スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


ブログを始めてわかったこと(はてなブログでの体験記)【改変ネタ】

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改変ネタ。

 

2015年11月から、自分ははてなブログを始めた。まともな仕事を見つけられないスネップなので、ポイントサイトをやりながら毎日更新した。大してPVも集まらず、はてなブログProにすることもなかった。ホッテントリに入ってバズる事*1もしばらくなかった。

基本的に、自分は典型的な痛いブロガーだった。いいかげんで、愚かで、自発的に働こうなんて考えもしなかった。

はてなブロガーはDQN、と世の中の人たちも思っていることも実感した。はてなでブログを書いているんだと伝えると、両親や知人はがっかりした。「まだ、はてなブログを書いているの?」「私だったら、絶対にあんな所で書かない」といった遠回しな批判や、「今日はブログを書くのやめなよ(そんなの本物の仕事じゃないじゃない)!」といった彼らなりの励ましから、その事がわかった。

自分自身も心の中で同じ様に思っていた。自分はひどいブロガーだった。タイピングは遅いし、不器用だし、自分の置かれた状況に腹を立てていた。はてなブログを書くには、自分は優秀すぎると密かに思っていた。「こんな仕事、本当にくだらない! お金のために仕方なくやっているだけ」といつも自分を正当化していた。ブックマーク好きで優秀、知的な会話を楽しむスネップの自分は、こんな意味のない土方作業には向いてないと思っていた。

ブログは一向に上達しなかった。上達したくもなかった。自分にとって何の意味をない仕事を、わざわざ努力して上達する必要なんてないでしょう?

でも数週間が過ぎた頃、自分の態度は変わり始めた。

はてなブロガーの仕事は最悪でうんざりする。でも自分自身や、知人、家族がはてなブログで働くことに屈辱を感じていたのは、エントリを書くのが原因ではなかった。そうじゃなくて、それよりもっといい仕事に就けたはずだったから。

こう自問自答した。はてなブログと他の仕事は何が違うのだろう? 自分の仕事はなぜ他の仕事よりずっと哀れに思われるんだろう?

ネット企業だから? そうじゃない。もしそうだったら2ちゃんねるや(ライブドアブログの)まとめサイトで働くのだって恥ずかしいはず。

悪質企業っていわれているから? だけどワタミゼンショーも奴隷労働を批判されているでしょ。

ブログだから? でもアルファ・ブロガーの仕事には悪い印象はない。

知的な仕事じゃないから? いやいや、書評や商品レビューの仕事は問題ないでしょ。

そして自分は気が付いた。

はてなブログは、他に何もできない人にとっての仕事なんだ。初心者レベルの仕事の採用ですら、自分がはてなブログで一緒に働いてきたような人たちを雇っていない。

はてなブログでは、障害を持った人、太り過ぎの人、生まれつき魅力的とはいえないような人、日本語をあまり喋れない人、ブログ初心者の人、それに多様な人種の人たちが働いていた。彼らがはてなブログを支えており、最もPVが稼げるブロガーとして尊敬されていた。

これが2ちゃんねるだったら、大半のアクティブが自分のような人だろう。40代後半から50代前半の廃人、そこそこ知的、やせっぽちで2ちゃん語を話す。

これが、自分と自分の周りにいる人たちがはてなブログに対して持っていた偏見だった。SIerの仕事をすれば「良い」仕事に就いていることになる。きちんとした環境で育った人は、努力しても仕事ができないような人たちと、はてなブログで一緒に働いたりはしない。

もしあなたが40代後半から50代前半のオッサンだったら、はてなブログで書いたら馬鹿にされる。でも障害を持った人やアメブロ移民の中年女性にも同じことが当てはまるとは思えない。知人から「いつになったら、本当の仕事に就くの?」なんて笑われたりしない。はてなブログこそが、彼らにとっての仕事だと自分たちは思っているから。

はてなブログの仕事は最悪でうんざりする。でも自分自身や、知人、家族がはてなブログで働くことに屈辱を感じていたのは、エントリを書くのが原因ではなかった。そうじゃなくて、それよりもっといい仕事に就けたはずだったから。はてなブログで一緒に働いていた人たちより、もっと知的で、一生懸命働き、有能なはずだったからだ。「自分にはもっとふさわしい仕事がある」。はてな村環境で育った自分は、そんな思い上がった気持ちを持っていた。

はてなブックマークでコメントしたり、ブックマーカーとしてブクマを整理しているから、自分ははてなブログで働いている人たちより優秀だと考えているなら、それは間違いだ。

そして自分は気が付いた。こんな態度はブックマークでコメントするよりも最悪だ。自分ははてなブログで働いている人たちより優秀じゃない。

確かに自分は、彼らとは違うスキルを持っているかもしれない。自分は筋力があるほうではないし、プレッシャーを感じると慌てることもある。だから土方作業よりデスクワークの方が力を発揮できる。だからといって、はてなブログの凄いブロガーたちより、知的でスキルがあって価値があるということにはならない。

世の中には色々な仕事がある。社会で過小評価されている人たちが就いている仕事は、価値がないものに見られがちだけれど、それは違う。

早朝にエントリを読みにくる読者さんのために、時には20時間働く同僚ほど自分はハードワーカーではない。

マネージャーからエンジニアにも早変わりする同僚ほど賢くもない。全てのプログラムの修正の仕方を学んだ彼は、壊れてもググらずに自分で直してしまう。

一週間に何万人の読者さんが来るかを予測して、ネタを仕入れる人たちほどの計画性もない。もし失敗すれば村の古参から大目玉を食らうだけでは済まないということを、彼らは知っている。

新奇性がないというだけで大声を上げたり、手斧を投げつけたり、人種差別的な中傷をする読者さんたちもいる。そんな人たちに対処できるほど忍耐強くもない。

これら全てが仕事のスキルなのだ。

はてなブックマークでコメントしたり、ブックマーカーとしてブクマを整理しているから、自分ははてなブログで働いている人たちより優秀だと考えているなら、それは間違いだ。

自分にとって、はてなブログで過ごした時間はとても貴重なものだった。またブックマークでコメントするより、エントリを作りたいとは全く思わない。でもそれ以上に大切な何かを学んだ。自分の横柄さを少しずつ減らし始めた。就いている仕事で人の善し悪しを判断することに疑問を持ち始めた。不愉快な大企業で働いているからといって、そこで働く労働者たちにも嫌悪感を抱くのを止めた。そして他人にもっと共感できるようになった。

はてなブログでブロガーだったことが履歴書の汚点になる? 自分はそうは思わない。
 

 

www.huffingtonpost.jp

 

何だ、こりゃ。全然、自分こんな事思ってないから。

自分、まだ現役だから。

 

初めて、改変に挑戦したんだが、全然いけてねー。

 

ていうか、原文ひどくね?

世間じゃまずいとか、高いとか色々言ってるけど、

自分全然そんな事思ってないから。

価格相応に楽しんでるから。昔々、バイクでツーリングしてた時は、ファミレスや観光地の名物食堂より、マックの方が気軽に入れたから。

今はめったに行けないけど、行く時はご馳走だと思って入るから。

今は味が落ちたのかな、知らんけど。

 

あっ、アメリカの話だった。死ぬまでに一度は行ってみたいな。

 

 億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者の本

*1:バズりました。炎上だけど、1日で30,000PV以上。炎上怖い。はてな村も怖いが、Google, SmartNews経由が凄かった。開始時からのPVも5万を超えました。