スネップ仙人が毒吐くよ

60代独身じじぃの独白記


汚机、少しはマシになった

先日、愚痴をこぼした汚机。

 

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本棚のビデオテープカセットを半分ほど別室に移し、空いたスペースに一部の物を移動。その他、一部の備品のレイアウト変更等で、何とか片付けた。

前回、汚机というほど汚くないというコメントも戴いたが、綿埃やら、塗料のカスやら、プラスチックを削った粉末やらが積もっていて、本当に汚いのだ。

それらも掃除出来て良かった。

 

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換気扇付きみかん箱と棚の位置を入れ替えたのだ。塗装作業はちょっと遠くなって、やり難くなるが、致し方ない。

万力も肘が当たって邪魔なので、とりあえず外した。使うときに付ければいいだけの話。

左横の机の引き出しが開けられず使えないのが勿体ない(分割線があるが、これはデザインで、左右一体になっている)。これは部屋のレイアウトの問題で、別の机と位置を入れ替えて使えるようにしたかったが、無理と分かった。幅が4㎝ほどスペースが足りないのだ。というか、最初から無理と分かっていたから、この位置であるのだが。

 

何とか、漫画原稿用紙を置けるだけのスペースを確保したが、まだちょっと狭い。

資料本や参考サイトを見る為のノートパソコンを置けるほど余裕がないのだ。

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仮に初代Eee PC 4G-Xを置いてみたが、これはWindows XPなので、ネット閲覧が出来ない。SDカードやUSBメモリに画像ファイルをコピーすれば、画像ビューアとして使えるけどね。

うちにある他のノートPCはA4サイズなので、ちょっと置けそうにない。

新しいミニノートPCが欲しいが、性能があれなポータブックでも2万円はするからな。

自分のEee PCを買った値段(しかもヤフオク中古)より安いのは 驚異的だけどw

 

 

あっ、でもポータブックって、横にキーボードが張り出すから、ダメじゃんwww

 

何とかしたいところだ。

ゴミPCとゴミ地デジチューナー

以前うちのデスクトップPCで使っていた地デジチューナーだが、Windows 10 Anniversary Updateで使えなくなってしまった。

 

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Windows 10で使えないなら、うちにあるWindows 7のノートPCか、Windows 8.1のノートPCなら動くかもしれないと、試してみたが失敗に終わった。

こうなったらXPにするしかないと、Windows 7でも動作が重かった古ノートPCをXPに戻してしまった。

ネットは危なくて使えないが、地デジ専門PCにするのだから問題ない。ネット接続を切るのも、元々無線アダプタは内蔵されていなくてUSBを挿していたので、抜くだけと簡単だ。

元々XP用の地デジチューナーだ。これなら、間違いなく地デジが見られるだろう……

 

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だ、ダメじゃんorz

 

超ガックシ。

 

\(^o^)/

 

ゴミだ、ゴミ。PCも地デジもゴミ決定ー。

 

といっても、すんなり捨てられないんだけどさ。

適当におもちゃとして利用しますよ。

PC捨てるのも面倒くさいし。

汚机、これどうやって片付けようか

もう、去年からの懸案なんだけどね……

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この汚机(おつくえ)どうやって片付けようか?

 

ミニマリスト的思考だと一切合切不要、全部捨てちまえって、言われそうだが、そうもいかない。

今は体調が悪いとか、趣味に回す資金がなくて、ここらにある物で何かをするのは中断というスタンスであって、余裕があればいつでも戻りたい気持ちはまだあるんだよ。

ヨーグルトの蓋や、戸澤式レゾネーター*1は捨てて良いんだけどw

 

自分が作ってたものはミニチュアで、20cm×20㎝程のスペースでも作業できてたから、こんな具合になってしまった。

しかし、今はペンで絵も描きたいし、書類一つ書くのにも不便な状態だから、きれいに片付けたいのだが、どうにも手が付けられず茫然という感じ。

どこかに整理しながら移すしかないのだが、そのスペースを見つけないとどうにもならない。

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引き出しの中は既にこの状態だし、机の下の足元にだって、ぎっしり物が置いてあるのだ。

 

何度も言うけどミニマリスト発想で捨てれば良いという考えは自分には通用しない。

造形材料として、壊れたゴミの類が別の物に生まれ変わる事は普通にあるのだ。材料が多ければ多いほど応用が利くし、発想も豊かになる。

フィギュアモデラーのプロになることは、とっくの昔に諦めてしまったが、趣味さえも捨てる気持ちはまだない。

部屋の隅に積んである段ボールの中にも手付かずのプラモデルやフィギュアキットが眠っている。

 

誰かが強制力を働かせて、全部を消し去ってしまったなら、その時は諦めるしかないのだろうけど。

 

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まあ、片付けるとしたら、こっちからだね。汚机の直ぐ脇の本棚が、半分くらいVHSのビデオカセットで埋まっている。パソコンにビデオを入力して観ていたのだが、去年書いたように観られなくなってしまった。

 

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観られない物を直ぐに触れる場所に置いていてもしょうがないから、段ボールに詰めて別室に移動するべきだろう。DVDはパソコンで観られるが、フリクリとか今更観る気のない物は移動だ。

それで空いたスペースに、置けそうなものを移動するしかあるまい。

 

そんな感じ……。

*1:テトラパック型吸音材

オーディオ修理の達人たち

以前ラジカセ修理のエントリーで「商売として成り立ちそう」といったコメントをいただいたが、自分などは全然ビギナーレベルで、そんな大それた事は考えられない。

 

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どんな分野でも同じであるが、知らないという事は恐ろしい物で、世の中には常人の想像の及ばない神レベルの達人が存在するのである。

今日は、自分が暇があると良く見に行くオーディオ修理の達人たちを紹介したい。

 

ジャンクオーディオ研究室

ジャンクオーディオ研究室


産業用電子機器の設計が本職のまさにプロのエンジニアの方の、趣味のページ。

ハードオフのジャンクコーナーであさったオーディオ機器の修理がメインで、たまに読者からの依頼品の修理も行っている模様。

電子機器に強いのは当然ながら、アンプ・チューナーばかりでなく、カセットデッキ・DAT等、メカを含むオーディオ機器も幅広く取り扱っている。

本格的な修理はただただ凄いとしか言いようがないが、たまにハードオフの店員の勘違いで故障していない物や、軽微の故障で簡単に直る例も載せられており、自分の様なビギナーにも大変参考になるサイト。

 

アンプとインプとの日々 

アンプとインプとの日々 - Yahoo!ブログ


タイトル通りオーディオアンプの修理の達人。こちらもあくまで趣味として行っていながら、度々依頼品の修理も請け負っている模様。

超高級品からエントリーレベルの物まで、アンプに関しては幅広く扱われている。

保護回路のリレーやスイッチの接点を消しゴムで磨くのがお約束。

故障までに至らない中古品の整備にも使える情報も多く、自分がヤフオクで落札したONKYO A-817GTRの、整備の参考にした。

 

BLUESS Laboratory

BLUESS Laboratory


プロフィール欄に、電気電子の知識はないと書いておられるが、大嘘である。

主にチューナーを多く扱っている様子。チューナーはラジオの知識が必要で、それ専用の調整機器が必要となる分野。そうした機器を持たない自分は、ただただ憧れるばかりであるが、見ているだけでも楽しい。

今はもう生産されることのない、アナログ式のダイヤルを回して合わせるチューナーの名機が多く、レトロ趣味も満足できる。

 

ひろくんのホームページ 

ひろくんのホームページ

AV 機器

「ジャンクオーディオ研究室」以上に幅広い機器を扱っているサイト。ラジオ用の調整機器が必要なチューナーの修理もプロレベルで、やはりその筋の専門家ではないかと推察される。

一方、故障品でないがリサイクルショップで手に入れた掘り出し物や、古い低価格の普及品のレビューもあり、貧乏オーディオマニアには楽しいサイト。

 

 

まだまだ、神レベルの達人は多くいるが、とりあえず自分が良く見るサイトを挙げさせてもらった。

この分野はニッチではあるが、非常に奥が深い。

自分は比較的メカには強いのだが、電気に関しては素人同然である。特にラジオ・チューナーに関しては標準信号発生器やオシロスコープといった高価な調整機器が不可欠である。

カセットデッキでも、調整が大きくずれてしまったものに関しては、オシロが必要だ。

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自分は調整機器といっても、写真の様な、中学生の時に小遣いを貯めて買った入門者向けのショボいアナログテスターしか持っていない。

最近は中華製で、パソコンにつなげることで使用できる低価格な標準信号発生器やオシロスコープがあるが、それでも必要な機器を揃えるには何万円も必要だ。

 

 

長い間、それらを揃えることが憧れではあるが、実現に至っていないのが実情だ。

趣味としても不十分だし、とてもとても、商売に結び付くものではない。

 

特定の誰かを咎めるのではないが、世の中には一般人が知らない専門家というものが、ごまんといるものだし、少々器用でもドヤ顔でいたり、ましてや商売などと言っては鼻で笑われてしまう。

そういう意味で、自分の書いた記事も、自分ではあまり価値のない物として、書くべきか書かないでいるべきか、迷っていたものでもあるのだ。

カセットデッキ DENON DRR-M10 の音質チューニング

前回修理方法を紹介したDENON DRR-M10EとKENWOOD X-7PROだが、ある理由があって普段使いはDRR-M10Eになって、X-7PROは予備機となった。 

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それは、KENWOOD X-7PROのオートリバースのモード選択が、ワンウェイとエンドレスの2つしかなく、リターンして停止するモードがなかったからだ。

BGMとして音楽を流すにしても延々エンドレスで回しっぱなしにするのでなく、ちゃんと区切りをつけて終わってくれないと、時間の経過を忘れてしまい気持ちが悪いのである。

45分なり60分なりで区切りをつけないと、ダラダラと無駄に時間を浪費しがちな生活になりやすい。

そんなわけで、リターンして停止するモードがあるDENON DRR-M10Eを常用機として採用したが、困ったことに音質がいまいちだった。

音質についてはKENWOOD X-7PROの方が締りがあって解像度の高い感じだったが、DENON DRR-M10Eの方はモッサリとした音質だった。よく言えばファットな音質だが、もこもこするばかりで、細かな音が聞こえてこない。

使い勝手の面でDRR-M10を選んだものの、これは嬉しくない。

実は試聴以前に、修理する時点でX-7PROの方が作りが良いと感じるところがあった。

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これはX-7PROのボンネットカバーの内側だが、鉄板で出来たカバーの上に何か四角い板の様なものが貼られている。

材質は不明だが、これが防振材として効いていて、カバーを叩くと鈍い音がする。

普通、ただの鉄板のカバーは叩くと、ガンガン高い音で響くが、その響きが抑えられているのだ。

オーディオ的には、安っぽく響く付帯振動は音を悪くすると信じられていて、それゆえオーディオマニアは、単なる電気回路の設計の良し悪しにとどまらず、重くしっかりした作りの、コストのかかった筐体で出来た高級オーディオに大金を投じるのである。

 

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同じくX-7PROの回路基板だが、左端をシャシーの切れ込みで固定して、二枚の基板の上にウレタンスポンジの様な物を貼り付けて橋渡しにしている。

後でDRR-M10の写真も貼るが、そちらの回路基板にはそのような配慮はなくブラブラの状態だ。回路基板と物理的な振動は無関係と考えるのが普通の人だが、回路自体の振動も電子部品の定数に変化を与える*1要素と考え、出来るだけ避ける配慮をするのがオーディオだ。

一つ一つの部品に生じる変化は極小で、それらを人間の感覚でとらえるのは無理だから影響ないと考えるのが普通の人だが、オーディオではそれらを加算あるいは乗算と考え、最終的には影響が現れる物と見なすのである。

また基板の横のシャシーだが、赤く見えているのはテーブルの色が写っているのではなく、銅メッキされているためだ。理由はあまり分からないが、高級オーディオで良く用いられる手法である。自分の経験でも、鉄板の上に薄い銅板を被せたら音質が良くなったことがあるので、効果があるのだろう。オーディオでよく言われるのは、磁性体を回路に近づけるのは良くないというが、メッキでは磁石が付いてしまうので別の効果と思われる。

これらをオカルトと考えて笑うのは勝手だが、実際KENWOOD X-7PROの方が高音質と感じるのだから仕方がない。

 

前置きが長くなってしまったが、音質をせめてX-7PROと同等と感じられるようにするため、DENON DRR-M10Eに手を施す。

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ボンネットカバーの内側に防振材の一種であるブチルテープを貼る。茶色いガムテープのように見えるが、両面テープでべた付くので剥離紙の半分は残したままにする。

 

スリオン 両面スーパーブチルテープ(1mm厚) 5931002050X15

スリオン 両面スーパーブチルテープ(1mm厚) 5931002050X15

 

ブチルテープは、音響用の防振材としてポピュラーな材料で、一巻持っていると重宝する。こうした防振材で振動対策をすることを、デッドニングという。

貼り方は適当だが、固有の周波数で振動しないように左右非対称にするとか、一応ノウハウもあるが適当だ。カバーをたたいて、ある程度音が静かになればOKである。

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シャシー側にもブチルテープを貼っている。見えていないが、黒いメカデッキの下にも貼ってある。

縦になってT字型にクロスした基板の上にもブチルテープを貼っている。これは種類の違うテープで片面が布になっている。

貼り方としては徹底していなくて手ぬるいが、究極を目指すわけでなく、あくまでX-7PROと同等で良いので適当である。

 

デッドニングはこれ位にして、回路にも手を加える。

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といっても、半田ゴテで部品を変えるような本格的なものではなくて、お手軽だ。

一部の部品の頭に銅箔テープを被せるだけだ。

写真左側のコンデンサーとオペアンプの上に銅箔テープが貼られている。右側に写っている部品は手付かずだ。

この処理を施すと解像度が上がったように感じられる。つまり、音が締まってクッキリするのだ。

これも全部に貼るわけにもいかず適当だが、注意点がある。

部品番号が基板に印刷されているので、よく見るとC104LとかC104Rなどと書かれている。末尾がLとかRとかになっている場合は、同じ番号のLとR両方に銅箔を貼る。そうでないと、ステレオの右と左の音質が違ってきてしまう。信号ラインの部品は組になっているという事だ。電源ライン用の部品は一つなので単独で良い。

また、当然だが剝がれてしまうとショートの危険があるので、しっかり押し付ける。

 

 銅箔テープも応用範囲が広く使える便利な材料だ。

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側面の基板の裏側にある、機能制御用のマイコンと思われるLSIと、オペアンプにも銅箔テープを貼る。

シャシーにもメッキの代わりに銅箔テープを貼ってもよいが、そこまではやらない。

なぜなら、そこまでしなくてもKENWOOD X-7PROと同等の音質になったからだ。

 

というわけで、いまいちハッキリしないモッサリしたサウンドのオーディオ機器に、以上の様な改造を加えるのは、音質チューニングとして有効である。

なお以下の記事も音質チューニングとして参考にして欲しい。

 

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とかく、オーディオというとすぐにオカルトと言い出す人がいるが、彼らは何も手を動かしていない。高級オーディオのように何万円も分捕ろうという考えはないのだが。

単に貼るだけだから、剥がせば元通りにもなる。

新品に手を加えるのは勇気がいるが、何年も経っているならやらない理由はないと思う。

また、十万円以上の高級オーディオでは少々いじっても案外変化を感じられないものである。十万と百万の違いはほんの僅かで、本当に違いを感じられる人はベテランでも少ないという。そのような事実がオカルト伝説になっているともいえるだろう。

しかし、せいぜい数万円の安物オーディオはコストをケチるために未完成の部分が多く、わずかな改造が大きな効果をもたらす事が多いのである。

多少でも興味があるなら、手を動かすことをお勧めする。

*1:例えばコイルはただの導線を巻いただけだが、巻き線の間隔が変わると容量が変化する。またコンデンサも対向する電極板に絶縁物を挟んだだけの部品だが、電極の間隔が容量に影響する。機械振動はそれらの間隔に変化をもたらす不安定要素と見なすことができる