スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


ロードバイクのタイヤ脱着とリムテープ交換

先日、山道でパンクしてしまった。今のロードバイクで何度もパンクしているが、いずれも原因は異物を踏んだ為ではなく、チューブの内側の方に穴が開いていた。

 

タイヤが大きな段差に乗り上げたときにリム打ちとなって穴が開いたという覚えもあるが、それにしても回数が多い。

中古車でもあり、それなりの年数を経ているために、リムテープの劣化が原因である疑いが濃い。

 

とにかく、パンクしたタイヤを外して修理だ。インスタントパッチを当てていたが、結局家に帰り着くと空気圧はゼロで、何㎞もその状態で走っていたような気がする。丈夫さだけは一級品の安物タイヤ*1のおかげで何とか帰れたようなものだ。

 

タイヤの脱着方法など今更ではあるが、他所のサイトの説明では分かりにくいところもあるので丁寧に記す。

 

今回はリヤタイヤをパンクしているので、リヤホイールを外す。リヤホイールを外すには前後のディレーラーを操作してギアをインナートップにする。

チェーンがたるむので外しやすくなるのだ。

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出先ではスタンドを持っていないので、車体を逆さに置いて、ハンドルとサドルで車体を支えて作業する。

しかし、自分のロードバイクはステムが水平より前下がりになっているので、そのまま逆さに置いたのではコラムのトップキャップが地面に当たってしまう。

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そこで、サドルをいっぱいまで引き上げる。

ステムが普通の人も、念の為にそうした方が、ハンドルの上に付けたアクセサリー類を外さずに作業できる場合もあるので良いだろう。

 

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これでぎりぎりトップキャップやサイコン、ヘッドライトに当たっていない。

 

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今回はリムテープの交換もあるので、結局前後ともホイールを外す。

 

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 空気注入バルブの反対側のリムに、先ず1本タイヤレバーを挿す。

 

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1本目のタイヤレバーのやや隣に2本目のタイヤレバーを挿す。間隔は15㎝などと書いてあるサイトもあるが、自分の場合はすぐ隣のスポークの位置でないと挿し込みにくい。タイヤの固さやタイヤレバーの形状によって挿せる位置は変わってくると思われる。

 

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3本レバーがある場合は、先に挿した2本目の右隣にそのまま3本目を挿せば良いが、2本しかない場合は、2本目のレバーを挿したタイヤの縁が戻らないように上から押さえつつレバーを抜き、またやや離れた右隣にレバーを挿してビードを起こす。

 

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上記の作業を繰り返して、この程度までビード(=タイヤの縁の引っ掛かり部分)がリムから外れたら……

f:id:mfigure:20180716130837j:plainあとはレバーを斜めに突っ込んで滑らせながら一気にタイヤを外していく。

 

タイヤを外したらリムテープの状態を確認する。

f:id:mfigure:20180716155929j:plainお分かりだろうか?

スポークを留めているニップルが挿入されている穴の位置が凹んでいる。空気を高圧で詰めるとこの穴の凹みにチューブが入り込んで、ヘルニアのように飛び出てしまい、パンクの原因になるのだ。

きくところによると、リムテープの寿命は1年程度しかないらしい。当然交換するしかない。

 

交換するリムテープはサイズが色々あって、700Cは当然であるが、幅が迷うところだ。ロードバイクの通常のホイールは内側の幅が15Cで、その場合16㎜幅のリムテープが標準的*2である。しかし、迷った末以下の18㎜幅のリムテープを購入した。

SCHWALBE(シュワルベ) ハイプレッシャーリムテープ(2本入) 700C用 18mm幅 FB18-622【正規品】

SCHWALBE(シュワルベ) ハイプレッシャーリムテープ(2本入) 700C用 18mm幅 FB18-622【正規品】

 

こちらのテープは16㎜幅もあるのだが、滑りやすい素材である為、左右にズレてニップルの穴が露出してしまう場合があるとの事。

レビューを見ると、普通のロードバイクのホイールで皆使用しており、リムの幅いっぱいにピッタリ密着する感じで、広めの幅でも装着可能で、却って動かずズレないという事らしい。

おかしなレビューが多く信頼性が低下しているAmazonだが、一応信用して18㎜幅を選んだ。

 

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リムテープの幅を比較してみると、やはり元のテープより購入したテープの方が2㎜程幅が広い。

基本は元のテープと同じ幅のテープに交換する事だが、果たして大丈夫か?

 

ちなみに重さも量ってみた。

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元のテープが15.9g、新しい方は27.0gである。ホイール外周部の重さは走行性能に大きい影響があるので軽い方が良いのだが、幅も広いし厚みもあるので、仕方ない。 

 

新しいリムテープの装着。

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リムテープの穴をバルブを通す穴に合わせ、5mmのヘキサゴンレンチやドライバーなどを突っ込んで、位置がズレないようにする。 あとは左右に引っ張ってリムにはめていく。

季節が夏で、テープも伸びが良い材質なので、簡単に装着できた。

 

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心配したテープ幅も、ビード位置に被ることなくホイールの幅ピッタリである。

文字の印刷してある方を必ず表に装着する。

 

 

リムテープの交換が終わったのでタイヤを装着する。 

古いチューブをパッチで修理して再利用するのは、ロードバイクの場合確実性が低いのでお勧めではない。今回も、スペアチューブが百均パッチで修理したものだったが、空気圧を通常圧まで詰め込んだら、パッチが剥がれてしまい役に立たなかった。応急措置として低圧にとどめるべきだったと後悔。

新品チューブに交換して修理する。 

   

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先ず、新品チューブに軽く空気を注入する。折りたたまれていたチューブを伸ばす目的とエア漏れの確認である。

 

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タイヤの内側にタイヤパウダーをまぶす。チューブがタイヤに貼り付いてしまうのを防止する。

専用の物もあるが、タルクで代用できる。模型用のパテに使う粉末が余っていて、それを使った。東急ハンズなどでは、造形材料のコーナーに数百グラム単位で袋入りのタルクが売られていたりする。ベビーパウダーでもタルクが主成分の物なら問題ない。

パナレーサー タイヤパウダー [タイヤ・チューブ専用設計] スポンジ付属 BTP-1

パナレーサー タイヤパウダー [タイヤ・チューブ専用設計] スポンジ付属 BTP-1

 

 

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ホイールのバルブ穴を上に持って行き、チューブのバルブを挿し込んでから、タイヤのビードの片側だけをホイールに全周はめる。

先ほどチューブに入れた空気は抜いておく。

 

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ホイールのバルブ側を、今度は下に持って行き、バルブの両側から上に向かってチューブをリムの隙間からタイヤの内側に押し込んでいく。

チューブがねじれて入らないように注意する。

 

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チューブが全周タイヤの中に納まったら、今度はタイヤの手前のビードを上の方(=バルブの反対側)からリムに手で押し込んでいく。

 

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バルブの近くまでビードがはまったら、またホイールの向きをバルブ側が上になるように位置を変える。

バルブの反対側の既にはまったタイヤ側を上からグイっと体重をかけて押しつぶして、タイヤを左右から揉み上げていくと、最後に残ったビードも手の力だけではまっていく。

タイヤレバーは使用しない。

 

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最後の最後、バルブのところだけになったら、下からバルブをタイヤ側に向かって押し上げてから、残ったビードをはめ込む。

これをやらないとチューブがリムに挟まる恐れがある。

 

説明の順番が後になってしまったが、タイヤのレタリングとバルブの位置は揃えておくと、パンクした時にタイヤに刺さった異物の位置と、チューブの穴の位置を特定しやすくなるので、都合が良い。

 

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タイヤには一気に空気を入れず、初めは30PSI程度の低圧で一旦止め、また空気を抜く。

 

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念の為、タイヤのサイドを指で押しつぶし、リムの隙間にチューブが挟まっていないか、全周を確認する。

安全が確認出来たら、今度は空気を規定の圧力まで注入する。

 

あとは、ホイールを車体に取り付け、上げていたサドルを元の位置に戻して完成。サドルの位置はあらかじめマジックで印を付けてある。

 

 

以上である。お疲れさまでした。

*1:シンコー製 Deming SLIMRUNNER 700x25C とにかくゴムの厚みが凄く、重さが450g以上もある。空気圧ゼロでも外れなかったのは鉄製のビードワイヤーも効いているかもしれない。

*2:最近の25Cタイヤ用に最適化されたワイドホイールは17C。ALEXRIMSのA-Class ALXシリーズなど14Cのホイールもある。また15Cでもリムの中央の溝が深くて幅の広いリムテープが必要な場合もある。

Amazonプライムデーですけど、ほしいものリストから届きました

本日は Amazon 恒例の大型セール「プライムデー」ですが、当方は先日眼鏡を傷だらけにしてしまって、それどころじゃないという感じ。

今は以前使っていた古い眼鏡を取りあえず使ってますが、遠近両用の老眼の度が 弱くてパソコンが良く見えません。

ただの近視用なら安く済むのですが、しばらく出費を抑えて購入費用を工面しなくてはいけません。

 

そのうえ、おとといの土曜日にロードバイクで地元のヒルクライムで有名なコースに出かけたらパンクしましてひどい目に遭いました。

ちょっとめんどくさいパンクで、話せば長くなるんですが、要は今月は自転車用品の購入は打ち止めのつもりだったのですが、また出費で頭が痛いといったところ。

普通の人には何でもない程度の出費なんですが、貧乏人には辛いといった情けない話。

 

そういうわけでプライムデー、何それって感じです。

 

取りあえずパンクしたままでは困るので、Amazonで修理用の物を注文しまして、本日それの到着を待っていたわけです。

クロネコのお兄さんがやってきてキタキタって感じだったのですが、ちと様子が変。

何故か箱が2つある。

一つは届け先に「えむふぃぎゅあ」って書いてある。しかもちょっと大きい。

「えむふぃぎゅあ」ってそちら様ですねって、ハイハイ私ですよ(。-_-。)

 

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ということで、自分が注文した物は、さっさと開けちゃいましたが、何なんでしょ?

過去の経験で「ほしいものリスト」から来たのは間違いない。

 

まあ、爆弾やウンコの模型が入っている事はないだろう。

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と開封。

 

おおっ!これは「カレー職人のスパイシーチキンカレー」ではないか。

しかし、何かその上に乗っているのは何だ?

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なになに、Amazonギフト券」5,000円!とな。

 

ひぇーーーー、どこのどなたか存じませんが、これは凄い!

 

あああああっ、ありがとうございます m(_ _)m

 

これでプライムデーに参加できるかも。

 

もも、もちろん「カレー職人スパイシーチキンカレー」も嬉しいです。

これ、カレー職人のシリーズの中で一番好きなやつというか、個人的には100円以下の安売りレトルトカレーの中で一番好きなやつなので。

ところが、最近自分が買い物するドラッグストアで置かなくなっちゃって、しばらく食べてないんですよ。しかたないんで、同じシリーズのビーフカレー買ってますが、物足りないです。辛さがビーフは中辛なので。

スパイシーチキンカレーはちょっと辛いんですよね。激辛まではいかないけど。それが気に入っていたんですけど、普通の人には辛すぎて人気なかったんでしょうか?

そんなわけで、すごい有難いです。

いつもの店で買えなくなったって、いってないのに、どうして分かったんでしょうか?

テレパスかな?

 

とにかく、重ね重ね

誠にありがとうございました!

 

ロードバイクのビンディング使用1ヶ月の感想「シマノSPD」

前回の続き

自分のロードバイクに初ビンディング装着、その後1ヶ月、週平均約70㎞合計300㎞ほどの走行となる。

 

snep1000.hatenablog.com

 

装着後の初走行で、お約束というかペダルからシューズが外せず落車してしまった。 

当日も言い訳しているが、意識して外すのは簡単で、足首を外にひねってやればすぐに外れる。しかし、頭から外す意識が飛んでいると、「あっ」と思っても外れないのだ。

こけたのは路上ではなく、河川敷にある駐車場で練習していた時だ。

その後も2回、休憩所の前と河川敷のなんでもないところで、こけてしまったorz

 

信号で止まるときは「外すぞ」と準備行動に入るので、幸い路上では落車していない。 

 

使用している留め具(=クリート)はマルチモードというタイプで、足首を外側にひねる動作以外にも、力をかけて引っ張れば色々な方向に外すことが出来るという初心者向けの代物である。

購入したビンディングペダルには、付属品としてクリートが入っているが、こちらはシングルモードといって、足首を外側にひねる動作でしか外せない。

マルチモードクリートは別売り品で、自分の場合は中古で購入したシューズにそれが装着されていた。

シマノ クリートセット マルチモード ペア ナット無し SM-SH56 Y41S98100

シマノ クリートセット マルチモード ペア ナット無し SM-SH56 Y41S98100

 

色々な方向に引っ張っても外れるというのがマルチモードの売りで、それならば絶対に立ちゴケしない筈と思ったのだが、実際はそうでもなく、力任せに「えいやっ」と引っ張らないと外れなかった。もちろん、ペダルの固定バネの強度は最弱に設定してある。

 

自分の購入したペダルは、前回もいったようにPD-M520なので、バネが弱めに設定されているクリッカーシリーズのSPDペダルよりは、バネが少し固いせいかもしれない。

シマノ 両面SPDペダル CLICK'R PEDAL PD-T400 ブラック EPDT400LR

シマノ 両面SPDペダル CLICK'R PEDAL PD-T400 ブラック EPDT400LR

 

 

というわけで外す方は、意識さえ忘れなければ、そう問題でないのだが、逆にはめる方がハマんなくて未だに苦労している。

ペダルのバネの調整は先ほどもいったように最弱に設定しているし、油を付けてみたらというフォロワーの意見を参考にグリスを塗ってみたりしたが、どうにも具合が良くない。

 

通常 信号で止まるときは、右足はペダルにはめたままで、左足だけ外して信号待ちするのだが、青になっていざ発進となっても、全然はまらずダッシュが決まらない。

とはいえ、全然前に進まず交差点の真ん中で推進力を失ってしまうという事は、幸い無いので安心してほしい。

片足でも回せるのがビンディングの利点でもあるし、はまっていなくても土踏まず辺りで踏んでやればペダルは漕ぐことが可能である。

 

はまってなくても踏めるように周りの枠が必要とか、スニーカーでも使えるように裏側にはビンディングがない片面タイプのペダルを求める人もいるが、実際は両面ビンディングで枠がないペダルでも普通のスニーカーで踏めてしまう。

ただ、雨が降ったら滑るとか、踏み面の面積が狭くて長時間は踏みにくいというだけの話である。

専用のSPDシューズであれば、クリート固定用に鉄のプレートが入っているし靴底全体も固く作られているので、枠がないと力が分散せずに足裏が痛くなるというのも、嘘だと思う。

 

話が横道にそれたが、交差点内は取りあえず誤魔化して、過ぎたところでガチガチやってはめているという具合だ。

1ヶ月300㎞も走っていて、どんだけ鈍いんだよって話だが、理由は運動神経の無さとは違うところにあると、思っている。

 

というのは、そもそもペダル左右の間隔が狭すぎて、クリートの固定位置がしっくり来ないのだ。

だから、自分の感覚で本来踏みたい位置では固定出来ず、無理に内側に足をずらして位置を探るのだが、それがうまくいかない。

 

更にいうと、ペダリング自体も窮屈で、違和感を感じるのである。

 

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これは前回も貼ったシューズ裏の写真だが、クリート位置に注目してほしい。

SPDのクリートは長孔になっていて、左右の位置をずらして調整できるのだが、普通は取りあえずセンターに固定するところを、自分は最初から内側に寄せて固定した。

クリートが内側に寄るという事は、逆に足は外側にずれる「ガニ股」セッティングという訳だ。

 

こうしたのは当然理由があって、自分は「やまめ乗り」あるいは「おじぎ乗り」という乗り方を実践していて、その乗り方だと自然に足が左右に開いてくるからである。

詳しくは「自転車の教科書」という本に書いてある乗り方である。

自転車の教科書

自転車の教科書

 

タイトルは「自転車の教科書」であるが、この乗り方は賛否両論であり、従来のオーソドックスな乗り方とは違い、いわば異端である。

その為、従来の乗り方に合わせた標準的セッティングでは体が合わないのである。

 

そんなの止めて、普通に乗れよという話であるが、もちろん自分はその効果を認めていて、フラットペダルで回していた時に平地の巡航速度が28㎞/h程度だったのが、いきなり33km/hほどになったのだから認めない訳にはいかないだろう。

 

やまめ乗りの詳しい話は別の機会に譲るが、とにかく普通にビンディングペダルを取り付けたのではクリート固定位置の左右の間隔が狭すぎて踏みにくいのである。

 

更にいうと、踏みにくいだけでなく、やまめ乗りはいわゆる引き足を使ったペダリングを否定しているので、引き足効果によるペダリングパワーの向上も全く実感できない。

 

試しに意識して引き足を使ってみたが、ただ膝が痛くなっただけだった。

フラットペダルの時には、皆が言う膝が痛くなるという感覚が分からなかったのだが、なるほどという訳である。引き足を使うから膝が痛くなるのである。 

 

それじゃあ、何の為にビンディングにしたんだ?

という話になってしまうのだが、はっきり言って性能アップになっているかどうかは現時点では不明というのが実情である。

 

強いて言えば、脱初心者の通過儀礼、見栄といったところか。

 

 

などと、ここまで何のメリットもないような事をいってしまったが、一応メリットらしきものもある。

下りなどで、自分の実力以上にペダルを高速回転させたときに、ペダルを踏み外して最悪落車に至る危険が避けられる事。

 

そして、ペダルを左右同時に引き上げて、車体を浮かせる事が容易になった事である。

 

いつもの練習コースの途中に、道を横切るグレーチングがある場所がある。

goo.gl

上記ストリートビューのトンネルの出口のようなところで、道を横切る線がそれだ。

ここは高速道路の高架下で、下って上るアンダーパスになっている。それで、水が溜まらないように排水溝があるのだ。

 

下って上るので、勢いをつけて、上りでなるべくスピードダウンしないように走りたいのだが、大きな段差があって、そのままスピードを殺さずに通過すると激しいショックを受けてしまう。

衝撃が大きすぎて、ボトルケージからボトルが飛んで行ったり、タイヤがリム打ちでパンクしたこともある、個人的な難所だ。

 

安全に通過するには10㎞/h程度の低速で行けばいいが、それでは上りが大変なのだ。

そこで、以前は通過の際、タイミングを合わせてハンドルを引き上げ、なおかつ体重を上に抜くようなアクションをとっていたが、失敗してしまい、車体に衝撃を与えてしまう事が多々あった。

 

それが、ビンディングにしてから車体をタイミングよく浮かせることができるようになって、スピードダウンの必要が無くなった。

 

本当はマルチモードクリートの場合は、ジャンプさせると外れる可能性があるので、シングルモードを使って下さいと、説明書に注意書きがあるのだが、軽く体重を抜いて浮かせる程度なら問題なしである。

 

交通量の多い車道で、突然現れた路面の凹凸を、横に車が来ていてやむを得ず乗り越えなければならない場合でも、ペダルを同時に上に引き上げて体重を抜いた状態にすれば、落車という最悪の結果を避けて安全に通過することができるだろう。

 

上級者はフラットペダルでもジャンプできるそうだが、凡人にはなかなか真似できないので、これは安全上大きなメリットだと思う。

 

 

以上、ビンディングにして約1ヶ月の初心者ローディーの感想である。

良く言われる引き足効果で30%パワーアップ云々の話も、そういう乗り方をすれば効果あるのだろうけど、それには引き足を使う為に筋肉をそれ用に育てる必要があるし、それで筋トレだとか練習だとか積んだ結果である。

やまめ乗り(もどき)をやっているとはいえ、そういう乗り方も否定はしないが、即効性があるように宣伝したり、初心者にいきなりビンディングを付けて当然のように勧める店は違うんじゃないかと思うところだ。

ロードバイクのビンディングシューズとペダルを購入した「シマノSPD」

久しぶりのロードバイク記事。

約一月前にヤフオクでビンディングシューズを手に入れ、6月9日に初走行、ビンディングデビューした。

 

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ビンディングとは、足裏に特殊な留め具が付いているシューズで、専用のペダルと合わせる事によって、自転車のクランクと足を一体化する仕組みである。これによって、通常左右交互に踏む事でしか回せないクランクを、片足でも回せる事になり、足のパワーを無駄なく利用できるといわれている。

その為上級者のロードバイク乗りは、ほぼ全員がビンディングシューズを履いていて、脱初心者的アイテムでもある。

 

しかし、ビンディングシューズは一万円前後と、普段3,4千円の安物スニーカーを履いている自分にとっては高価な代物であり、もっと先送りするつもりだった。

とはいえ、興味がないわけでなく、機会があれば是非とも試したいと思っていたのだが、そこにはある障害があった。

 

それは、自分の場合は足のサイズが特殊で、男子ながら23.5㎝程しかなく、いつか買うにしても、合うシューズがあるのか?どのサイズで買えば合うのか不安だった。何しろ、Amazonなどを見ても、男物でそのサイズはない。レディースの場合は細身に作られている場合もあるようなので、いきなり買って合うとは思えない。また、自転車用品の実店舗に行っても、田舎だからか23.5㎝前後の在庫はなく試着は出来なかった。

 

そのため、安い中古で良いので、取りあえずお試しで履けそうなサイズのシューズを入手してみる事にしたのだった。

 

入手したビンディングシューズはシマノのSH-M088LEというもので、シマノで2種類あるビンディング規格のうち「SPD」と呼ばれる方のシューズである。

現行品ではなく、2012~14年頃の製品である。

SHIMANO SH-M088 - シューズ - CBN Bike Product Review

 

ビンディングの規格は、シマノ以外にも多数あるが、メジャーなのはやはり自転車部品最大手のシマノであり、一つが「SPD」、もう一方が「SPD-SL」というものである。

 

ロードバイクであれば、ロードバイク専用規格である「SPD-SL」を付ける上級者が多いのだが、自分は初心者である事と、歩きやすさを考慮して「SPD」を選んだ。

「SPD」は本来MTB向けの規格だが、初心者向けの「クリッカー」というバネが弱くて着脱しやすいシリーズがある。

 

SHIMANO(シマノ) PD-T400 [EPDT400LR] ブラック CLICK'R PEDAL 両面SPDペダル

SHIMANO(シマノ) PD-T400 [EPDT400LR] ブラック CLICK'R PEDAL 両面SPDペダル

 

 

また、留め具がシューズ底の溝に埋まっているため、普通の靴とあまり変わらず歩くことが出来る。「SPD-SL」の場合は留め具の端に僅かにゴムが付いていて、そこだけで接地する為長距離を歩くことは困難である。ロードバイクに乗りっぱなしなら良いが、有名な「しまなみ街道」の佐田岬のように、駐車場から岬の先端まで長距離歩かなければならない場合も多々あるわけで、レース志向のないホビーライダーとしては「SPD」の方が都合が良い。

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1500円という格安で落札したため、サイズ確認のお試しにしかならないボロ靴である事も覚悟したが、意外と程度は良く、肝心のサイズもジャストだった。その為、SPD規格のペダルも購入して使用することにした。

 

SPDペダルも値段はピンからキリまであるが、貧乏人としては現行品最安であるPD-M520を選択。初心者向けのクリッカーではないが、このペダルで始める人も多いようだ。

 

また、余計な枠が付いていなくて比較的軽量、両面装着タイプで表裏を確かめる必要がないのも気に入った。

色はシルバーと黒があるが、黒は塗装が剥がれてみっともなくなるのが確実であり、シルバーを選ぶのが賢明だろう。

こちらも、一応中古品をあたったが、美品で安い出品がなく、新品を購入した。

 

 

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シューズは比較的見た目きれいであるものの、中古は中古である。水虫になっては嫌なので、消毒スプレーとファブリーズで処置する。

臭いは、いわゆる足の臭いはなかったものの、実は開封した時から、箱も含めてタバコ臭(?)があって参った。

出品者は子供が使用していた物といっていたが、とんだ誤算である。

ファブリーズだけでなく、イオン空気清浄機能のあるエアコンの風に3日ほど当てる事でマシになった。

そんなリスクもあるから、普通の人は中古靴には手を出さないのだろう。形に変な癖が付いている場合もあるし。格安といったが、競合もなく落札できたのはそういう理由もある。

だから、今回は実用に回しているが、中古のシューズはあくまでお試しであって、最初から実用品として狙うのは自分もお勧めしない。

中古でも、一回履いたきりで、サイズが合わずに出品したと思われる新品同様の品もあるが、そちらは人気が出てライバルが現れたり、強気の価格だったりするところが難しい。

 

重さが気になったので、取りあえず量ってみる。

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シューズ片足344g

 

比較に今まで履いていたダンロップ(笑)のスニーカー

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192g

何と、片足150g以上も重い。

中古の格安でサイズ的に履けそうな物を狙っているので、重さ云々選べるわけもないが、何とも残念である。

これが、ロード専用の「SPD-SL」用シューズであれば200g程度の軽量なシューズもあるのだろうが、MTB用でごついソールパターンの「SPD」シューズだと重くなってしまう。

上で書いたように、理由があるので「SPD-SL」にするわけにはいかないが、「SPD」でも街歩き風の「クリッカーシューズ」を選んだ方が軽くて良いのかもしれない。

 

ペダルの方も量ってみる。

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PD-M520は188g

iこれまで付けていたフラットペダル wellgo LU-933 が154g

こっちも34g重いが、体感できるほどの差はない。

フラットペダルは一部プラスチックの安物だから、全金属性の高級品だともっと重い場合もあるだろう。安物ペダルだが、自分でベアリングの調整をしてクルクル軽く回るので、これはこれで気に入っていた。

重量ばかりでなく、手で試しにペダルを回してみると、ゴリゴリしてはいないが回転は重い。乗り続ければ軽くなると思われるが、これも心配である。

専用工具がないとペアリングの調整が出来ないのだが、場合によってはそれが必要になるかも。

 

 

最後にビンディングペダルを取り付けたクランクの写真。

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ビンディングシューズ裏の小さな金具を固定する部分だけで、周りに余計な枠が付いていないので非常にコンパクトである。

余計な枠ではない、必要な枠だという意見もあるだろうが、自分としては余計という認識である。それについて語るのは別の機会に譲りたい。

 

実際に乗って走った感想は、また後日。

見頃を迎えた福井市足羽山のアジサイ

昨年に比べると、大雪の所為か少々迫力に欠けるような気もするけれど、そろそろ足羽山のアジサイも見頃になったようだ。

 

snep1000.hatenablog.com

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以下10枚の写真。

IMGP3135

IMGP3139

IMGP3141

IMGP3143

IMGP3159

IMGP3169

IMGP3171

IMGP3191

IMGP3197

IMGP3130

 

カメラとレンズは例によって 

PENTAX K-30

smc PENTAX-DA L 50-200mm F4-5.6 ED WR

である。

 

撮影の途中、自分が崖の下にあるアジサイなどを狙っていたら、見物に来ていた人から「あちらの方にいっぱい咲いてますよ」などと声を掛けられてしまった。

こちらは何度も通っているので、そんなことは先刻承知している。しかし、写真にするには沢山生えていれば良いというものではなくて、絵になる如何か?が決めてなのである。

そんなわけで、写真を趣味にしない人からは、ずいぶん怪しい行動に見えるかもしれないが、背伸びしたりしゃがんだり、突然振り返ったり、ガードレールの外に身を乗り出したりと、あれこれ試しながら散策しているのである。

 

フォトジェニック: いい写真を撮る技術

フォトジェニック: いい写真を撮る技術