世間的に大流行のAmazon CYBER MONDAY(サイバーマンデー)。
12月12日までのプライム会員限定特選セールで、後1日あまり。最後、最後のチャンスでとっておきの情報。
タイトルの2万円台ASUSノートPC
ASUS ノートブック ( WIN10 Home 64Bit / インテル Celeron N3050 / 11.6インチワイド / 2G / 500G)
は条件付きで買いだと考える。
ASUS ノートブック (WIN10 Home 64Bit / インテル Celeron N3050 / 11.6インチワイド / 2G / 500G / ダークブルー) R206SA-FD0001T
- 出版社/メーカー: Asustek
- 発売日: 2016/06/28
- メディア: Personal Computers
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以前、自分は3万円前後のノートPCでメモリ2GBの機種はお勧めできないと書いた。
CYBER MONDAYでセール中のこの機種はまさにメモリ2GBであり、しかも交換不能であり、本来お勧めできるような機種ではない。
だが、安い値段のノートPCにニーズがあるのは事実だし、この機種に関しては条件付きである程度使える機種に化けると考えたので、ここで紹介する。
その条件はHDDをSSDに交換することだ。
一般的に、3万円前後で重さが1kg前後の格安モバイルノートでは、メモリ2GB、記憶装置eMMC32GBであることが多い。
ところが、今回のセールで2万円台のASUS ノートブックはeMMC32GBではなく、HDD500GBを採用している。ここがねらい目なのだ。
つまり、eMMC32GBであれば記憶装置は基盤直付けで交換不能なところであるが、HDDであるので、高性能の記憶装置であるSSDに交換可能であるということだ。
現在SSDは以前に比べて買いやすい値段に落ちており、120GBであれば5千円前後で購入可能である。500GBのHDDに比べるとスペックダウンに感じる人もいるだろうが、SSDはスピードが段違いに早く、ここは記憶容量よりもスピードを取るべきなのである。大体ふつうはeMMC32GBなのである、120GBとなっても容量的には十分なのである。
だが、記憶装置はスピードアップできるにしても、メモリは2GBのままなんでしょ?
大丈夫だ。SSDはメモリの少ないPCの弱点をある程度カバーすることが可能なのだ。
何故なら、仮想メモリをメインメモリに近い速度で動作可能なSSD上に作れるからである。メモリが少ないPCは必要なメモリが足りなくなると、HDD上の仮想メモリに不足分のメモリを退避させることで機能停止を回避している。だが、HDDはメインメモリの速度よりも遥かに遅い速度でしか動作しないので、PCが仮想メモリを必要としてしまうと激しくスピードダウンしてしまうのだ。だから仮想メモリを使わずに済むようメインメモリの容量を大きくするべきと一般的に言われているのである。
ところが、仮想メモリが速度の遅いHDDではなく、メインメモリの速度に近い速度で動作するSSDであれば、どうだろう?
仮想メモリに不足分のメモリを退避しても速度低下をほとんど感じずに済むという事なのだ。
よく、メモリ2GB記憶装置eMMC32GBのノートPCのレビューで「意外に処理速度が速くてびっくりした」というレビューが散見されるが、その理由の一つが仮想メモリなのである。eMMCはSSDではないが、フラッシュメモリを利用した記憶装置という意味ではSSDの仲間であり、SSDのスピードにはかなわないがHDDよりは性能が高いのである。だから、メモリ2GBであってもeMMC上に仮想メモリを退避させるので、意外なほど早いのである*1。
だが、記憶容量が32GBしかないと120GBのSSDとは事情が違ってくる。何故ならOSやアプリケーションをインストールすると残りの容量が不足するからだ。残り容量が10GBもないという状況になると、仮想メモリに何GBもシェアすることができなくなってしまうのだ。そういうわけで、買って間もなくは「意外と速い」と喜んでいても、使い込むうちに残り容量が足りなくなってくると「遅い使えねー」という話になるのである。
だから、5千円前後の安い物でも120GBの容量があるSSDであれば、SSD上に十分な容量の仮想メモリを設定可能なので*2、メインメモリが少なくてもあまり不便を感じずに使用できるのだ。
以上お分かりだろうか?
Amazon CYBER MONDAY(サイバーマンデー)セール品の2万円台ASUSノートPC
ASUS ノートブック ( WIN10 Home 64Bit / インテル Celeron N3050 / 11.6インチワイド / 2G / 500G)は買いである。
ただし、HDDはSSDに交換するという条件付きで。
ASUS ノートブック ( WIN10 Home 64Bit / インテル Celeron N3050 / 11.6インチワイド / 2G / 500G / ホワイト ) R206SA-FD0029T
- 出版社/メーカー: Asustek
- 発売日: 2016/06/28
- メディア: Personal Computers
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SSDの同時購入をお勧めする。 2.5インチ7㎜厚のSSDがジャストフィットだ。
WD SSD 内蔵SSD 2.5インチ 120GB WD Green SATA3.0 6G / 3年保証 / WDS120G1G0A
- 出版社/メーカー: Western Digital
- 発売日: 2016/11/17
- メディア: 付属品
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*1:通常は、メモリ2GB 記憶装置eMMCのPCが意外に速いのはファイルの読み書きがHDDより速いからと説明されるが、それだけではメモリ2GBのハンデの説明としては十分でない。メモリ2GBでも速さを体感できるのは仮想メモリによる速度低下も抑えられるからである。
*2:初期のSSDではプチフリという問題があり仮想メモリは利用しない方が良いといわれていた。現在のSSDではその問題は解消されている。また、読み書きが増えて耐久性に問題があるともいわれていたが、それも問題ない事が分かっている。どちらの問題も残り容量が大きく影響するため、この点だけは気を付けた方が良い。eMMCは残り容量に余裕がないので、この意味でも全くお勧めできない。