花などをどアップで写すマクロ撮影というと、ズームレンズに付属のなんちゃってマクロ機能を思い浮かべる人が多いと思う。
前回の紫陽花撮影でもズームレンズに付属のマクロ機能を何回か使用した。
とはいえ、なんちゃってマクロでしかなく、アップといっても一つの紫陽花が画面に大きく入る程度である。
前回の記事をアップ後、以下のブログを見て自分も本格的なマクロ撮影をしたくなった。
こちらは、カメラ自体も高価なPENTAXの最高機種K-1だが、なんといってもマクロ撮影専用のお高いレンズを使用している為、虫眼鏡で拡大したような、本当のどアップ写真となっている。
例によって貧乏趣味であるため、本格的なマクロレンズとまでは行かないが、それに近い雰囲気を手軽に味わえるフィルタータイプのクローズアップレンズを使用したマクロ撮影を紹介したい。
今回使用したレンズはRICOH XR RIKENON F2/50㎜ L
そして
Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.1
Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.3
である。
右側2枚のレンズフィルターの様なリングがそれである。
XR RIKENON F2/50㎜ Lのフィルター径は52㎜なので、クローズアップレンズも52㎜のサイズを使用する。
クローズアップレンズは薄い凸レンズで、これを一眼レフの交換レンズの前玉の前にレンズフィルターと同様にねじ込むことで、最短撮影距離を縮め、マクロ撮影を可能とする物である。
種類はNo.1~10まであり、番手が上がるにしたがって撮影距離も短くなる。
ただしNo.10ともなるとレンズは2群2枚の構成になって高価になり、収差(ひずみ)も出てくるので、お手軽に使える物としてはNo.3がお勧めである。
なお、このように2枚重ねで使用することも可能で、手持ちのレンズで目一杯倍率を上げるためにNo.1とNo.3の両方を使用した。
まずは比較のために、クローズアップレンズなしでの撮影。
うちで咲いている、誠にショボい紫陽花だw
RICOH XR RIKENON F2/50㎜ Lは最短撮影距離が60㎝で、これで目一杯である。
次にクローズアップレンズを使用した写真。
ショボい紫陽花もここまで大きくなれば立派である。
以下、他の花の作例。
花の蜜を吸いに群がる蟻の姿も、何とか捉える事が可能だ。
2枚重ねではあるが、元々のレンズがシャープな写りで定評のあるレンズなので、描写もさほど甘くはないし、ボケ味も綺麗である。
もっとも性能は、本物のマクロレンズと比べるべく物ではないが、No.1とNo.3両方合わせても2千円ちょっとの価格で、コストパフォーマンスは高い。
また、軽量な単焦点レンズと組み合わせると、専用マクロレンズやズームレンズのオマケと比べて、圧倒的に軽量なのも、良い点だ。
性能が良い単焦点レンズを持っているなら、手軽にマクロ撮影が楽しめるので非常にお勧めである。
Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.3 52mm 近接撮影用 352731
- 出版社/メーカー: ケンコー
- 発売日: 2002/02/23
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Kenko レンズフィルター MC クローズアップレンズ No.1 52mm 近接撮影用 352717
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