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【温水洗浄便座】貯湯式は安物買いの銭失い、瞬間式を買え

昨日の人気エントリー。

※ブログ消滅でリンク切れです

"ウォシュレットを使う人は意外と少ない!?温水洗浄便座は不衛生かも?! - 非アクティビズム。"
daisuke-tsuchiya.hatenablog.com

 

ちなみに、ウォシュレットはTOTOの商品名、一般名は「温水洗浄便座」である。

 

2回買い換えて現在のが3代目、1日5回は洗ってる温水洗浄便座のハードユーザーとして、異論があるんですよ。

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ノズルが不衛生(かもしれない)ということに目が行きがちだけど、実はタンクそのものに細菌が繁殖しているらしいのです

ウォシュレットを使う人は意外と少ない!?温水洗浄便座は不衛生かも?! - 非アクティビズム。

 引用した部分の根拠となっている、東海大学の教授先生の論文だが、対象となった温水洗浄便座の機種は貯湯式(ちょとうしき)と呼ばれる物に限られるのだ。

 

実は温水洗浄便座のお湯を作る方法には、2種類の方式があり、ひとつが調査の対象となった「貯湯式」であり、もうひとつは「瞬間式」と呼ばれる物である。

 

貯湯式の場合、読んだ字のごとく、一定量のお湯を貯め込むタンクがあり、その中でお湯を沸かす方式である。

瞬間式の場合は、水が通るパイプの周りに強力なヒーターを組み込んで、瞬間的に水を暖めてお湯に変える方式である。

 

貯湯式は、お湯が常時保温されている電気まほうびん。

瞬間式は、お湯を使う時にその都度沸かす電気ケトル。

このようにイメージすれば分かりやすいだろう。

 

貯湯式の場合、長時間の保温によってタンクに貯めたお湯から消毒用の塩素が飛んでしまい細菌が繁殖するというのは、うなずける話だ。

だが、瞬間式であれば、水を使う時にその都度暖める訳だから、その心配は全くない。

 

使うお湯が不潔で気になるというのなら、瞬間式の温水洗浄便座を買えばいいのだ。

 

瞬間式が、貯湯式に勝る点は、これだけではない。ランニングコスト、掛かる電気代が全然違うのである。

 

先ほど、貯湯式は電気まほうびん、瞬間式は電気ケトルと書いたが、電気まほうびんは常時暖めているので、電気代が掛かって不経済。だから、必要量だけ沸かす電気ケトルを使うという人もいるだろう。

それと同じで、温水洗浄便座も貯湯式はお湯の保温に無駄に電気を使ってしまい、電気代が高くなってしまうのである。

 

Amazonの人気機種(瞬間式)のページに分かりやすい比較表がある。

 

  

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年間電気代の比較で、

瞬間式のDL-RJ20・DL-RJ40が約2,240円

貯湯式のDL-EJX20・DL-EJX10が約3,810円である。

どちらの電気代が安いか一目瞭然だ。

 

また、Amazonの現在のベストセラー1位は

 東芝 温水洗浄便座 クリーンウォッシュ パステルアイボリー SCS-T160

 であるが、こちらも貯湯式である。

 こちらは、年間消費電力量:152kWh/年(215kWh/年)という表示であるが、パナソニックの比較表の注釈

※4 新電力料金目安単価:27円/kWh(税込)で計算(1円単位四捨五入)。

にしたがって計算すると、

152×27=4104(円)となる。

パナソニックと公平な比較にはならないが、目安としては倍近い差があるともいえよう。

東芝SCS-T160は値段が1万3千円台で価格が安く、それ故人気でもあるのだが、瞬間式のパナソニックDL-RJ20の価格は2万5千円台だ。価格差1万2千円であるが、電気代が年間約1900円の違いなので6~7年で元が取れる。

機能的にはリモコンが付いていたり、多彩な噴射パターンが選べるパナソニックDL-RJ20の方が圧倒的に使い勝手がいい。

そして、最初に書いたように、貯湯式はお湯の中に細菌が繁殖するリスクがある。

どちらを選ぶべきか、もはや言うまでもないだろう。

 

温水洗浄便座で値段の安い貯湯式を選ぶのは、安物買いの銭失いなのである。

 

 ちなみに、うちで使っているのは上記Panasonic DL-RJ20の一つ前の旧型、

パナソニック 温水洗浄便座 ビューティ・トワレ 瞬間式 パステルアイボリー DL-RG20-CP

である。形は全く変更が無く、機能的にもほぼ同じだ。使い勝手も良く、かなり満足している。

欲を言えば、これに買い換える前の機種に付いていた「瞬間暖房便座」機能があれば良かった。これだと、お湯だけでなく、暖房便座も常時保温でなく、使う時だけ暖房になるので、更に電気代を節約できるのだ。

現在のDL-RG20では便座の温度を低めに設定する事で、ある程度の節電は可能だが、それだと「ヒヤッ」と感じるほど冷たくはないが、「ぬくぬく」ではないので、快適性で大きく劣ってしまうのだ。

「瞬間暖房便座」が付いているパナソニックの機種では

パナソニック 温水洗浄便座 ビューティ・トワレ W瞬間式 パステルアイボリー DL-WH20-CP  

があるが、故障が多く評判が悪い。「瞬間暖房便座」付ともなると高級機種が殆どで、この値段は破格なのだが、コストダウンのしわよせで評判が悪くなってしまった。

これも安物買いの銭失いといえなくもない。

 

うちの現行機のDL-RG20に話を戻すが、これも不具合があった。1年半ほどで水漏れのトラブルがあったのだ。

www.amazon.co.jp

 こちらのレビューに書かれている症状と同じものだ。幸い、購入店独自の無料3年保証が付いていたので、無償で部品交換してもらう事ができた。

同タイプの新型DL-RJ20にも同じ弱点があるのではないかと、やや心配になるところだ。ネットは安くていいのだが、長期保証の付けられる店で買ったほうがベターかもしれない。

または、こちらの機種には3年保証が無償で付いている。 

 

個人的にはINAXの機種は、ノズルが「おしり真下洗浄」を売りにしているため、う○こがノズルに付き易く思えて気持ち悪く、特に公共トイレでは避けたいのだが、家庭用ならこれでもいいだろう。

 

とにかく、温水洗浄便座はベストセラーだからといって、安い機種に飛びつくのは禁物だ。安物買いの銭失いにならないよう、慎重に選んだ方がいい。

 

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