雪吊りといえば、金沢の兼六園が有名だが、福井の雪吊りもなかなかですよ、と写真を撮りに地元の公園に出かけた。
ちなみに雪吊りを知らない人に、昔撮った参考写真を貼っておく。
ところが、到着してみると
えっ、なんですと?!
がーん。
こんな事に。雪吊りどころでなく、自分の記憶にあった公園の風景自体、全て消滅していた。
ああ、雪は降ってませんよ。今年は昨年末も含めて暖冬で、全く雪は積もっていない。金沢も同様ですよ。
工事がある事自体は知っていた。
青いユンボの向こう側の土盛のあたりに噴水があって、そのさらに奥から白い塀の辺りまで、昔県民会館という7階建ての建物があった。
そこが5年位前に取り壊され、空き地になっていた。その空き地を整備して公園を拡張するのだろう、と思っていたのだが、元々あった公園も全部ぶっ壊してしまうとは、思わなかった。
小さな改良はあったものの、子どもの頃から基本のレイアウトは不変で懐かしい公園なのだが、全て無くなってしまった。
ボーリングのやぐらの左側には、岡倉天心の像が建っていたが、跡形もない。像はどこかに保存されていて、後で戻ってくるのだろうか?
さっきとは別の一角。
左奥の大木と小型ユンボの間の辺り、その中央に福井出身の元首相、岡田啓介の像があって、その周囲の木々の雪吊りがなかなか見事だった。
岡田像も岡倉天心同様、どこかに保存されているのだろうか?
さぞ、立派な公園に生まれ変わるのであろうが、なんとも悲しい気持ちになった。