたが、予想以上だった。

 

取付方法などは、ここでは詳しく書かない。出来る人は何も見なくても出来るし、できない人はできない、それだけである。

 

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てな感じで左Before、右Afterである。

Beforeはアナトミックシャローの基本位置からアレンジしていて、丸ハンライクに上部を前下がりにしてバーエンドを水平にしていた。その為ブラケットポジションの高さはAfterとあまり変わっていない。

しかし、下ハンの高さの違いは一目瞭然である。30㎜は下がっている。

また、注目して欲しいのはブレーキレバーと下ハンの握り位置との間隔である。

Beforeのレバーは握りが遠く、下ハンを持つときは予め先にレバー側に指を掛けて手前に引き寄せてからハンドルを握る必要があった。レバーの遊びを多めに取っているのでそれでも使えたが、好ましい事ではない。

Afterではそれが修正され、レバーを自然に握ることができる。

 

その他、B105はリーチが元のハンドルより長くなっているので、ステムを長くしたのと同様にハンドルが遠くなった。これによって、下ハンの落差の大きさと合わせて、前傾姿勢をより深く取れるようになった。

自分は短足でサドルとハンドルの落差を取れないが、それぞれの間隔を遠くすることで前傾が深くなる。実はこれが、今回のハンドル交換の最大目的である。

 

実際に走ってみた感想だが、心配していたポジションの違和感はなく、すぐに馴染んだ。元々ハンドルがもっと遠い方が良いなと感じる事が多く、STIレバーの先端を握ったり、肘を直角に曲げたりしていたので、丁度いい感じになった。

前傾が深くなった事で空気抵抗が減った事が感じられ、平地でこれまでなかなか出せなかった40㎞/hが比較的楽に出せるようになった。最高速度と巡航速度共に3㎞/hは速くなったように感じる。

元から40㎞/hなど普通に出るロードバイクからみればレベルの低い話だが、ようやくロードバイクらしい走りができるようになった気がする。

 

福井県内天皇陛下御在位三十年記念ダムカード収集ライド

先月の話になるが、前天皇陛下、現上皇様の御在位三十年を記念したダムカードを収集する為、配布対象となった福井県内の3ヵ所のダムまでロードバイクでライドした。

配布対象は国土交通省及び独立行政法人水資源機構の管理ダム・建設中ダムで、配布期間のリミットは今月末(2019年5月)までである。

www.mlit.go.jp

 

福井県内で対象となったのは

  • 真名川ダム
  • 足羽川ダム(建設中)
  • 九頭竜ダム

である。

この3ヵ所のうち、真名川ダムは昨年ロードバイクで一度訪れていて、足羽川ダムについては3ヵ所の中で自宅から最も近く、ロードバイクで行くのは一応問題ないと考えていた。

しかし、九頭竜ダムについては、詳しく調べていなかったが、約100㎞丁度である真名川ダムよりも遥かに遠く斜度もキツい事が確実だった。

 

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タイヤやスプロケを以前より軽い物に交換したのも、九頭竜ダムを攻略するための対策である。

 

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結果、無事3ヵ所ともライドに成功し、天皇陛下御在位三十年記念ダムカードをゲットした。

 

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真名川ダム、足羽川ダムについては、この場ではTwitterへのリンクを貼り付けるにとどめる。

 

 

問題は九頭竜ダムである。

福井幸橋ー九頭龍ダム往復 - ルートラボ - LatLongLab

足羽川ダムのツイートで130㎞といっているが、詳しく検討したところ135㎞が正確な距離だった。この場所は、クルマやエンジン付きのバイクで何度も行っているので道を迷う事はないが(といいつつ、道の駅九頭竜を出た後ミスコースをしたのは内緒w)、とにかく自分のロードバイクで過去最長の距離と坂道が問題だった。

途中までは真名川ダムと同じ大野市中心市街を経由するが、そこからの距離が真名川ダムは15㎞しかないのに、その倍以上の33㎞あるのだ。また真名川ダムは最後の4㎞ほどがきつめの坂道だが、九頭竜ダムは大野市街を出て5㎞を過ぎるとずっと急坂を含む28㎞の山道になってしまう。

 

どうにも走り切る自信がないのだが、一度予行練習で途中の勝原まで行ってみる事にした。

勝原までは大野市街から10㎞ほど、問題の山道に入ってから5㎞ほどしかないが、これで音を上げるようでは話にならない。当日は往きが相当向かい風で苦労したが、平均23㎞/hとまあまあのペースで、一応自信となった。

 

しかし、このライドで以前から気になっていた問題点が確定的となった。それは足裏、特に母指球の位置が痛くなってライドの後半になると全くペダルを踏み込めなくなる問題である。

普通の人は膝が痛いとか、太ももとかふくらはぎが痛いというものだが、自分の場合はそういった筋肉の疲れはまだまだ余裕があるのだが、とにかく足裏の爪先に近い所が痺れるように痛くなって、最後には地面に足を突くのも辛いほどになってしまうのである。距離的には50㎞も走れば症状が出始める。

去年の秋以降違和感を感じていて、最初は単に足先が冷えて痺れていると思っていたが、今年だんだん暖かくなり冬用の厚めの靴下を使用しても症状が出る為怪しいと思い始めた。

約100㎞の真名川ダムは何とかそれでも走ったが、九頭竜ダムでは下手をすると帰りに大野市街でギブアップしてしまい、最悪JR越前大野駅にロードバイクを置いて鉄道で帰宅する羽目になるかもしれない。輪行バッグを持っていれば鉄路で帰るのもアリだが、自分はまだ輪行バッグを買ってないし、ただでさえ重い安物バイクなので荷物を増やすのも嫌である。※非常用にいつかは買わないとダメかなとは思っているが。

 

それで長距離走ると足裏の母指球が痛む理由をググって調べてみた。

中敷きを変えるのが良いとか、そもそも自分の履いているSPDシューズとSPDペダルでは踏み面の面積が狭いから、面積が大きいSPD-SLシューズじゃないとダメだとか、コストのかかる話も多かったが、クリート位置を変える事で良くなったという情報を見つけた。

そういえば、自分はペダルというのは母指球に力を込めて踏むものだという思い込みがあったので、クリート位置を母指球の真下になるよう最前部に固定していた。しかしそれでは、母指球に力が掛かって痛くなるのは、当然と思われた。

 

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ググった情報では、クリート位置が足先に近い方ではケイデンス優先になり、後ろ側にずらすとトルク優先で、回しにくくなるが力は出しやすくなるという。最近はケイデンスを意識していたので抵抗を感じたが、母指球が痛まなくなるという事も書かれており、とにかく調整だけならタダなので、やってみる事にした。

 

様子見で3mmだけクリートを後ろにずらし、取り合えずローラー台で回してみる。なるほど少し回しにくくなる感覚はあるが、全然回せないほどではない。それより、足先が意識しないでも自然に下を向くのが気に入った。以前の位置だと、意識して足先を下に向けないと、踵が下がって良くないペダリングの形になりがちだった。

ローラー台では母指球が痛む症状が緩和されるかまでは分からないが、踵が下がるアンクリングという良くないペダリングを防止する効果があるのは意外な発見で、これは実走でも大きな効果がありそうな感触を得た。

 

てな感じで、一度実走で程々の距離を走ってクリート位置の変更を試してみるべきだったが、2日後の4月28日に別の家族が早朝出発のマラソン大会に出る為、介護の必要な親の一方を2泊3日のお泊りサービスに預けるというので、いつもはデイサービスで夕方4時に自分が出迎えて世話をする必要から解放された。残りもう一方の親の世話もしなくてはいけないが、若干の時間的余裕がある。

こんなチャンスはなかなか巡って来ないので、その日を九頭竜ダムアタック決行とした。

 

自分は普段9時頃起床するが、その日はやや早目の8時半起床。10時出発を目標とするが、下腹部を圧迫する物を数回に分けてひねり出すため、遅れて10時半の出発となってしまった。いつもの事だが、下腹部を膨らませたままだと、小の方が近くなるばかりでなく暴発のリスクもあるので仕方がない。

まあ、140㎞弱の距離を平均20㎞/hの計算で7時間なので、夕方5時半には戻れる筈だから大丈夫だ。いつもの通り4時戻りでは無理になってしまうのだが。

というわけで、目的はダムカードゲットのみで、ただひたすら時間に間に合わせるように漕ぐだけのライドである。

風景や観光を楽しむ為にサイクリングをしている人達には、おそらく理解の出来ない行為であるが、余計な事を考えず無心でロードバイクを走らせる事も案外ストレス解消になり、自分は楽しい。

自転車に限らず、これまでクルマやエンジン付きのバイクの時も、自分は旅費に余裕がなくただ走る事だけになりがちだが、走ることが純粋に面白い。

そういうのが理解されず、自動運転はよ!などと叫ばれるのは悲しい事だが、リスクの大きさを考えれば、その流れは止められそうにもない。そうなる前にその自由を少しでも楽しみたいところだ。

 

行程の殆どは国道158号(一部旧道や並行道を使用する)である。福井市中心市街の自宅からほぼ中間地点の越前大野城までノンストップだ。33.5㎞を1時間23分。平均速度24㎞/hほどだが、後の半分は厳しい登りとなるので、もっと速くても良いくらいだ。とはいえここまでも緩いとはいえずっと登りで、大野盆地直前には計石という5~7%程度のやや厳しい坂もある。

ここでトイレに入り携帯食のカロリーバランスの1本を頬張る。いつもはこのカロリーメイトもどきを2本携帯だが、今日はロングなので4本持参した。

ヘテパシフィック カロリーバランス メープル 4本×10箱

ヘテパシフィック カロリーバランス メープル 4本×10箱

 

僅か5分の休憩で先を急ぐ。

大野盆地を6㎞ほど平坦に進むと、いよいよ厳しい登り区間に突入する。49.2㎞地点の仏原ダム付近で3分間小休止。出発から2時間18分。先ほどの休憩から49分。この間の平均速度は19㎞/hのペースに落ちる。平均20㎞/hを割ってしまったが、急坂にしては健闘しているといえるだろう。いつもならこの辺りで母指球が痛くなってくる距離だが、クリート位置の変更が効いたのかまだ平気である。

残りの距離は20㎞弱。余裕を見て1時間半ほどだろうか?往きは4時間でも帰りは下りになるから3時間で行けるだろう。一応計画通り7時間で戻れそうだ。

仏原からはやや緩斜面となり62.5㎞地点の道の駅九頭竜に出発から2時間58分で到着。午後1時半頃である。仏原から13.3㎞、この間37分で平均速度21.5㎞/hとなる。

道の駅九頭竜はGW中とあって賑わっている。名物のティラノサウルスの模型の写真を撮るがあまりうまく撮れなかった。携帯食のカロリーバランスを1本ここで補給。残り2本となる。周りの観光客はうどんや串焼きなどを食べているが、自分はゆっくりくつろぐ暇はない。やはり6分ほどで再出発である。

あと5.5㎞だが、九頭竜ダムは堤高128mの巨大ダムだけあってその高さを登っていかなければいけない。最後は5~10%程度の急坂である。国見岳などはもっと急であるが、既に60㎞以上を走ってきているので堪える坂だ。とはいえ、ここまで来たのだから後は根性で登りきるだけだ。

出発から3時間28分ついに九頭竜ダムの天端にある管理棟に到着。GW中だからか、管理棟の入り口前で職員が待機しておりダムカードを無事入手した。 

 

普通はダムに来るとあれこれ見物するものだが、なんせ疲れているのでブラブラする気にもならない。自動販売機があるのでファンタグレープの350ml缶を購入して補給する。飲み干すと直ぐに帰る事にする。

 

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少し坂を下ったところで、証拠の記念撮影。しかしこの場所は失敗である。右側の木の枝でダムの直下にある長野発電所が隠れてしまう。もう少し下に、ちゃんと撮影できる見晴台のような物があり、そこで撮影すれば良かったが、この時はダムカードはゲットしたし、後は無事家に帰り着ければどうでもいいやという気分である。

 

さて、帰り道は下るだけと甘く見ていたが、そうは問屋が卸さなかった。まず、風向きが向かい風になってしまった。往きをまあまあのペースで来れたのは、追い風だった事も大きい。

次に路面が荒れていて、下りだからといってピューっと、そうそうスピードが上げられない。単純に斜度だけなら50km/hオーバーも全然可能なところが、セーブせざるをえず最高で49㎞/hしか出なかった。

ひび割れや穴もあるが、それ以前にアスファルトの表面が滑らかでなく、路面のベースに敷いてある砂利の尖った角が表面に浮いてきていて、ザラザラなのである。

クルマのタイヤであればグリップ感抜群と思われるが、極細のロードバイクのタイヤとしてはパンクしかねないほどだ。前にコンチネンタル ウルトラスポーツの記事を書いたときに、北陸の路面には固めのコンチネンタルが合っているというコメントを頂いたが、確かにこういう路面ではコンチネンタルの固めのコンパウンドでないと耐えられないだろう。

もし、あやまって落車でもしようなら、肉がおろし金で擦り下ろされされるようにミンチになってしまいそうだ。

そんな感じで思ったほどペースは上がらず、JR越前大野駅まで1時間25分ほどかかり、急坂の下りなのにその間の平均速度は23㎞/hでしかない。

JR越前大野駅までで出発から丁度100㎞ほどとなる。まだ自宅に帰り着いていないが、これまで最長だった真名川ダム往復と同じ距離というわけだ。この時点で疲労困憊で、ここの駐輪場に一時ロードバイクを預けて、鉄道で帰宅したい気分である。

とはいえ、時間はまだ午後3時半で、陽が沈むには全然余裕である。

初めての道でもないし、後は根性で帰るしかない。とにかく完走する為に10分ほど休憩する。トイレで顔を洗い、カップ自販機でリアルゴールドを買い、残り2本のカロリーバランスを補給した。800ml入りのボトルの水も空になったので、駅に設置されている水くみ場で美味しい大野の湧き水を補充する。

永遠に休んでいたい気分だが、長く休んでも身体が冷えてしまい逆効果だ。いやいやながら再出発。先ずは大野盆地を脱出して美山町に行かなければならない。往きは交通量を嫌って計石の旧道を使用したが、ここは復路も往きと同様の急坂だ。交通量が多くなり長大トンネルとなるが、帰りは斜度が緩くなる新道(往きは新道も急坂である)を使った。

美山町に入ると福井まではほぼ下りだが、斜度は緩く向かい風とあって、それほどペースは速くならない。それより疲労がとっくにピークに来ているので惰性でペダルを回すような感じである。上半身も疲れて姿勢を維持するのが辛く、体重が腕に乗っかってきて掌や肩が痛い。ハンドルを持ち替えるが、上ハンにしたところで基本前傾姿勢なので楽にはならない。バーエンドを持つと楽になるのに気付いたが、ブレーキを握れない位置なのでずっと持っている訳にもいかない。

とにかく、早く福井に着いてくれと心に念じながら、なんとか1時間30分あまりを耐え抜いてようやく帰宅した。結局最後のパートも平均速度は23㎞/hほどだった。

 

てな感じで、他人から見たら何が楽しいのか分からないほどのマゾライドであるが、この趣味をやっていると135㎞など序の口で、毎週末山岳路を150㎞とか、丸一日走り詰めで400㎞とか頭のおかしい人だらけなので恐ろしい。

自分もしばらくは、100㎞以上はもういいやと思いながらも、2,3ヶ月もすれば今度は150㎞とか思い始めるに決まっているから、どうしようもない。

 

いい歳だったら、くれぐれもこんな危険な漫画は絶対に読まないよう忠告する。

 

弱虫ペダル 1 (少年チャンピオン・コミックス)

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福井のツツジの名所『西山公園』へロードバイクでお出かけ

先日の土曜日、福井のツツジの名所で知られる鯖江市の西山公園へ、一眼レフカメラを担いでロードバイクで出かけた。

クルマで行くときは福井市内から県道229号線(旧国道8号線、通称フェニックス通り)を南下して25分ほどだが、自転車で行くには交通量が多く、その上途中路側帯が殆どない狭い場所もある為、今回は並行する裏道を走ってみた。

小さい地図では殆ど同じルートに見えるが、結果的には大正解だった。大きく迂回して距離が長くなることもなく細い道ながら交通量が圧倒的に少ない。あまり車に抜かれるストレスを感じずに済んだ。

 

GW中ほどではないと思うが、週末というだけあって沢山の人出。しかし、駐輪場のようなものはなく、そこらに停めておくと安物とはいえ一般人の目からは十分高価に見えるロードバイクなので、徒歩で押しながら一緒に園内を回る事とした。

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しかし、残念ながら開花のピークはとっくに過ぎていて、小ぶりのクルメツツジは完全終了、遠目には綺麗に見えるヒラドツツジも、近付くと萎れた花が多い。

アップで綺麗に写せるツツジを探して、文字通り小山になっている西山公園の上までロードバイクを押しながら坂道を上がってみたが、あまりめぼしい写真は撮れなかった。

一応マシな写真が以下4点。バリエーションの少ない写真になってしまった。 

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IMGP0765

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以上撮影機材は例によって

PENTAX K200D

Sigma 28-80mm F3.5-5.6 Macro

である。

 

これまで、あまり自転車では鯖江市の中心市街には出掛けなかったが、良い道を見つけたので今後行く機会が増えるかもしれない。

 

スプロケを坂道対策で13-26Tから11-28T(8s)に変更

前回のタイヤ交換のインプレで峠のタイムが速くなったのは別の機材の効果であると触れた。

 

snep1000.hatenablog.com

 

それは、スプロケ(後輪側の多段ギア)を13-26Tから11-28T(8s)に変更したのである。

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これまで13-26Tを使ってきたのは、自分のロードバイクに使われているコンポーネントがシマノ2300という古い物で、リアディレーラーのスペックが最大26Tという制限があったからである。

まあ、ひと昔のロードバイクではローギアが21Tという設定も珍しくなく、26Tが坂道用で良かった時代もあったので、13-26Tで十分と強がっていたのだが、実際は重いなーというのが本音だった。

また、ハイ側も11Tなんて重くて使えない、13Tの方が段数が少ない8速ではクロスレシオになって有利とかいっていたが、これもある意味強がりだった。実際は、坂の下りで思いっきり飛ばしたいときには不足を感じ、人並みの最高速を記録するには11Tがやっぱり欲しいなどと思っていた。

 

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ということで、CS-HG50-8の11-28Tを購入したのだが、問題はリアディレーラーである。

RD-2300のままでは28Tには変速出来ない筈で、対応するディレーラーに交換が必要なのだが、結論を先にいうと2300のままで使えてしまった。

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最初からアジャスターを沢山回した状態とか、エンドキャップがプラスチックとか、プロからすれば突っ込みどころが多い写真なのであまりアップにしたくないが、一応RD-2300で28Tに変速成功の証拠写真である。

※歯数が数えられないが、CS-HG50-8の12-25Tや13-26Tは軽量化の丸穴が無いので、これは正真正銘の11-28Tの写真である。

 

結果としてディレーラーを交換せず使えてしまったが、最初はもちろん別のディレーラーに交換する予定だった。

交換するディレーラーは8速であれば、現行のクラリス、RD-R2000にするのが普通である。

シマノ RD-R2000 8S SS ERDR2000SS

シマノ RD-R2000 8S SS ERDR2000SS

 

だが、色が黒っぽいメタリックで気に入らない。一つ前の2400でもやはり濃いめのグレーで気に入らない。自分は明るいシルバーが良いのだ。

とはいえ、昨今の流行ではシルバーの自転車パーツは殆どなくなり選びようがない。妥協して一つ前の世代のティアグラRD-4600が真ん中がシルバーのポリッシュで両端が2400と同じグレーのカラーリングである。

古いRD-4500だと全体がシルバーなのだが、今度は28Tに対応しない。

ティアグラは10速用である。8速なのに10速のディレーラーが使えるのか?

これは、実は互換性があって使えてしまうのである。逆にクラリスを10速で使う事も可能だ。段数のコントロールはSTIレバー側が決めていて、ワイヤーの引き量に対しディレーラーの左右の移動量が8~10速用では共通なので使えてしまうのだ。

ただ、RD-4600もあまり面白くない選択である。見た目の違いだけで、同世代の2400と性能的違いがないのだ。

どうせ変えるなら性能的に上の物が良い。

上位の105、RD-5700なら性能も多少良くなり、ある程度の軽量化が狙える。5700は10速時代の105である。ただし、これも見た目はあまり好みではない。シルバーモデルもあるが、本体はシルバーでもケージ部分は黒である。古い5600なら全体がシルバーポリッシュであるが、これも28Tには対応しない。また、何れにしろ現行品ではないので中古になるが、5700のシルバーは玉数が少なく高価である。

 

どうも決め手に欠けるなと思っていたところ、11速用のRD-5800やRD-R8000が8速用のスプロケに使えたという情報が入ってきた。

本来11速用は、8速用とはワイヤーの引き量が違い互換性がないというのが定説である。※10速用でも現行のRD-4700は11速と共通のワイヤー引き量を採用していて、旧10速や8速とは互換性がない。

しかしながら、実際に使えてしまったという話で、これは面白い。

何故なら、何れコンポを変えるなら最高の11速にしたいというのが本音で、10速の105を高い値段で買っても無駄になってしまう。11速の105が使えるのであれば、コンポ全体をグレードアップした時に無駄にならない。

 

という事で11速の105、RD-5800のシルバーを安く入手した。

 

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左2300が273.9g、右5800が226.7gである。その差47.2g、これは決して小さくない差である。これまで何度も云っているが、自分のロードバイクは安物なので相当な重量級で、少しずつでも軽量化したいのである。

 

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だが、結局このRD-5800はやはり使えなかったorz

相場より相当安く入手したのだが、程度が悪くケージは傷だらけ、プーリーも摩耗が酷く、その所為かいくら調整しても1段目と2段目が上手く変速せず飛び越えて3段目に飛んでしまう。3段目から2段目もダメで1段目に飛んでしまうのだ。

新品か新品同様であれば、噂通り機能したのかもしれないが、定説通りの結果となってしまった。

 

てなわけで最初の話に戻るが、ダメもとで元のRD-2300で試してみたら使えたという訳である。

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ただし、スペック外であるのは間違いなく、何もしないで上手くいくとは限らない。

自分の場合は、上の写真の赤丸内のBテンションボルトという調整ネジを最初一杯に締め込んでから、様子を見ながら徐々に緩めた。

Bテンションボルトは上側のプーリーとスプロケとの間隔を調整するネジで、いっぱいに締めるとプーリーが下がって間隔が広がるので、スプロケの大きさが多少スペックより大きくても対応できるだろうと、考えたのである。

ただし、プーリーとスプロケの間隔を広げすぎると変速レスポンスが悪くなるといわれていて、ある程度ネジを戻して適当な間隔に調整する必要がある。

 

自分的にはこれが効いたと思っているが、同じ2300でも28Tは使えなかったという人がいるのも、やはり現実である。

だから、自分が出来たからといって、必ず出来ると保証する物ではない。

 

自分も5800が使えなかったが、あくまで自己責任で、使えたといっている人を責めるわけにはいかない。

 

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そんな感じでディレーラーの軽量化は叶わなかったが、スプロケの方は左11-28Tが254.0g、右13-26Tは332.3gである。直径が大きくなっているに関らず11-28Tの方が78.3gも軽い。

これは同じ型番のシリーズであるが、11-28Tの方は基本設計が改められていて、歯のそれぞれに穴が開けられるなどの軽量化策が取られているからである。

ディレーラーも軽くなっていれば100g以上の軽量化になったが、これでもまあまあといえよう。

 

スプロケを11-28Tに交換してから今日まで750㎞以上を走っているが、変速には何の問題もなく使えている。登りのタイムは明らかに向上した。下りも足を回してもスカスカで駆動力になっていない場合がなくなり50㎞/h台後半を記録するようになった。あまり出すと危険だから、出せる場所は限られてしまうが気持ちが良い。

今日では最初から11-28Tのスプロケである場合も多いので、あまり参考にならないかもしれないが、古いロードバイクで小さいスプロケの場合は試してみる価値はあると思う。