スネップ仙人が毒吐くよ

50代ひきこもりの独白記


近所の店の京風おせちが不味くて辛い

当地は福井県福井市である。

福井県は地理的には関西に近く、近畿の一部と思っている人も全国的には多いだろう。

しかし文化的には、福井県の北部嶺北地域は、かつて越前と呼ばれ、県庁所在地の福井市は江戸期には徳川家と繋がりの深い松平家の治める土地であった。

関西電力の原発が林立する南部嶺南地域は、若狭と呼ばれ古くから京都と繋がりの深い地域である。詳しくは知らないが、若狭のおせちは関西風、あるいは京風で違和感がないものと思われる。

 

問題は、福井市だ。

先にも述べたように、地理的には関西に近いが、文化的には江戸の影響が少なからず入ってきている土地である。食文化も両方の影響が見られる場所だ。

例えば雑煮だが、当実家では白味噌に丸餅、母方の実家では醤油の澄まし汁に角餅といった具合で関西風と関東風が入り乱れる。

 

元々、実家の味がどうだったのかは記憶にない。

お袋の実家は関東風の味付けだった所為か、どうか分からないが、いつしか実家のおせちは関東風の濃い目の味が定番となっていた。

お袋は決して料理上手とは言えず、普段の味噌汁は出汁など取らず、味の素のほんだしか、いの一番をしこたま投入し、卵焼きは砂糖がどっさり入った甘い物だった。

自分自身は、そんなお袋の料理を旨いと思ったことはなく、いつも不満だった。

 

それでもそんな調子だったから、大学進学で実家を離れ、首都圏で20年以上暮らす事になっても、東京の飯が不味いと感じた事は殆ど無かった。

ところが、8年ほど前に実家に戻ってくると、お袋は料理をしなくなりスーパーの惣菜を皿に盛るだけ、そして2年前には認知症と診断された。

 

その間3年ほど前から、実家の食事の実権を握ったのが、妹だ。

こやつは若い頃数年、京都で過ごし、作る料理はことごとく薄味なのだ。

お袋の作る料理もろくでもなかったが、こいつもセンスがなくただ薄いだけなのだ。

塩を減らせはヘルシーと思っているのだろうが、その分出汁を濃くしてやらないといかんのに旨みも何もないのである。

 

それで、おせちだが、3年前から 近所の京風料理屋*1に注文するようになってしまった。

妹はそこの料理がいたくお気に入りのようなのだ。

 

今年も、勿論京風料理屋のお重と、妹お手製の薄味煮締めと、薄味雑煮だった。

 

昨日は一緒に食べる事を拒否して、後でこっそり味見したのだが。

 

田作りや昆布巻きが甘くないのは許せるが、黒豆が甘くなかったり、栗きんとんの代りにただの蒸した栗って、どうよ?

地元のスーパーやデパ地下じゃ、甘いおせちが幅を利かせているっていうのにさ。

 

広瀬缶詰 栗甘露煮

広瀬缶詰 栗甘露煮

 

 

*1:地元では評価の高い人気店である